継続企業の前提に関する疑義
当社グループは第96期から連続して営業損失を計上しており、当連結会計年度においても137,437千円の営業損失、営業キャッシュ・フローも294,524千円のマイナスを計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象が存在している。対応策として、各事業の強化・合理化、新株予約権行使による2025年5月から2026年3月にかけて261百万円の資金調達を実施しており、当連結会計年度末時点では重要な不確実性は認められないと判断している。ただし、抜本的な収益改善が実現しない場合、財務基盤の脆弱性が継続するリスクがある。
為替変動リスク
当社グループは外貨建ての商品販売および原料仕入取引を行っており、為替相場の変動が業績に直接影響を及ぼす可能性がある。対応策として定期的に外貨預金の為替予約を実施しているが、為替変動の影響を完全に排除することは不可能であると明示されている。特にテキスタイル事業が主に中東向けに製品を供給していることから、当該地域通貨の変動リスクも内包している。
経済状況・消費動向の変化
紡績事業は日本国内向け、テキスタイル事業は主に中東向けに製品を供給しており、これらの地域の景気動向や個人消費の変化が業績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として取引先や現地マーケットとの情報交換を密に行い、最新の動向を製品に反映させる取り組みを継続している。特に中東市場への依存度が高いテキスタイル事業は、当該地域の政治・経済情勢の変化に対して脆弱な面がある。
市場競争力の低下リスク
商品開発は安定した収益確保のための重要課題と認識されているが、人的・資金的要因から商品開発が進展しない可能性があり、市場の変化を十分に予測できない場合、他社との競争力が後退し業績に影響を及ぼす可能性がある。対応策として複数事業への多角化展開と新規領域への事業展開機会に関する情報収集に努めている。連続営業損失の状況下では商品開発への投資余力が限られるため、競争力維持が一層困難となるリスクがある。
減損損失発生リスク
当社グループは有形固定資産および無形固定資産を保有しており、保有資産の市場価格が著しく下落した場合や事業の収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により固定資産の減損損失が発生し業績に影響を及ぼす可能性がある。連続して営業損失を計上している状況下では、事業の収益性悪化を起因とした減損リスクが高まりやすい環境にある。対応策についての具体的な記載はなく、資産管理の状況が業績の重要な変動要因となり得る。
法的規制強化への対応リスク
当社グループは会社法、金融商品取引法、法人税法、労働基準法、証券取引所の上場規則等の各種法規制の制限を受けており、今後の法令改正や規制強化に対応するための費用増大が業績に影響を及ぼす可能性がある。法令順守の徹底を方針としているが、規制環境の変化に伴うコスト増加リスクは排除できない。特に財務基盤が脆弱な現状では、追加的なコンプライアンスコストが経営に与える影響が相対的に大きくなる可能性がある。
自然災害・事故による事業中断
想定外の自然災害や事故の発生により事業所および従業員の多くが被害を受けた場合、事業継続が困難となり業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。対応策として災害発生時の緊急連絡網の整備および従業員の安否確認に係る情報システムを導入している。ただし、製造拠点の被災による生産停止は、既に収益が低迷している状況下では経営への打撃が一層深刻となるリスクがある。
キャッシュ・フローの慢性的悪化
新規設備や商品仕入の先行投資により、営業活動および投資活動によるキャッシュ・フローが継続してマイナスの状態にあり、運転資金は金融機関からの当座貸越および長期借入契約に依存している。新株予約権の行使により2025年5月から2026年3月にかけて261百万円の払込を受けることで当面の資金的余裕を確保しているが、投資の早期収益化が実現しない場合、資金繰りが再び逼迫するリスクがある。金融機関との借入契約の維持が資金調達の前提となっており、融資条件の変化が経営に直接影響する。
ヘルスケア事業の事業転換リスク
ヘルスケア事業では防犯防災セキュリティー管理システムという新規商材の販売強化と、連結子会社・中部薬品工業を中核としたオーラルケア用品や健康補助食品の開発強化に取り組んでいる。新規商材・新規領域への展開は市場受容性が不確実であり、開発・販売に要するコストが先行する一方で収益化の時期が不透明なリスクがある。既存事業が連続赤字の状況下での新規事業投資は、グループ全体の財務負担を増大させる可能性がある。
紡績事業の需要減少リスク
紡績事業では今後の需要減が予想されており、徹底した人員再配置を含む合理化および加工費の価格転嫁により事業継続を目指している。需要減少が想定を超えて進行した場合、合理化努力だけでは収益改善が困難となり、事業の存続自体が問われる可能性がある。人員再配置を含む合理化は従業員への影響も大きく、実施過程での人材流出や生産能力の低下といった副次的リスクも内包している。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

