事業内容
クリヤマホールディングスは1939年創業、約85年の歴史を持つ純粋持株会社。北米を中心に産業用ホース・継手の製造販売を行うグローバルホース事業と、国内で農機・建機向け工業用ゴム・樹脂製品や尿素SCR関連商材を扱うアジア産業資材事業、スポーツ・建設施設向け床材事業を展開する。
連結子会社23社・持分法適用関連会社5社を擁し、北米・欧州・南米・オセアニア・アジアの多地域で地産地消型の製造販売体制を構築。主要顧客は農機・建機メーカー、大手飲料メーカー、消防機関、鉄道・文教・商業施設等と多岐にわたる。
2025期の連結売上高は88,685百万円。
ビジネスモデル
北米事業では米国・カナダの製造子会社が産業用ホースを現地生産し、販売子会社を通じて北米全域に供給する垂直統合型モデルを採用。アジア事業では商社機能を主軸に、グループ化した㈱ミトヨ等の製造機能を組み合わせ、農機・建機メーカー向けに尿素SCRモジュール・タンク等を供給。
スポーツ・建設資材事業は施工・設置まで一貫して手掛ける。欧州・南米では地産地消による市場優位性を活用し、消防・農業分野でシェアを確保する。
企業の強み
北米事業の売上高は45,271百万円とグループ全体の約51%を占める最大セグメント。米国・カナダに複数の製造子会社を持ち、2025年4月にはカナダ物流倉庫を移転・拡張。飲料用ホース・オイルガス向けゴムホース・消防用ホース等、多用途製品ラインナップで幅広い需要を取り込む。
2025年4月に㈱ミトヨ(タイ・中国含む4社)をグループ化し、産業資材事業の生産実績は前年同期比189.0%増を達成。尿素SCRモジュール・タンク等の製造内製化が進み、農機・建機メーカー向けグローバルTier1サプライヤーとしての地位強化に直結。
売上高は26,179百万円(前年同期比58.0%増)を記録。
北米・アジア・欧州・南米・オセアニアの5地域に事業を展開し、農機・建機、飲料、消防、鉄道、文教施設等の多様なエンドマーケットに対応。特定地域・顧客への依存度を分散させており、2025期の連結売上高は88,685百万円と2021期比49.0%増の成長を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期59,549百万円から2025期88,686百万円へ5年間で49%増加し、2026年12月期第1四半期も前年同期比+24.2%増と加速。ミトヨグループ化効果(アジア産業資材事業+87.2%増)と円安効果(北米事業+8.0%増)が主要ドライバー。
一方、営業利益率は2021期7.2%→2025期4.6%と低下傾向が続き、2026年12月期第1四半期は4.96%(前年同期7.14%)とさらに悪化。北米事業の物流体制拡充費用増加、欧州・南米事業のアルゼンチン超インフレ会計適用、全社費用の増加(515百万円、前年同期比+25%増)が収益性を圧迫。
外部環境として米国関税政策・原油価格高騰・欧州エネルギーコスト増加が引き続き不確実性要因となっている。
成長戦略
KMP ACTION 1のもとM&A・地産地消・物流最適化でグローバル産業資材No.1を目指す
2025年4月に株式会社ミトヨをグループ化し、尿素SCR用モジュール・タンク等の製造機能を内製化。2026年12月期第1四半期においてアジア産業資材事業売上高7,785百万円(前年同期比+87.2%増)、営業利益758百万円(同+74.8%増)と大幅な業績貢献を実現しており、製造機能強化の効果が顕在化している。
北米における物流拠点の拡充・最適化を推進中。現在は投資フェーズにあり費用増加が利益を圧迫(2026年12月期第1四半期営業利益▲42.0%減)しているが、体制整備完了後の販売機会拡大と費用正常化による収益性回復が期待される。米国・カナダでの製造ライン新設による地産地消推進も並行して進行中。
2026年3月25日開催の第86期定時株主総会決議に基づき、グループ対象役員向けに株式給付信託(BBT)を導入。役位・業績達成度に応じたポイント付与により中長期的な業績向上と企業価値増大への貢献意識を高める。
信託が当社株式549,000株を取得済み(第1四半期末帳簿価額642百万円、448,800株)。
欧州事業と北米事業の連携を強化し、米国消防機関向け消防用ホースの販売を増加させることでグループ全体の生産稼働率向上を図る。2026年12月期第1四半期において欧州・南米・オセアニア事業売上高1,884百万円(前年同期比+13.8%増)と増収を実現。
ただし、アルゼンチン超インフレ会計適用が引き続き利益の下押し要因となっている。
最終更新: 2026年7月17日

