事業内容
株式会社コスモス薬品は、「コスモス薬品の店があることで、その地域の日常の暮らしが豊かになることを目指します」を経営理念に掲げ、医薬品・化粧品・雑貨・一般食品といった日常消耗品を幅広く取り揃えたドラッグストアを展開する。2025年5月末時点で関東・中部・関西・中国・四国・九州の6地区に1,609店舗を運営。
商圏人口約1万人をターゲットとした「小商圏型」出店モデルにより、地域住民の日常的な買い物拠点として高い来店頻度を確保している。連結子会社の株式会社グリーンフラッシュが店舗の総合維持管理業務を担う。
主要顧客は日常消耗品を購入する一般消費者であり、節約志向の高まりを背景に支持を拡大している。
ビジネスモデル
「毎日安い(エブリデイ・ロー・プライス)」政策のもと、仕入原価低減交渉とインフレ局面での価格転嫁を組み合わせ、売上総利益率21.1%(2025年5月期)を実現。一般食品(売上構成比61.2%)を核とした消耗品中心の品揃えで来店頻度と買上点数を同時に追求し、小商圏内での高占有率を獲得する。
営業活動で得たキャッシュを新規出店投資に充当するサイクルで規模を拡大している。
企業の強み
商圏人口約1万人をターゲットとした小商圏型モデルにより、出店候補地が豊富で自社競合を厭わない高密度出店が可能。2025年5月期に120店舗を新規開設し、期末店舗数は1,609店舗に達した。関東・中部など新商勢圏への拡大も継続しており、成長余地が大きい。
仕入原価低減交渉の継続とインフレ局面での価格転嫁により、2025年5月期の売上総利益率は前期比1.6ポイント増の21.1%を達成。売上総利益は前年同期比13.3%増の213,281百万円となり、営業利益は前年同期比28.3%増の40,404百万円と大幅に改善した。
一般食品(加工食品・日配食品・調味料・菓子・飲料・酒等)の売上高は619,082百万円(前年同期比6.2%増)で、全売上の約61.2%を占める。日配食品など毎日消費される商品を揃えることで来店頻度と買上点数を高め、小商圏内での高い顧客占有率を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年5月期755,414百万円から2026年5月期1,099,583百万円へ5期連続増収を達成し、成長率は8.7%と安定的に推移。一方、営業利益成長率は前期28.3%増から4.8%増へ大幅鈍化し、売上高営業利益率も4.0%から3.9%へ微低下。
外部要因としてインフレによる物価上昇が販管費(187,330百万円、前期比8.4%増)を押し上げており、支払利息も254百万円から581百万円へ倍増。2027年5月期予想は売上高1,190,000百万円(8.2%増)に対し営業利益43,000百万円(1.5%増)、純利益30,700百万円(4.2%減)と、積極出店投資フェーズにおける利益率圧迫が鮮明になっている。
成長戦略
全国への小商圏型高密度出店拡大と新商勢圏への継続的な店舗網拡張
2026年5月期に関東24店舗・中部23店舗・関西17店舗を新規開設し、各地区の店舗数はそれぞれ202店舗・201店舗・244店舗に拡大。次期も引き続き新商勢圏への出店を拡大する方針で、自社競合による一時的な収益性低下を許容しながら市場シェア獲得を優先する戦略を継続。
地盤である九州地区(673店舗)・中国地区(229店舗)・四国地区(159店舗)においても2026年5月期に計41店舗を新規開設。次期も引き続き出店を継続し、高密度出店による物流効率化と認知度向上を図る。
インフレによる物価上昇が続く環境下でも「高品質な商品をより低価格で」販売できるよう、仕入原価低減と販管費抑制を継続。消費者の節約志向が一層強まると予想される次期において、エブリデイ・ロー・プライス政策の徹底により競合との差別化を維持する方針。
累進配当を基本方針とし、2026年5月期は年間82円(前期70円から17.1%増配)、配当性向20.3%を実現。2027年5月期は年間84円(2円増配)を予定しており、純利益減益予想下でも増配を維持する方針。
最終更新: 2026年7月17日

