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株式会社TalentX

330A東証グロース情報通信業

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株式会社TalentX330A

事業内容

株式会社TalentXは「未来のインフラを創出し、HRの歴史を塗り替える」をビジョンに掲げ、大企業・成長企業を主要顧客として「MyTalent Platform」を提供するAI HRTechカンパニーである。同プラットフォームは採用ブランディング(MyTalent Brand)、採用CRM(MyTalent CRM)、AIネイティブATS(MyTalent Hire)、リファラル採用(MyTalent Refer)の4モジュールを統合し、集客から内定・入社後エンゲージメントまで採用プロセス全体を一元管理する。

2015年のリファラル採用サービス創業以来、累計1,000社超に導入され、日本の時価総額TOP50企業の40%以上の採用マーケティングを支援している。

ビジネスモデル

売上高の91.3%(2026年3月期)をサブスクリプション収益が占め、ARRは1,682百万円。課金利用社数402社に対しARPAは月額307,279円。

利用継続により候補者データ・社員ネットワークが蓄積されるほど顧客価値が高まる構造で、Net Revenue Churn Rateは0.9%(2026年3月期)まで低下。クロスセル・アップセルによる顧客単価向上も収益拡大を支える。

企業の強み

MyTalent PlatformのNet Revenue Churn Rateは2022年3月期の2.0%から2026年3月期には0.9%まで低下し、設立以来7期連続増収を達成。利用を重ねるほど候補者データ・社員ネットワークが蓄積され顧客の乗り換えコストが高まる構造が、高い契約継続率の根拠となっている。

利用企業の67%(2026年3月末時点)が従業員1,000名以上の大手企業。複数プロダクト導入企業のARPA平均値は2023年3月末の395千円から2026年3月末には780千円へ約2倍に拡大。大手企業向け未開拓先は約4,000社中約200社導入にとどまり、クロスセル・新規開拓余地が大きい。

MyTalent Refer(MyRefer)には累計100万名超の従業員利用データ、MyTalent CRMには47万件超のタレントプールデータが蓄積済み(2026年6月時点)。これらの独自データ資産はAI精度向上に直結し、競合が短期間で模倣困難なデータネットワーク効果を形成している。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期業績予想は売上高2,136百万円(前期比+22.0%)と増収を維持する一方、営業利益160百万円(前期比△52.1%)、当期純利益109百万円(前期比△57.0%)と利益が大幅に減少する見通し。Crepe社ののれん償却(7年均等)や人員増強に伴うコスト増が主因とみられ、成長投資の回収期間と利益回復のタイミングが投資判断の焦点となる。

市場環境として、少子高齢化を背景とした構造的人手不足の継続と、2023年の有価証券報告書における人的資本情報開示義務化・2026年の人的資本可視化指針改訂が採用DX需要を押し上げる外部要因として機能している。一方で生成AI活用の普及により競合他社の参入・機能強化も加速しており、プロダクト優位性の持続的維持が課題となる。

2026年3月期は連結財務諸表の初年度であり、前期との対前期増減率が開示されていない。単体ベースの2025年3月期(売上高1,434百万円、営業利益294百万円)と比較すると売上高+22.1%・営業利益+13.9%の成長だが、Crepe社の連結効果(2025年10月〜2026年3月の6ヶ月分)が含まれており、有機的成長率の把握には追加開示が必要。

調整後営業利益366百万円(営業利益334百万円との差額32百万円がM&A関連無形資産償却等)も注目指標となる。

成長戦略

大手企業への新規開拓・クロスセル深耕とM&Aによる複合支援体制の強化

従来分散していたブランド投資・マーケティング活動を「MyTalent Platform」へ集約し、マーケティングROIの向上とブランド価値の最大化を推進。AIネイティブATS「MyTalent Hire」および「MyTalent AI Core」の提供を開始し、採用業務におけるAI活用の高度化を進めている。

従業員1,000名以上の約4,000社のうち約95%が未開拓という大きな市場余地に対し、セールス人材・コンサルタント人材の採用強化と営業・導入支援体制の拡充を推進。複数プロダクト導入によるクロスセルが進展し、ARPAの継続的上昇が確認されている。

2025年10月にCrepe社(取得原価140百万円、のれん134百万円・7年均等償却)を完全子会社化。プラットフォームとプロフェッショナル人事サービスを連携させ、テクノロジー導入だけでは解決できない採用ノウハウ・リソース不足という顧客課題への対応力を強化。

2026年3月期連結業績に6ヶ月分が寄与。

Crepe社子会社化に加え、戦略的アライアンスを通じた事業領域の拡張とシナジー創出を継続推進。2027年3月期も先行投資フェーズとして人員増強・体制整備を継続する方針であり、調整後営業利益215百万円(営業利益160百万円との差額がM&A関連費用等)を見込む。

最終更新: 2026年7月19日