事業内容
株式会社フージャースホールディングスは、1994年創業の総合不動産グループの持株会社。連結子会社22社・関連会社1社(2026年3月末)を擁し、①ファミリー・単身者向け新築分譲マンション・戸建(不動産開発事業)、②アクティブシニア向け分譲マンション・介護サービス(CCRC事業)、③賃貸マンション開発・売却・私募リート運用(不動産投資事業)、④マンション管理・スポーツクラブ・ホテル運営(不動産関連サービス事業)の4事業を展開する。
「デュオヒルズ」「デュオセーヌ」「デュオフラッツ」の自社ブランドを軸に、首都圏から地方都市・海外(アジア・北米)まで多角的に事業を展開している。
ビジネスモデル
グループ内で用地取得・企画・建設・販売・管理・運営を一貫して担う垂直統合モデル。分譲マンション・収益不動産の引渡・売却によるフロー収益を主軸としつつ、引渡後のマンション管理受託(2026年3月末管理戸数26,653戸)やスポーツクラブ・ホテル運営によるストック収益を積み上げる。
不動産投資事業では私募リート・私募ファンドを通じた機関投資家向けアセットマネジメント機能も活用し、収益の多様化を図っている。
企業の強み
分譲(不動産開発・CCRC)・投資(不動産投資)・サービス(不動産関連サービス)の4セグメントを自社グループ内で完結させる垂直統合体制を構築。2026年3月期は不動産投資事業が営業利益9,505百万円と全社利益の約69%を担い、分譲事業の利益変動を補完する構造が機能した。
「デュオヒルズ」「デュオセーヌ」「デュオフラッツ」の自社ブランドを軸に、東北・北海道・関西・中部・九州・中四国など全国に拠点を展開。グループ開発物件の引渡に連動してマンション管理受託戸数が積み上がり、2026年3月期末には26,653戸(前期末比1,828戸増)に達し、安定的なストック収益基盤を形成している。
2022〜2026年3月期の第2次中期経営計画において、連結経常利益118.2億円(目標100億円)、ROE15.0%(目標15%以上)、配当性向40.1%(目標40%以上)、DOE6.0%(目標4%以上)と全主要指標を達成。計画に対する実行力の高さが数値で裏付けられている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期79,542百万円から2026年3月期138,579百万円へ5期で74%増加。特に2026年3月期は前期比46,425百万円増(50.4%増)と過去最大の増収幅を記録した。
主因は不動産投資事業の収益不動産売却棟数が25棟(前期比5棟増)に拡大したことと、CCRC事業の引渡戸数が250戸(前期比208戸増)と急増したこと。営業利益率は10.0%と前期と同水準を維持。
外部要因として建築資材高騰・金利上昇が続く中、不動産投資事業の利益急拡大が全体を牽引した。ROEは15.0%、ROAは6.4%と収益性指標も改善した。
成長戦略
収益不動産売却棟数の拡大とCCRC事業育成で次期中期計画への橋渡しを図る
2027年3月期に賃貸マンション売却棟数32棟(中高層22棟・低層10棟)を計画。前期実績25棟から7棟増加させることで、グループ最大の利益貢献セグメントとしての地位を維持・強化する。デュオフラッツブランドの継続的な開発・供給能力が競争優位の源泉。
2027年3月期の計画引渡戸数294戸に対し契約済88戸(進捗率29.9%)と低水準。デュオセーヌシリーズの認知向上と販売強化により契約積み上げを加速し、少子高齢化を背景とするシニア向け分譲マンション需要を取り込む。セグメント資産23,433百万円の収益化が課題。
配当性向40%以上・DOE4%以上の株主還元方針のもと、2026年3月期は1株当たり74円配当(配当性向40.1%)を実施。売上高・営業利益・経常利益・当期純利益のすべてで通期予想を上回り、中期計画を最終年度に完遂した。
2025年9月の公募増資・第三者割当増資により自己資本比率を28.0%(前期23.4%)に改善、D/Eレシオを1.9倍(前期2.2倍)に低下させた。ROE15.0%・ROA6.4%と収益性指標も向上。次期中期計画に向けた財務基盤の整備が進んでいる。
最終更新: 2026年7月19日

