事業内容
株式会社コーセーアールイーは1990年創業、福岡市に本社を置く東証スタンダード上場の総合不動産企業。「グランフォーレ」ブランドのもと、ファミリー向け・投資用の分譲マンションを福岡都市圏・首都圏・九州各県の中核市で企画・開発・販売するほか、連結子会社を通じて不動産賃貸管理事業(管理戸数3,502戸)およびビルメンテナンス事業を展開する。
主要顧客はファミリー層の実需購入者と不動産投資家であり、販売後の管理受託まで一貫したバリューチェーンを構築している。
ビジネスモデル
用地取得から企画・建設・販売までを自社主導で行い、引渡し時に売上を計上するフロー型収益が主体。これに加え、販売済み物件の賃貸管理受託(不動産賃貸管理事業:売上高324百万円)とマンション管理・保守(ビルメンテナンス事業:売上高344百万円)がストック型の安定収益を形成。
供給棟数の積み上げとともに管理戸数が増加し、フロー・ストック双方の収益基盤が拡大する構造を持つ。
企業の強み
2005年から展開する「グランフォーレ」シリーズは高品質・高付加価値を訴求し、福岡市・春日市・鹿児島市など複数エリアで同時並行販売を実現。2025年1月期のファミリーマンション期中契約高は前年同期比152.7%増と大幅増加し、ブランド力による顧客獲得力の高さが実績として示されている。
2025年1月期末の自己資本比率は60.0%と高水準を維持。総資産17,021百万円に対し純資産10,265百万円を確保しており、開発先行投資に伴う有利子負債増加局面においても財務基盤の安定性を保っている。金融機関との良好な関係も継続しており、長期借入れによる収入4,341百万円を確保した。
マンション販売(フロー)に加え、不動産賃貸管理事業(売上高324百万円、セグメント利益率19.7%)とビルメンテナンス事業(売上高344百万円、セグメント利益率16.1%)が安定的な収益を創出。管理戸数3,502戸を基盤とするストック収益が、販売端境期の業績変動を緩和する機能を果たしている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2022期11,289百万円→2025期7,649百万円と引渡し物件減少で急落後、2026期10,046百万円に回復。2027期Q1(2026年2〜4月)は1,755百万円(前年同期比81.7%増)と加速。
営業利益は2022期1,142百万円→2025期322百万円→2026期769百万円と回復基調にあり、2027期通期予想は545百万円(前期比29.1%増)。Q1は季節的に営業損失35百万円(前年同期179百万円の損失から大幅改善)。
外部要因として、人件費・建材コスト高騰・住宅ローン金利上昇が調達コストと顧客負担の両面で収益性を圧迫しているが、契約残高の大幅積み上がりが後半の業績回復を支持している。
成長戦略
広域展開・販売多様化・管理戸数拡大による安定成長と収益構造の強化
福岡都市圏を起点に鹿児島・山口・栃木(小山市)等へ展開を拡大。2027年1月期Q1に大野城市(グランフォーレ白木原レジデンス)の新規販売開始を含む複数エリアで同時並行販売を継続し、引渡しタイミングの分散と契約残高の積み上げを実現。
ファミリーマンション(Q1引渡28戸・売上1,089百万円)と資産運用型マンション(同25戸・478百万円)の両セグメントを並行展開し、顧客層の多様化と売上の安定化を図る。Q1末契約残高は合計118戸・3,642百万円と前年同期比87.4%増を達成。
資産運用型マンション新規物件の完成に伴う管理受託増加を通じて管理戸数の回復を目指す。Q1末は3,312戸(前年同期3,468戸)と減少しており、物件売却等に伴う管理会社変更への対応が課題。新築倉庫の減価償却費増加によるセグメント損失の解消も必要。
マンション管理業・保守点検業を継続し、グループ供給物件の増加に伴う管理受託件数の積み上げを図る。Q1売上96百万円(前年同期比1.4%増)・セグメント利益19百万円と安定推移しており、ストック収益の基盤として機能している。
最終更新: 2026年7月17日

