レアメタル調達難・価格高騰リスク
主力商品である超硬工具の主原料タングステン等は中国からの輸入に依存しており、同国の輸出管理厳格化により世界的な供給制約と価格高騰が顕在化している。仕入価格上昇の販売価格への転嫁に遅れが生じた場合、売上総利益率の低下を招き経営成績に重大な悪影響を及ぼす可能性がある。対応策として安全在庫の確保、他国へのサプライソース複線化、見積有効期限の短縮による価格転嫁メカニズムの構築を推進している。
業績変動リスク(自動車依存)
主要販売商品である切削工具は自動車業界が主要ユーザーであり、同業界の設備投資動向・生産動向に業績が強く影響を受ける。地政学リスクの常態化や主要国の通商政策変動等による国際情勢の不安拡大は経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性がある。国内では耐摩・光製品セグメントへの展開、海外では進出国・拠点の拡大によりリスク分散を図っている。
仕入先代理店契約解消リスク
住友電気工業株式会社との特約販売契約(1954年締結)は当社グループの切削工具事業の根幹をなしており、同社の特約販売戦略変更や当社との関係変化により契約内容が変更される可能性がある。現時点では良好な関係にあり解除事由を含む支障要因は発生していないが、契約継続に支障が生じた場合は事業活動に重大な影響を与える。切削工具事業セグメントへの影響度は最大(◎)と位置づけられている。
新規事業・M&A減損リスク
EC事業等の新規事業やM&A取得事業において、競合との価格競争・想定以上のコスト負担・事業統合遅延等により構造的な収益不全に陥るリスクがある。収益性が改善しない場合、棚卸資産評価損や固定資産・のれん等の減損損失が発生しROICを悪化させるほか、事業撤退時には在庫処分損や違約金等の一時損失が生じる可能性がある。対応として経過年数・営業損益・総資産回転率・予算達成率等を指標とした厳格な事業撤退基準を策定し定期的にモニタリングしている。
海外事業リスク
当社グループは積極的に海外展開を図っているが、進出各国における市場動向・競合・政治・経済・法律・為替等のリスクが事業戦略や経営成績に影響を与える可能性がある。税率・関税等の規制強化により損失や費用負担が増大する恐れもある。事前の徹底した情報収集に基づく事業計画立案と、撤退を含む早急な対応体制を構築することでリスクを低減している。
為替変動リスク
外貨建て輸出入取引および海外現地法人の外貨建て財務諸表の円換算に伴い、大幅な為替変動が経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。通常の為替変動に対しては粗利益調整で対応し、異常な変動時には販売価格改定により為替リスクを移転する方針をとっている。海外事業セグメントへの影響度は最大(◎)と位置づけられている。
商品在庫評価損リスク
切削工具を中心に多品種の在庫を保有し即時納品体制を確立しているが、市況変化により過剰在庫となった場合に商品評価損が発生し経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。継続発注は販売実績データに基づく適正発注量決定システムで運用し、新規発注は販売計画に基づく発注量決定によりリスクを低減している。切削工具事業セグメントへの影響度は最大(◎)と位置づけられている。
システム障害・サイバー攻撃リスク
オンライン発注システム「Cominix On-Line」およびeコマースサイト「さくさくEC」の停止・誤動作・不正アクセス・コンピューターウイルス等が発生した場合、大きな信用失墜と機会損失につながり経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。対応としてサーバーのセカンダリ確保・データバックアップの徹底・ファイアウォール装置の導入等によりリスクを低減している。eコマース事業セグメントへの影響度は最大(◎)と位置づけられている。
特定業界依存リスク(製缶業界)
耐摩工具事業は国内製缶業界向け製缶工具の割合が高く、同業界における技術革新や市場動向の変化が経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。対応として国内製缶工具販売で培った技術力・ノウハウを活かし、海外製缶業界への販売および国内製缶業界以外への販売拡大を進めている。
金利変動リスク
当社グループの有利子負債には変動金利条件のものがあり、想定以上の金利上昇が生じた場合に経営成績及び財政状態に影響を与える可能性がある。リスク回避のため、必要と判断した場合には有利子負債の短期から長期への転換や金利スワップ取引を活用する方針をとっている。全社(共通)への影響度は最大(◎)と位置づけられている。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

