事業内容
アゼアス株式会社は1947年設立、1975年よりデュポン™タイベック®製化学防護服の製造販売を開始した安全衛生分野のパイオニア企業。防護服・環境資機材事業(売上高4,630百万円)を主力に、ヘルスケア製品事業(同274百万円)、ライフマテリアル事業(同2,821百万円)の3事業を展開する。
主要顧客は化学工場・製薬会社・半導体製造工場・電力会社・建設施工業者・地方自治体等と幅広く、国内2か所の物流センターと秋田の自社工場(アゼアスデザインセンター秋田)を擁する。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
主力の防護服・環境資機材事業では、専門知識を持つ営業員が作業環境を診断し適切な防護具を提案するコンサルティング型販売を行う。防護服は使い切り製品(リミテッドユース)のため一度採用されると継続的な販売が期待できる構造。
製品は全国の販売店経由でエンドユーザーに届けられる。ライフマテリアル事業はアパレル副資材・畳資材等の卸売が中心。
自社工場での製造機能も保有し、商社からメーカーへの構造転換を推進中。
企業の強み
1975年よりデュポン™タイベック®製化学防護服の製造販売を開始し、40年以上にわたり日本における防護服製造・販売のパイオニアとして事業基盤を構築。旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ社の戦略的パートナーとして国内販売を担い、感染症・放射性粉塵・アスベスト・化学物質等多様な用途に対応する専門知識と顧客基盤を保有する。
2016年開設・2022年増築のアゼアスデザインセンター秋田(秋田県大仙市)を生産中核拠点として保有し、防護服・不織布マスクの製造機能を内製化。2022年4月には信州大学繊維学部FII内に「アゼアス防護服Labo」を開設し、防護服の新たな評価手法と設計アプローチに関する共同研究を推進している。
2025年4月期末時点で純資産6,768百万円、総資産8,452百万円、自己資本比率は約80%。長期借入金は当期中に95百万円返済し固定負債が57.2%減少。現金及び現金同等物は2,652百万円を保有し、自己資金充当を基本方針とする財務規律を維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年4月期9,545百万円をピークに4期連続減収が続いたが、2026年4月期は8,289百万円(前期比3.3%増)と増収に転換した。防護服・環境資機材事業(売上高4,800百万円、前期比3.7%増)とヘルスケア製品事業(同388百万円、前期比42.2%増)が牽引した。
一方、営業利益は192百万円と前期とほぼ横ばいで、新基幹システム償却費計上等により販管費が前期比25百万円増加。前期に計上した特別利益の剥落により当期純利益は138百万円(前期比30.6%減)と大幅減益。
外部要因として米国関税政策や原油価格上昇が下振れリスクとして顕在化しつつある。営業CFはマイナス28百万円と前期の465百万円から大幅悪化し、売上債権増加300百万円が主因。
成長戦略
商社からメーカーへの構造転換と防護服市場の事業領域拡大で中長期成長を目指す
難燃・アークフラッシュ・高視認性等の新規防護服分野と集じん機等の安全環境設備分野において、個人用保護具と設備を組み合わせたソリューション提案を推進。化学物質の自律的管理強化に伴う需要増加も見据え、「防護服の知恵.com」を活用した顧客開拓を継続。
2026年4月期は成約が進んでいるものの期初計画に対し未達。
ドラッグストア等BtoC向け受注拡大に対応した工場人員増強・増産体制の強化と、製薬会社・半導体工場等BtoB向け新規顧客開拓の両輪で業容拡大と採算改善を目指す。2026年4月期は売上高42.2%増を達成したが在庫評価減等でセグメント損失55百万円が継続。
機能性建材分野の主力高利益率製品「ReFace®」への経営資源集中と新規販売先開拓を継続。2026年4月期はセグメント売上高2,865百万円(前期比1.9%増)、セグメント利益169百万円(前期比1.4%増)と増収増益を達成し、堅調に推移。
2026年4月期に新規連結したAZEARTH VIETNAM CO., LTD.を足掛かりに、アパレル副資材分野での新たな事業展開を推進。中期経営計画の方針として日越連携による防護服・ヘルスケア製品等の生産・販売機能の海外強化を目指す。
2025年5月より稼働した新基幹システムの活用により、業務プロセスの効率化とデータ活用による経営管理の高度化を図る。2026年4月期は償却費計上が販管費増加要因となったが、中長期的なコスト構造改善への寄与が期待される。
最終更新: 2026年7月17日

