事業内容
株式会社ファンデリーは2000年設立の東証スタンダード上場企業。生活習慣病患者向け冷凍健康食宅配サービス『ミールタイム』を展開するMFD事業を主軸に、旬の国産食材にこだわった冷凍食宅配『旬をすぐに』のCID事業、および全国18,482箇所の医療機関・調剤薬局等の紹介ネットワークを活用した食品メーカー向けマーケティング支援事業の3事業を運営する。
主要顧客は糖尿病・腎臓病・高血圧等の食事療法を必要とする生活習慣病患者であり、管理栄養士・栄養士によるカウンセリングサービスを付加価値として提供している。将来的にはヘルスケア総合企業を目指している。
ビジネスモデル
MFD事業では全国の病院・診療所・調剤薬局等18,482箇所にカタログを無料配布し、生活習慣病患者を顧客として獲得。栄養士おまかせ定期便による継続購入で安定収益を確保する。
同一の紹介ネットワークをマーケティング事業に転用し、食品メーカーへの広告枠販売・サンプリング業務受託を行うことで、売上高481百万円・利益率75.6%という高収益事業を実現している。CID事業は自社埼玉工場で製造した冷凍食品をEC・小売・MFD向け製造受託で販売する。
企業の強み
病院・診療所12,886箇所、調剤薬局3,972箇所、保健所・介護施設等1,624箇所の紹介ネットワークを長年にわたり構築。年間370万部のカタログを無料配布し、医師・管理栄養士から患者へ直接訴求できる独自の顧客獲得チャネルであり、競合他社が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。
受注時の電話対応を必ず栄養士が担当し、顧客の疾病・制限数値・嗜好に合わせた商品選定を行う「栄養士おまかせ定期便」を展開。200種類以上のメニューラインナップと組み合わせ、食事療法の継続支援という付加価値を提供することで他の食事宅配事業者との差別化を実現している。
MFD事業で構築した紹介ネットワークをマーケティング事業に転用し、2026年3月期に売上高481百万円・セグメント利益率75.6%を達成。食品メーカーにとって健康志向商品の想定顧客層(通院患者)に直接リーチできる媒体価値が高く、前期比22.9%増収・34.7%増益と高成長を継続している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期3,124百万円をピークに4期連続で減収が続いたが、2026年3月期は2,624百万円(前期比6.5%増)と増収に転じた。営業利益は前期の損失134百万円から131百万円の黒字へ、当期純利益も損失184百万円から73百万円の黒字へ回復。
MFD事業の価格改定効果(注文件数への影響軽微)とマーケティング事業の22.9%増収、CID事業の損失縮小が寄与。外部環境として資源価格高止まりや物流費上昇が続く中での回復であり、2027年3月期は売上高3,027百万円(前期比15.4%増)、営業利益187百万円(同42.8%増)を会社予想として開示している。
成長戦略
MFD定期購入拡大・マーケティング事業成長・CID事業黒字化による収益構造の再構築
価格改定後も注文件数への影響が軽微であることが2026年3月期実績で確認済み。本社・大阪・神奈川の3拠点体制で医療機関への営業を継続し、「栄養士おまかせ定期便」への移行推進と紹介ネットワーク拡大で2027年3月期売上高2,256百万円(前期比11.4%増)を目指す。
2026年3月期に売上高481百万円・利益率75.6%を達成。広告枠販売と業務受託の両輪で新規クライアント開拓を継続し、2027年3月期は売上高580百万円(前期比20.6%増)を計画。紹介ネットワークという自社固有資産を活用するため追加固定費負担が小さく、高利益率の維持が期待される。
小売店向け卸売上の増加とMFD事業向け製造受託(前期54百万円→当期115百万円)により損失を390百万円から247百万円へ縮小。2027年3月期は売上高270百万円(前期比15.3%増)を計画するが、損益分岐点達成時期は未定。固定資産減損リスクを内包したまま改善途上にある。
従前の中期経営計画は当初計画と実績の乖離が大きくなったため、新たな戦略方針を立案中。新中期経営計画が策定でき次第公表予定としており、投資家への中長期の成長シナリオ提示が課題となっている。
最終更新: 2026年7月19日

