事業内容
株式会社物語コーポレーションは、1949年創業・1997年に現商号へ変更した愛知県豊橋市発祥の外食企業。「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など14ブランドを国内で展開し、郊外ロードサイドの大型店舗でファミリー層を主要顧客とする。
2025年6月期末時点で国内直営499店・FC252店・海外59店の計810店舗を運営。海外は中国・インドネシア・香港・米国(SHOGUNグループ買収)・フィリピン(エリアFC契約)・台湾(子会社設立)へと展開地域を急拡大中。
東証プライム上場。
ビジネスモデル
売上高123,921百万円のうち直営店売上が116,592百万円(94.1%)を占め、残りをFCロイヤルティ・加盟金・業務受託料(7,328百万円)が構成する。FCは売上歩合方式のロイヤルティ(ブランド・店舗数に応じ2.4〜5.0%)を徴収し、資本効率の高い収益源となっている。
自社製麺工場・液体調味料工場を保有し、食材の内製化による品質管理とコスト競争力も確保している。
企業の強み
焼肉部門は2025年6月期末で351店舗(直営223・FC128)を擁し、直営売上高61,647百万円(全直営売上の52.9%)を占める主力ブランド。2025年6月期に27店舗を新規出店し前期比11.7%増収を達成。テーブルオーダー形式の食べ放題×郊外大型店フォーマットで高い集客力を維持している。
売上高は2021期64,019百万円から2025期123,921百万円へ5期で約1.9倍に拡大。営業利益も同期間で2,555百万円から9,242百万円へ約3.6倍に成長。
中期経営計画「物語ビジョン2025」の数値目標を1年前倒しで達成(2024年6月期)しており、計画遂行力の高さが実績で裏付けられている。
2025年6月期に国内直営53店・FC10店・海外38店を出店。既存店売上も直営前期比4.2%増・FC同4.3%増と堅調。ゆず庵部門15.2%増・ラーメン部門19.7%増・専門店部門35.1%増と複数部門が高成長を示し、特定ブランドへの依存度を分散しながら全体成長を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年6月期は売上高151,689百万円(前期比22.4%増)、営業利益12,145百万円(同31.4%増)、経常利益12,122百万円(同34.1%増)、親会社株主純利益8,743百万円(同42.0%増)と、前期(売上+15.6%、営業利益+13.1%)から増収増益率がさらに加速した。営業利益率は7.4%から8.0%へ改善。
一方、FY27会社予想は売上173,084百万円(+14.1%)、営業利益13,864百万円(+14.1%)に対し純利益は8,756百万円(+0.1%)と、増収増益ペースの減速、特に最終利益の伸び鈍化が見込まれている点に留意が必要。
成長戦略
「業態開発力×人財力」を軸に国内出店継続・新業態育成・海外拡大の全方位成長
シンガポール・台湾・タイ・フィリピンへ新規進出、米国HIBACHI STEAK HOUSEをグループ化。海外カテゴリー売上高は前期比202.1%増の14,230百万円に達し、59店舗(直営42店、FC等17店)を新規出店した。
焼肉ファストカジュアル「焼きたてのかるび」、郊外カフェ「果実屋珈琲」(3号店出店)、うどん業態「肉讃岐 もっちりうどん源次郎」(1号店出店)等、主力ブランドに続く収益の柱を育成中。
新型特急レーンの開発、配膳ロボットの導入台数拡大等を継続実施。人件費上昇環境下での運営効率化と収益性改善に寄与している。
都市型価格の導入等の価格改定を実施し、原材料・人件費上昇分の吸収と営業利益率改善(7.4%→8.0%)に貢献した。
最終更新: 2026年8月10日

