フォルシア株式会社
304A・東証グロース・情報通信業
フォルシア株式会社
304A・東証グロース・情報通信業
事業内容
フォルシア株式会社は2001年創業の独自検索技術「Spook」を核とするデジタルビジネスプラットフォーム企業。大手旅行会社10社中8社への導入実績を持ち、旅行・観光業界向けSaaS「webコネクト」を主力に、素材登録・検索・予約管理・電子クーポン・外部接続ゲートウェイ等の統合Eコマース基盤を提供する。
顧客層は大手・中堅旅行会社にとどまらず、鉄道事業者・会員制サービス事業者にも拡大。2024年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場。
売上高2,310百万円(2025年2月期)の単一セグメント企業。
ビジネスモデル
収益は「ソリューション型サービス」(Spookを活用した受託開発・運用保守・使用許諾費)と「SaaS型サービス」(webコネクトの初期設定費・月額サービス利用料・カスタマイズ開発費)の二軸で構成。webコネクトは原則60カ月継続利用を前提とし、月額費の積み上がりが安定収益基盤を形成。
2025年2月期のwebコネクト売上は1,415百万円(前期比36.4%増)と全体売上の約61%を占める。
企業の強み
観光庁発表の旅行取扱額上位10社のうち8社にSpookまたはwebコネクトを提供。クラブツーリズム(売上比20.4%)、JTB(同11.4%)、日本旅行(同10.0%)等の主要旅行会社との取引実績が競合参入障壁を形成している。
webコネクト累計顧客数は第23期20社から第24期27社へ拡大し、期初予算21社を上回る実績。接続施設数は延べ12,000施設超に達しており、月額収益の積み上がりによる安定収益基盤が強化されている。
2011年取得の「情報検索システム」特許(特許第4707476号)および2022年取得のダイナミックプライシング関連特許(特許第7109027号)を保有。データ圧縮・軽量化とDB高速処理技術を核とするSpookは旅行業界の複雑なリアルタイム在庫・料金検索に対応し、Googleホテル広告インテグレーションパートナー認定(2015年)も取得している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2025年2月期(売上高2,310百万円、営業利益215百万円)から2026年2月期(売上高2,198百万円、営業利益71百万円)は大型案件の収益認識ずれにより一時的に減収減益となった。2027年2月期第1四半期は売上高665百万円(前年同期比18.1%増)、営業利益74百万円(同188.5%増)、四半期純利益42百万円(同151.6%増)と急回復。
主要顧客向け複数プロジェクトの順調な進行と、サービスイン後の月額収益積み上がりが寄与した。外部要因として、インバウンド需要の高水準推移を背景とした旅行・観光業界のデジタル投資需要の継続が業績を下支えしている。
通期予想(売上高3,113百万円、営業利益412百万円)は変更なし。
成長戦略
既存顧客深耕→新規顧客拡大→旅行・観光業界マーケットプレイス構築の三段階戦略
国内大手旅行会社の基幹システム刷新ニーズに対応した大型開発案件を継続的に受注。2027年2月期第1四半期においても前事業年度から進行中の複数プロジェクトが順調に進行し、開発収益を計上。一部大型案件は第2四半期に売上計上予定。
旅行在庫接続プラットフォーム「webコネクト」の導入顧客数を継続拡大し、ストック型月額収益を安定的に積み上げる。前期27社から更なる拡大を目指しており、2027年2月期第1四半期においても月額収益の積み上がりが業績に寄与したことが確認されている。
旅行・観光業界のデータ流通ハブとしてのポジションを活かし、鉄道事業者・会員制サービス事業者等への顧客層拡大とMaaS市場への展開を推進。標準化されたプロダクト提供により個別受託依存からの脱却を図り、スケーラブルな収益構造への転換を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

