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ベースフード株式会社

2936東証グロース食料品

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事業内容

ベースフード株式会社は「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに。」をミッションに掲げ、1食で1日に必要な33種類の栄養素の1/3が摂れる完全栄養の主食シリーズ(BASE BREAD・BASE Cookies・BASE PASTA・BASE Pancake Mix・BASE YAKISOBA)を開発・販売する。製造は外部委託のファブレス体制を採用。

主要顧客は健康志向・時短志向の共働き世帯を中心とした消費者で、自社ECのサブスクリプションモデルを主軸に、他社EC(Amazon・楽天等)および全国50,717店舗の卸販売チャネルを通じて展開。2016年創業、2022年11月東証グロース市場上場。

累計販売数は2024年6月時点で2億袋を達成している。

ビジネスモデル

売上の中核は自社ECにおけるサブスクリプション(定期購入)で、自社EC注文の約99%を占める。4週間に1回の定期配送により需要予測の精度を高め、安定的な売上を確保する。

卸販売(全国50,717店舗)と他社EC(Amazon・楽天等)は商品認知・体験の拡大と自社EC送客の役割を担い、3チャネルが相互補完する構造。製造はファブレス体制で固定資産投資を抑制。

2025年2月期に初の通期黒字化を達成した。

企業の強み

自社ECの解約率は2024年2月期第1四半期の7.9%から2025年2月期第4四半期には4.2%へ低下し過去最低水準を記録。価格改定(2024年8月)と商品リニューアルが奏功し、LTVは前年同期比+86.8%と過去最高水準に達した。

サブスクリプション会員数は期末21.7万人、累計定期購入者数は100万人を突破している。

2025年2月期上半期にBASE BREADの全面リニューアルを実施し、生地の食感・風味改善と静菌性向上を同時に実現。原料の配合変更による原価低減施策が効果を発揮し、売上原価は前期比8.2%減の6,861百万円となり、売上総利益は7,398百万円から8,381百万円へ改善した。

製造を外部委託するファブレス体制により固定資産投資を抑制。自社ECのD2Cモデルにより顧客フィードバック・購買データを直接取得し、商品開発・改善に活用する体制を構築。研究開発担当者42名・研究開発費540百万円(2025年2月期)を投じ、新商品投入と継続的リニューアルを実現している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の営業損失は180百万円と前年同期(79百万円)から大幅に拡大。これは期初計画通りとされているが、通期業績予想(売上高16,256百万円・営業利益62百万円)の達成には残り3四半期での損益改善が必要。

広告投資の効率改善が計画通りに進むか、また5月単月の前年同月比7.4%増という成長モメンタムが持続するかが通期黒字化の鍵となる。

サブスクリプション会員数は23.5万人から25.6万人へ拡大し、顧客基盤の強化は確認できる。一方、卸販売の売上高は前年同期比5.4%減(950百万円)となり、3月の実績不振が響いた。

4月以降のリニューアル効果で週販実績・展開店舗数・店舗当たり売上高は改善傾向にあるが、卸チャネルの回復の持続性を見極める必要がある。

2027年2月期第1四半期末の自己資本比率は25.6%(前期末33.8%)に低下し、純資産は1,138百万円(前期末1,355百万円)に減少。TVCM制作費等に係る未払金の増加(479百万円増)やラボ新拠点工事に伴う資産除去債務の計上(82百万円)により負債合計は3,270百万円に拡大。

四半期純損失が続く中での財務基盤の変化は、今後の広告投資余力に影響する可能性がある。

成長戦略

商品リニューアル・チャネル多様化・海外展開の3軸で完全栄養食の市場浸透を加速

BASE BREADチョコレートおよびBASE YAKISOBAシリーズ4種のリニューアルを実施し、テレビCM放映・店頭販促物導入等の多角的施策を展開。5月単月で前年同月比7.4%増を達成し、通期計画に対して順調なスタートを切った。

過去の解約層を対象としたアウトバウンドコールと自社EC・卸販売のOMO連携による復帰誘導施策を展開。サブスクリプション会員数は前期末23.5万人から25.6万人に拡大し、継続率とLTVは高水準を維持している。

各商品カテゴリにおいて他社ECプラットフォームでのランキング上位を獲得し、2027年2月期第1四半期の他社EC売上高は前年同期比29.1%増と大幅増収を達成。自社EC以外の収益源の多様化が進んでいる。

第2四半期中(2026年6月〜8月)に中国での販売開始を予定しており、準備に注力中。第1四半期の海外事業売上高は戦略的な広告抑制により前年同期比30.2%減の38百万円にとどまったが、中国展開開始後の本格的な収益貢献が期待される。

2027年2月期第1四半期末の展開店舗数は48,890店舗(前期末47,499店舗から回復)、店舗当たり月間売上高は6,772円(前期末6,712円から改善)。リニューアル以降のコンビニチャネルの週販実績向上が確認されており、卸販売の回復基調が続いている。

最終更新: 2026年7月17日