事業内容
イフジ産業は1973年に液卵製造販売を開始し、現在は国内液卵市場で最大規模の製造販売を担う。鶏卵を割卵・加工した液卵・凍結卵を「食の半導体」と位置づけ、大手食品メーカーや外食チェーン・総菜メーカー等1,000社超に安定供給する。
連結子会社の日本化工食品が業務用粉体・顆粒調味料を、HORIZON FARMSがオーガニック食品ECを運営する3セグメント構成。関東・関西・名古屋・福岡の4事業部体制で全国をカバーし、2026年3月期の連結売上高は32,572百万円と5期連続で過去最高を更新した。
ビジネスモデル
液卵事業では製品・原料の約8割が鶏卵相場に連動する価格体系を採用し、販売単価と仕入単価の差益を一定額以上確保しつつ販売数量を最大化することで利益を積み上げる。全工場への積極的設備投資で供給能力を増強し、鶏卵不足時に他社が供給制限する局面でも安定供給を維持することで顧客基盤を拡大する。
調味料事業は受託生産・高付加価値品で収益補完し、オーガニックEC事業はEC販売で個人消費者向け新市場を開拓する。
企業の強み
関東・関西・名古屋・福岡の4事業部に製造拠点を持ち、2026年3月期の液卵販売数量は66,660トンと過去最高を更新。他の液卵メーカーが供給制限する局面でも安定供給を継続できる国内調達力・輸入卵調達力を背景に、OEM受注を含む注文集中が実現した。
販売先は1,000社超の大手食品メーカー・外食・総菜メーカー等に及び、単一顧客への売上依存度が10%を超える先が存在しない分散した顧客構造を持つ。受注生産体制のもと顧客ニーズに即した製品開発・提案を行い、継続的な取引関係を構築している。
関東事業部(2018年)・関西事業部(2021年)・名古屋事業部(2025年)で国際規格FSSC22000を順次取得。日本化工食品もFSSC22000およびISO22000を取得しており、グループ全体で食品安全マネジメントシステムを整備・運用している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期17,430百万円から2026年3月期32,572百万円へ5期で約1.9倍に拡大し、5期連続増収・過去最高を更新。2026年3月期の増収率は27.4%と加速した。
外部要因として鳥インフルエンザ多発による鶏卵供給不足・相場高値が販売単価を押し上げ、液卵売上高は前期比30.3%増の28,717百万円。一方、営業利益は2025年3月期の2,998百万円から2,790百万円へ6.9%減少。
全工場での積極的設備投資に伴う減価償却費増加(前期比220百万円増)と人件費増加が利益を圧迫した。EBITDA(3,569百万円)は過去最高。
2027年3月期は売上高33,376百万円(+2.5%)、営業利益2,913百万円(+4.4%)を予想。
成長戦略
液卵8万トン・シェア20%を軸に設備投資・人的資本・新事業で持続成長を追求
2030年度に液卵販売数量8万トン・業界シェア20%を目標に、全工場で積極的な設備投資を継続。2026年3月期の有形固定資産取得額は2,220百万円。機械装置・建物の増強により供給能力を拡充し、鶏卵供給不足局面での需要取り込みを強化する。
2026年3月期の液卵販売数量は66,660トンと過去最高を更新(前期比2.1%増)。外食・総菜向け販売増加、他社液卵メーカーからのOEM受注増加が寄与。2027年3月期も引き続き好調な販売数量の維持を目指す。
初任給の大幅引き上げによる次世代人材採用促進、継続的なベースアップ、健康経営優良法人取得による従業員エンゲージメント向上を推進。人件費増加を伴うが、組織の持続的成長に向けた先行投資と位置づけている。
自社加工技術を活かした受託生産の獲得や健康食品向け高付加価値商品の販売拡大により新規取引先を増やす。2026年3月期は健康食品向け販売が第2四半期以降好調に推移し減収幅が縮小(前期比5.6%減の1,212百万円)。顆粒ライン増設による生産能力拡充も完了。
HORIZON FARMSが運営するオーガニック食品EC事業において、新たなカテゴリー商品のラインナップ追加による売上拡大と調達先の多様化による供給体制強化を推進。2026年3月期は冷凍フルーツ販売好調で売上高877百万円を計上。のれん償却(62百万円)を含むセグメント利益は5百万円にとどまる。
最終更新: 2026年7月19日

