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イフジ産業株式会社

2924東証スタンダード食料品

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イフジ産業株式会社2924

事業内容

イフジ産業は1973年に液卵製造販売を開始し、現在は国内液卵市場で最大規模の製造販売を担う。鶏卵を割卵・加工した液卵・凍結卵を「食の半導体」と位置づけ、大手食品メーカーや外食チェーン・総菜メーカー等1,000社超に安定供給する。

連結子会社の日本化工食品が業務用粉体・顆粒調味料を、HORIZON FARMSがオーガニック食品ECを運営する3セグメント構成。関東・関西・名古屋・福岡の4事業部体制で全国をカバーし、2026年3月期の連結売上高は32,572百万円と5期連続で過去最高を更新した。

ビジネスモデル

液卵事業では製品・原料の約8割が鶏卵相場に連動する価格体系を採用し、販売単価と仕入単価の差益を一定額以上確保しつつ販売数量を最大化することで利益を積み上げる。全工場への積極的設備投資で供給能力を増強し、鶏卵不足時に他社が供給制限する局面でも安定供給を維持することで顧客基盤を拡大する。

調味料事業は受託生産・高付加価値品で収益補完し、オーガニックEC事業はEC販売で個人消費者向け新市場を開拓する。

企業の強み

関東・関西・名古屋・福岡の4事業部に製造拠点を持ち、2026年3月期の液卵販売数量は66,660トンと過去最高を更新。他の液卵メーカーが供給制限する局面でも安定供給を継続できる国内調達力・輸入卵調達力を背景に、OEM受注を含む注文集中が実現した。

販売先は1,000社超の大手食品メーカー・外食・総菜メーカー等に及び、単一顧客への売上依存度が10%を超える先が存在しない分散した顧客構造を持つ。受注生産体制のもと顧客ニーズに即した製品開発・提案を行い、継続的な取引関係を構築している。

関東事業部(2018年)・関西事業部(2021年)・名古屋事業部(2025年)で国際規格FSSC22000を順次取得。日本化工食品もFSSC22000およびISO22000を取得しており、グループ全体で食品安全マネジメントシステムを整備・運用している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高が27.4%増の32,572百万円と過去最高を更新した一方、営業利益は6.9%減の2,790百万円と減益に転じた。減価償却費が前期比220百万円増加(496百万円→716百万円)したことが主因であり、投資負担を除いたEBITDAは3,569百万円と過去最高。

成長投資フェーズにある企業として、P/L上の利益よりもEBITDAや販売数量の伸びで評価する視点が重要となる。

売上高の約8割が鶏卵相場に連動する価格体系を採用しており、2025年10月以降の鳥インフルエンザ多発(外部要因)による相場高値が売上高を押し上げた。一方、相場が正常化した場合の販売単価下落リスクは構造的に内在する。

差益(スプレッド)の絶対額確保と販売数量の継続的拡大が収益安定の鍵であり、2027年3月期予想(売上高33,376百万円、営業利益2,913百万円)の達成可否は鶏卵需給動向に大きく左右される。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,174百万円と前期(4,031百万円)から大幅に減少。棚卸資産の増加(1,267百万円)と法人税等の支払増加(1,033百万円)が主因。

投資活動によるキャッシュ・フローは2,251百万円の支出で、フリーキャッシュ・フローは実質マイナス。財務活動では借入増加(長期1,100百万円、短期純増567百万円)で補填しており、インタレスト・カバレッジ・レシオは220.1倍(前期)から38.8倍へ低下。

設備投資の継続と財務健全性のバランスが今後の注目点となる。

成長戦略

液卵8万トン・シェア20%を軸に設備投資・人的資本・新事業で持続成長を追求

2030年度に液卵販売数量8万トン・業界シェア20%を目標に、全工場で積極的な設備投資を継続。2026年3月期の有形固定資産取得額は2,220百万円。機械装置・建物の増強により供給能力を拡充し、鶏卵供給不足局面での需要取り込みを強化する。

2026年3月期の液卵販売数量は66,660トンと過去最高を更新(前期比2.1%増)。外食・総菜向け販売増加、他社液卵メーカーからのOEM受注増加が寄与。2027年3月期も引き続き好調な販売数量の維持を目指す。

初任給の大幅引き上げによる次世代人材採用促進、継続的なベースアップ、健康経営優良法人取得による従業員エンゲージメント向上を推進。人件費増加を伴うが、組織の持続的成長に向けた先行投資と位置づけている。

自社加工技術を活かした受託生産の獲得や健康食品向け高付加価値商品の販売拡大により新規取引先を増やす。2026年3月期は健康食品向け販売が第2四半期以降好調に推移し減収幅が縮小(前期比5.6%減の1,212百万円)。顆粒ライン増設による生産能力拡充も完了。

HORIZON FARMSが運営するオーガニック食品EC事業において、新たなカテゴリー商品のラインナップ追加による売上拡大と調達先の多様化による供給体制強化を推進。2026年3月期は冷凍フルーツ販売好調で売上高877百万円を計上。のれん償却(62百万円)を含むセグメント利益は5百万円にとどまる。

最終更新: 2026年7月19日