日本食品化工株式会社2892
とうもろこし等加工事業(単一セグメント)
とうもろこしを主原料とした澱粉・糖化品等の製造販売を行う単一事業会社
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 62,993百万円 | 62,697百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 1,251百万円 | 1,200百万円 | ↑ |
| 経常利益 | 1,568百万円 | 1,914百万円 | ↓ |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,168百万円 | 1,527百万円 | ↓ |
| 売上高営業利益率 | 2.0% | 1.9% | ↑ |
| 自己資本比率 | 59.6% | 56.7% | ↑ |
| 1株当たり当期純利益 | 238.55円 | 310.56円 | ↓ |
| 1株当たり純資産 | 6,235.72円 | 5,779.32円 | ↑ |
| 持分法投資利益 | 374百万円 | 698百万円 | ↓ |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 6,859百万円 | 3,685百万円 | ↑ |
| 年間配当金(1株当たり) | 145.00円 | 95.00円 | ↑ |
事業詳細
日本食品化工は、とうもろこし等を原料に澱粉・糖化品・ファインケミカル・副産物の4部門で製造販売を行う単一セグメント企業。主要顧客は三菱商事(親会社)で、外食産業・飲料・製紙・食品加工等の幅広い産業に素材を供給する。国内市場が主体だが、タイ国関連会社AMSCOを通じた海外展開も推進。中期経営計画「中経2027」において連結経常利益17〜23百万円(20±3百万円)、ROE5〜6%を目標指標として掲げている。
直近の概況
売上高・営業利益は微増も、持分法利益減少で経常・純利益は大幅減
2026年3月期は売上高62,993百万円(前期比0.5%増)、営業利益1,251百万円(同4.2%増)と本業は改善。しかし持分法投資利益が698百万円から374百万円へ大幅減少し、経常利益は1,568百万円(同18.1%減)、当期純利益は1,168百万円(同23.5%減)に落ち込んだ。部門別では澱粉・ファインケミカル・副産物が増収、糖化品のみ減収。自己株式1,457,132株の消却を実施し、自己資本比率は59.6%に改善。年間配当は145円(前期95円)に大幅増配し、配当性向は60.8%となった。2027年3月期は売上高65,500百万円、経常利益2,000百万円を予想。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 外食産業向け需要回復:インバウンド増加・人流回復による業務用糖化品・食品用澱粉の需要増加
- 海外市場向けファインケミカル販売拡大:タイ国AMSCOを通じた海外展開および直接輸出の増加
- 新製品『メガロリンク』(遅消化性糖質)の市場展開:機能性糖質分野での新規需要獲得
- 脱炭素素材『スタークロス70PPi』の市場形成:食品・化粧品容器包装・自動車内装分野への展開
- 製造コスト低減による収益性改善:中経2027における収益構造見直しと設備最適化の推進
- 海外関連会社(AMSCO)のコスト改善による持分法投資利益の回復:2027年3月期予想に反映
- 業績連動型株式報酬制度(BIP信託)導入による中長期的な企業価値向上へのインセンティブ強化
リスク
- 原料とうもろこしのシカゴ相場変動リスク:2026年3月期通期平均431セント/ブッシェル台、中東情勢悪化による肥料価格高騰等で上昇圧力
- 為替リスク:期末159円/ドル台・通期平均150円/ドル台の円安継続による輸入原料コスト上昇
- 原油・エネルギー価格リスク:中東情勢悪化(ホルムズ海峡封鎖懸念)によりWTI期末101ドル台まで急騰、製造・配送コストへの影響
- 消費者の節約志向継続:物価高を背景とした糖化品・澱粉製品の販売数量減少リスク
- 製紙向け澱粉需要の構造的減少:新聞・雑誌のデジタル化進展による需要減少が継続
- 国内人口漸減による糖質総需要の長期的減少:中期経営計画でも重要課題として認識
- 持分法投資利益の変動リスク:海外関連会社AMSCOの業績低迷により前期比324百万円減少、経常利益を大幅に圧迫
- 異性化糖調整金制度リスク:2024年4月以降の制度運用見直しにより継続的なコスト負担が発生、販売価格への転嫁が困難な場合に業績影響
- 物流コスト上昇リスク:「物流2024年問題」対応による輸送費値上げ、2026年度からの物流効率化法改正による義務化対応
- 東海地区(静岡県富士市)集中リスク:主要生産拠点への大規模地震等の自然災害による操業停止リスク
最終更新: 2026年6月22日

