ラクサス・テクノロジーズ株式会社
288A・東証グロース・サービス業
ラクサス・テクノロジーズ株式会社
288A・東証グロース・サービス業
事業内容
ラクサス・テクノロジーズは2015年にブランドバッグ特化のサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」を開始し、2024年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場した。主要ユーザーは20代〜50代女性(うち働く女性が約73%)で、月額定額制でブランドバッグを交換自由・使い放題で利用できる。
リユース市場から調達したバッグを自社でメンテナンスしながら循環させる「モノの価値循環モデル」を標榜し、レンタル・試用販売・BtoB/C販売を組み合わせてバッグ一点あたりの生涯収益最大化を目指す。累計会員数は18.7万人、2026年3月末時点の契約数は19,254件。
ビジネスモデル
主収益はシングルプラン月額9,800円(税別)・ダブルプラン月額13,600円(税別)の月額会費。これに加え、レンタル中バッグの購入サービス「買えちゃうラクサス」、リユース市場・海外ECへのBtoB/C販売、渋谷区店舗での対面販売・ECサイト販売が収益を補完する。
バッグは固定資産として保有・減価償却しながら稼働させ、稼働率低下後は販売へ振り替えることで資産価値を最終回収する構造。CACの回収期間は約2.5か月、LTV/CACは4.0以上で推移。
企業の強み
サービス開始以来、国内二次流通市場を中心に60ブランド4万点以上のバッグを仕入れ、蓄積された貸出・販売データを活用した失敗しない仕入れを実現。AACD加盟による真贋保証と独自メンテナンス技術により、仕入れたバッグの直接廃棄はゼロを継続している。
利用期間12か月超の会員が全会員の62%を占め、累計18.7万人の会員基盤を形成。復活率22%と再利用率も高く、CACの回収期間は約2.5か月、LTV/CACは安定して4.0以上を維持。前払い式支払い手段「ラクサスキャッシュ」導入により継続率は改善傾向にある。
在庫管理システム、独自入会審査・不正ユーザー検知、メンテナンス・リペアオペレーション、広島市南区の物流拠点「Laxus Base」を全て内製で構築。これらの有形・無形アセットはShaaS(他社へのシェアリング支援)やバッグ以外の商材への横展開を可能にする高い拡張性を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2025年3月期は売上高2,564百万円(前期比16.9%増)・営業利益590百万円(同29.8%増)と好調だったが、2026年3月期は売上高2,280百万円(同11.1%減)・営業利益184百万円(同68.7%減)・当期純利益98百万円(同77.4%減)と急激に悪化。広告投資効率の低下による新規契約獲得の伸び悩みが主因で、下期より広告効率重視の方針に転換。
売上原価率は24.0%→29.7%へ上昇し、販管費も増加。外部環境として物価上昇に伴う消費動向の変化も逆風として作用。
営業CFはマイナス転落し、現金残高も1,180百万円へ減少した。2027年3月期は会社予想で売上高2,546百万円・営業利益295百万円への回復を見込む。
成長戦略
CPA重視の契約数回復・ラクモチ本格展開・EC多チャネル化の三本柱で収益回復を目指す
広告投資効率の低下を受け、下期より広告効率重視の新規販路拡大に方針転換。2027年3月期はCPA(顧客獲得単価)を重視した獲得チャネルの最適化により、広告宣伝費を約17%削減しながら契約数増加を目指す。
直近第3四半期以降に確認されたチャーン率の改善傾向を維持し、長期プランの推進・ポイント訴求も継続。
残価設定型リースの仕組みを取り入れた「試して、月額払い。あとで返せる」新サービス。2025年12月にβ版をリリース済み。非稼働在庫を収益化する「非稼働時間を売上に変える」新収益モデルとして2027年3月期に本格展開を開始し、サブスク以外の収益軸を構築する。
自社開発の生成AIシステムを活用し、商品管理データからEC出品用データを自動生成。自社プラットフォームに加え楽天等の外部ECモールへの同時出品を可能にし、在庫回転率を極大化させる。EC販路拡大に伴う販売手数料は約53%増(前年同期比50百万円増)を見込んでおり、本格的な収益貢献を期待。
優良顧客を抱える企業との連携により、広告依存によらない新規契約獲得チャネルを構築する施策。当事業年度に8社とサービス及び協業を開始したが、更なる提携企業の獲得やシステム連携に当初想定より時間を要している状況。2027年3月期に向けて提携拡大を継続する方針。
最終更新: 2026年7月19日

