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株式会社トーメンデバイス

2737東証プライム卸売業

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株式会社トーメンデバイス2737

事業内容

株式会社トーメンデバイスは、1992年にサムスングループ製半導体の販売を目的として設立された専門商社である。豊田通商株式会社を親会社に持ち、日本サムスンとの販売特約店契約に基づき、DRAM・NAND FLASHなどのメモリ半導体、SoC・CIS・SiPなどのシステムLSI、OLED等のディスプレイ、MLCCやバッテリーなどの電子部品を取り扱う。

国内では当社が直接販売し、海外ではホンコン・中国・シンガポール・米国の子会社を通じてグローバルに展開。主要顧客はサーバー・ストレージメーカー、車載機器メーカー、スマートフォンメーカー等に及ぶ。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

日本サムスンおよび海外サムスングループとの販売特約店契約に基づき商品を仕入れ、国内外の電子機器メーカーへ販売する差益型ビジネスモデル。2026年3月期の売上高633,668百万円に対し営業利益18,784百万円(営業利益率約3.0%)。

在庫リスクを負いながら技術サポートや物流機能を付加価値として提供し、顧客との関係深耕を図る。資金調達は金融機関借入を活用し、借入金残高118,569百万円で運転資金を賄う構造。

企業の強み

1992年の設立以来、日本サムスンとの販売特約店契約(1年自動更新)を維持し、サムスングループ製半導体・電子部品の専売商社として機能する。海外子会社ATMD (HONG KONG) LIMITEDも上海三星半導体との特約店契約を締結しており、国内外でサムスン製品の安定調達・販売体制を構築している。

親会社である豊田通商株式会社(総合商社)の傘下に属し、グループの信用力・物流網・顧客基盤を活用できる体制を持つ。また、同グループ内のネクスティエレクトロニクスとサムスン製品・非サムスン製品で棲み分けを行い、競合を回避しつつ顧客への総合提案力を維持している。

ホンコン・上海・深セン・シンガポール・米国ミシガン州(2025年12月設立)に子会社を展開し、海外セグメント売上高473,783百万円(全体の約74.8%)を創出。2026年3月期の海外セグメント利益は11,437百万円と前年比94.4%増を達成しており、グローバル体制が収益拡大に直結している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は633,668百万円(前期比50.3%増)、営業利益は18,784百万円(同84.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は10,015百万円(同79.2%増)と、いずれも過去最高水準を更新した。外部要因として、生成AI普及によるデータセンター向けメモリ需要の急増とメモリ価格の高騰が収益性向上に大きく寄与した。

2027年3月期も売上高750,000百万円(同18.4%増)を予想しており、成長モメンタムは継続する見通しである。

2026年3月期末の総資産は344,957百万円(前期比202.7%増)と急膨張し、棚卸資産(商品)は221,518百万円(前期比41,219百万円から約5.4倍)、短期借入金は118,569百万円(前期比14,054百万円から約8.4倍)に達した。自己資本比率は43.5%から17.2%へ大幅に低下した。

営業キャッシュフローは△97,467百万円と大幅なマイナスとなっており、在庫積み上げと前受金受領を伴う事業拡大モデルの財務負担が顕在化している点は注視が必要である。

仕入先・主要製品ともにサムスングループへの依存度が高く、メモリ価格の変動が業績に直結する構造は変わらない。2026年3月期の為替差損は2,898百万円(前期547百万円)と拡大しており、米ドル建て取引に伴う為替リスクも顕在化している。

2027年3月期の営業利益予想は18,200百万円(前期比3.1%減)と微減を見込んでおり、メモリ価格の高騰一服や競争激化による収益性の頭打ちリスクが意識されている。配当は1株600円(配当性向37.1%)と増配方針を維持している。

成長戦略

AI・車載・サーバー市場の深耕とグローバル販売体制の強化による持続的成長

生成AI普及によるデータセンター投資拡大を背景に、DRAM・NAND FLASH製品のサーバー・ストレージ向け販売を強化。2026年3月期においてメモリ全体の売上高は553,203百万円(前期比59.4%増)に達しており、引き続き最大の成長エンジンとして機能している。

AD/ADAS・自動運転・電動化進展に伴う車載向けメモリ半導体およびOLEDの需要増加を取り込む戦略。2026年3月期は日本セグメントにおける車載・SiPビジネスの売上増加が日本セグメント利益61.4%増に貢献した。

ディスプレイ分野も車載OLED向けが牽引し売上高14,725百万円(前期比13.8%増)を達成。

顧客の生産拠点の海外シフトに対応するため海外子会社を活用し、新規顧客開拓と既存顧客の深耕を推進。2026年3月期の海外セグメント売上高は473,783百万円(前期比61.0%増)、セグメント利益は11,437百万円(同94.4%増)と急拡大しており、グローバル展開戦略は着実に成果を上げている。

連結業績に応じた業績連動型配当方針のもと、配当性向の引き上げを図る。2026年3月期は1株540円(配当性向36.7%)、2027年3月期は1株600円(同37.1%)を予定しており、増益に連動した増配を継続している。

最終更新: 2026年7月19日