事業内容
株式会社ワッツは、1995年創業の100円ショップチェーン運営企業。「Watts」「Watts with」「meets.」「silk」等の屋号で国内直営1,868店舗・FC等9店舗、計1,877店舗(2025年8月末)を展開する。
主力はショッピングセンターやスーパー内のテナント型店舗で、文具・掃除・台所・衛生用品等の日用消耗品を中心に販売。国内では「Buona Vita」「リアル」「Tokino:ne」等の新業態も運営し、海外ではタイ・ペルーで直営店舗を展開するほか、30カ国以上への卸売事業も手掛ける。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
売上高61,578百万円のうち直営店舗が55,511百万円(約90%)、卸他が6,067百万円(約10%)を占める。メーカー・問屋からの直送体制と外部委託物流センターによる小口配送で運賃負担を抑制しつつ、売上総利益率38.8%を確保。
高額商品・IP商品の導入によるプロダクトミックス改善と、セルフレジ・自動発注システムによる省人化で収益性向上を図る構造。
企業の強み
2025年8月末時点で直営1,868店舗・FC等9店舗の計1,877店舗を展開。2025年8月期に142店舗を新規出店し70店舗の純増を達成。テナント型店舗を主体とした出店モデルにより、全国規模の顧客接点を維持している。
「Watts」「Watts with」への転換店舗数は1,516店舗(全体の80.8%)に達し、前期比133店舗純増。高額商品・タレント・アニメキャラクターとのコラボ商品・オリジナルコスメ「fasmy」等の導入により、売上総利益率は38.8%(前期比0.3ポイント増)に改善した。
2025年8月期末の自己資本比率は47.3%(前期末41.3%から6.0ポイント改善)。有利子負債残高は3,337百万円に対し、現金及び現金同等物は6,187百万円を保有し、実質無借金状態。メーカー直送体制による運賃負担軽減も財務効率に寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年8月期(59,309百万円)を底に緩やかな増収基調が続き、2026年8月期第3四半期累計は48,010百万円(前年同期比+4.3%)。営業利益は2023年8月期(622百万円)を底に3期連続改善中であり、当第3四半期累計は1,368百万円と前年同期比33.8%増と加速。
既存店売上高前年同期比104.0%、売上総利益率の0.2ポイント改善が寄与。外部要因としてシールブームや中東情勢に起因したナフサ不足による需要増が追い風となった。
通期予想(売上高63,000百万円、営業利益1,500百万円)は据え置き。
成長戦略
国内100円ショップ収益強化・新業態確立・海外卸売転換の三本柱で持続成長を目指す
POSデータを活用した立地・客層別品揃え最適化と店舗改装を継続。Wattsブランド店舗は第3四半期末1,650店(全体の85.4%)に拡大し、既存店売上高前年同期比104.0%を達成。高額商品・IP商品・コラボ商品の構成比向上によるプロダクトミックス改善が粗利率改善に寄与している。
テナント型店舗へのセルフレジ導入により混雑時の待ち時間短縮と店舗作業省力化を推進。国内その他事業(リアル)でもセルフレジ・キャッシュレス決済を導入し、店舗オペレーション効率の改善を進めている。人件費上昇への対応策として継続的に展開中。
日本式100円ショップより安価な競合形態の台頭を受け、海外直営店舗を全廃し卸売拡大に方針転換。フィリピン、ベトナム、ラオス、香港など30カ国以上に商品を提供しながら新規市場の開拓・支援強化を進める。直営縮小により売上高は減少したが、収益構造の合理化を優先している。
雑貨店「Buona Vita」は関東地方の商業施設を中心に展開し「サービス・オブ・ザ・イヤー2026」レジ・チェッカー大賞を受賞。ディスカウントショップ「リアル」は東広島市内に新店舗をオープン。
ライフスタイルブランド「Tokino:ne」・オリジナルコスメ「fasmy」等の取扱い充実により収益源の多角化を図る。
SNSで人気を集めるダンスグループを起用した30周年WebCMを公開し、ブランド認知度向上と新規顧客層の獲得を推進。シールブーム等の消費トレンドを捉えた商品展開と組み合わせ、娯楽性・嗜好性を持つ商品への底堅い需要を取り込んでいる。
最終更新: 2026年7月17日

