事業内容
株式会社ジーフットは1931年創業の靴小売企業で、イオン株式会社の子会社として専門店事業を営む。アスビー・アスビーファム・アスビーキッズ・グリーンボックスの複数業態を展開し、2026年2月期末時点で国内594店舗を運営する。
主要顧客はファミリー層・ヤング層・アクティブシニアと幅広く、スポーツ靴(売上構成比40.4%)・子供靴(同23.4%)・婦人靴(同16.2%)を中心に商品を提供する。店舗の多くはイオンリテール株式会社等のショッピングセンターに入居しており、グループのインフラを活用した立地戦略を採る。
ビジネスモデル
売上高56,906百万円の大半は店舗での靴・雑貨の小売販売から得られる。イオングループのSC内テナントとして安定した集客基盤を活用しつつ、自社PBブランド(ATHREAM・heal me)の開発・販売で粗利率改善を図る。
EC事業やアスビーアプリ(累計237万会員)を通じたOMO施策で顧客接点を拡大し、店舗販売との相乗効果を狙う構造となっている。
企業の強み
イオン株式会社との2005年締結の業務・資本提携に基づき、人材交流・商品共同調達・店舗開発協力を受ける。2026年2月期においてもイオン株式会社より「必要に応じた経営支援を行い、グループで一体の経営体制を構築する」との意向が示されており、資金調達面での安全網として機能している。
前連結会計年度に導入したアスビーアプリは、当連結会計年度で110万名増加し累計237万名の会員を獲得した。EC事業はキッズ強化・大型販促効果により売上高前期比109%を達成しており、デジタルと実店舗を連携させたOMO基盤として機能し始めている。
自社PBブランド「ATHREAM」「heal me」において、ハンズフリーシューズ「すぐスポ」・防水防滑スノーブーツ・保温機能付き靴等の機能性商品を開発した結果、PB売上高は前期比109%と伸長した。独自商品による差別化と粗利率改善を同時に狙える商品開発力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年2月期66,266百万円から2026年2月期56,906百万円へ5期連続減収。営業損失は2025年2月期に805百万円まで縮小したが、2026年2月期は2,388百万円へ再拡大した。
外部要因として物価高を背景とした消費者の節約志向・価格志向の高まりが売上を圧迫し、集客のための販促施策強化が売上総利益率を1.3ポイント押し下げた。スポーツ靴(構成比40.4%)が前期比91.4%と不振だったことも響いた。
販管費は前期比1.8%減の26,750百万円と削減が進んだが、売上減少と粗利率低下を補えなかった。減損損失336百万円(前期955百万円)を特別損失に計上。
純資産は債務超過(△2,359百万円)に転落し、財務基盤の毀損が一段と進んだ。
成長戦略
上場廃止後のイオングループ一体経営体制のもとで業績回復を目指す
不採算店舗の整理と利益店舗への経営資源集中を目的に、グリーンボックス店舗をアスビーへ転換。当期66店舗を実施し累計198店舗が転換完了。当初4カ年計画の目標店舗数には未達だが、ブランド統一による販売効率最大化を継続推進する。
ハンズフリーシューズ「すぐスポ」・防水スノーブーツ・ボア付き機能靴等の機能性商品を開発し、PB売上高は前期比109%と伸長。ただし売上計画には未達であり、期末在庫が期初より増加するなど在庫適正化は課題として残る。
キッズ強化・大型販促効果によりEC売上高は前期比109%を達成。アスビーアプリ会員数は当期110万名増加し累計237万名に到達。デジタル顧客基盤を活用したリピート購買促進と販促効率化を継続する。
「アスビーキッズグランデ」3店舗(レイクタウン・つくば・盛岡南)および百貨店への「アスビーキッズ」2店舗を開店。「アスビープラス」1店舗(むさし村山)も開店し、SC以外のチャネルへの展開を開始した。
2026年6月23日に上場廃止予定。イオン株式会社による短期借入枠確保と必要に応じた経営支援を受け、グループ一体経営体制を構築することで財務基盤の安定化と業績回復を目指す。2027年2月期の業績予想は非開示。
最終更新: 2026年7月19日

