事業内容
株式会社Schooは「世の中から卒業をなくす」をミッションに掲げ、2011年創業のオンライン学習サービス企業。主力の法人向け研修サービス「Schoo for Business」(全社売上高の90%超)を中心に、個人向け「Schoo for Personal」、高等教育機関向け学習管理プラットフォーム「Schoo Swing」(累計47校)を展開する。
有効会員数は約135万人、累計導入法人は4,500社以上(2025年9月末時点)。人的資本経営・リスキリング需要を追い風に、大企業・中堅企業への深耕を成長軸とする。
2024年10月に東京証券取引所グロース市場へ上場。
ビジネスモデル
法人向け「Schoo for Business」は1IDあたり月額税込1,815円(ボリュームディスカウントあり)の定額課金制。一度契約すると解約されない限り収益が積み上がるストック型構造で、全社売上高の91.6%をリカーリング収益が占める。
MRR・契約社数・ARPAを主要KPIとし、カスタマーサクセスによる継続率維持とアップセルでARPAを向上させることでMRRを拡大する戦略を採る。
企業の強み
創業以来10年以上にわたり内製で蓄積した9,000本以上の学習コンテンツ(2025年9月末時点)と、約135万人の有効会員数を保有。法人・個人サービスの基盤共通化により、学習意欲の高い受講者フィードバックで最適化されたプロダクトを法人顧客へ提供できる独自の価値連鎖を構築している。
ARPAは2022年9月期第2四半期末の58千円から2025年9月期第4四半期末には113千円へと約2倍に拡大。Net Revenue Churn Rateは直近12か月平均で1%前後と低水準を維持しており、既存顧客からの収益拡大と高い継続率がMRR成長を支えている。
2024年10月の東証グロース市場上場に伴う新株発行等により、2025年9月期末の自己資本比率は53.89%(前期末26.91%)へ大幅改善。現金及び現金同等物は2,946,270千円(約2,946百万円)を確保しており、成長投資に向けた財務的な余力を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)の売上高は1,749百万円(前年同期比4.9%増)と増収を維持したが、成長率は前年同期の29.0%増から大幅に鈍化した。売上原価は418百万円と微減だった一方、販売費及び一般管理費が1,327百万円(前年同期比24.3%増)に急拡大し、営業利益は3百万円(前年同期180百万円)、経常利益は0百万円(同153百万円)、中間純利益は0百万円(同69百万円)と収益性が著しく悪化した。
財政面では総資産2,866百万円、純資産1,800百万円、自己資本比率62.8%と財務健全性は維持。現金及び預金は2,204百万円と手元流動性は依然豊富だが、営業CFは411百万円の流出(前年同期188百万円の流出)と悪化している。
過去実績は2024期売上高2,853百万円・営業利益116百万円、2025期売上高3,360百万円・営業利益290百万円と改善基調にあったが、当中間期は積極投資による利益圧迫が顕在化した。
成長戦略
大企業ARPA向上・教育機関開拓・地域HR新市場創造の三軸で持続成長を追求
SaaSプロダクトと顧客課題に寄り添うオプションサービスを組み合わせた提案により、大企業顧客の単価向上を図る。営業とカスタマーサクセスの一体運営による顧客伴走力強化も推進。中間期において「学び手」向けサービスがARPA向上を伴いながら前年同期比4.7%増と堅調に推移しており、施策は機能している。
大学をはじめとする高等教育機関等向けの学習管理プラットフォームサービス「Schoo Swing」の導入を推進。当中間期において「教え手」向けサービスが前年同期比10.9%増(48百万円)と成長しており、教育機関市場での浸透が進んでいる。
2026年4月3日に設立した子会社LoLLL株式会社(福岡市、資本金80百万円、当社100%出資)を通じ、地域向け総合HRサービスの開発・運営を開始。「地域HR市場の創造と獲得」を戦略目標として掲げ、地域創生関連サービスの提供を開始している。収益貢献の時期・規模は現時点で未開示。
新規顧客獲得及び既存顧客の取引拡大に向け、積極的なマーケティング投資、ナーチャリング施策の強化、販売代理パートナー網の拡大を複合的に推進。当中間期において販管費が前年同期比24.3%増と大幅に拡大しており、投資フェーズが深化している。
最終更新: 2026年7月17日

