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キーコーヒー株式会社

2594東証プライム食料品

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事業内容

キーコーヒー株式会社は1920年創業の国内大手コーヒーメーカーで、連結子会社14社・関連会社3社を擁するグループを形成する。主力のコーヒー関連事業では業務用(喫茶店・ホテル・レストラン等)・家庭用(食品卸・小売)・原料用(飲料メーカー等)の3市場にコーヒー製品を供給する。

インドネシア・スラウェシ島でのトラジャコーヒー農園直営(PT.TOARCO JAYA)から始まり、製造・物流・通販・飲食店運営(イタリアントマト・イノダコーヒ等)まで、コーヒーのバリューチェーン全体を垂直統合的に担う点が特徴。主要顧客は日本コカ・コーラ株式会社(売上高の31.1%)および三井物産株式会社(同14.9%)。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

コーヒー関連事業(売上高の約90%)を中核に、業務用市場では飲食店等への直接営業と「KEY'S CAFÉ」パッケージカフェ支援、家庭用市場では食品卸・小売経由の商品販売、原料用市場では飲料メーカーへの生豆相場連動取引を展開する。飲食関連事業(イタリアントマト・イノダコーヒ等)と製造受託・通販等のその他事業が補完的収益源を形成。

自社農園・輸入・製造・物流・販売の一貫体制により付加価値を積み上げる構造。

企業の強み

1976年設立のPT.TOARCO JAYAによるインドネシア・スラウェシ島トラジャ地方での農園直営・生豆集買・精選から、国内4工場(全工場FSSC22000認証取得)での製造、物流子会社キョーエイコーポレーションによる配送まで、バリューチェーン全体を自社グループで完結させる体制を50年超にわたり構築している。

2026年3月期における日本コカ・コーラ株式会社向け売上高は28,913百万円(総販売実績の31.1%)、三井物産株式会社向けは13,847百万円(同14.9%)に達する。両社合計で売上高の約46%を占める安定的な大口顧客基盤を有しており、原料用市場での生豆相場連動取引を含む長期的な取引関係が収益の下支えとなっている。

1920年創業以来100年超にわたり培った「キーコーヒー」ブランドに加え、イタリアントマト(122店舗)、1940年京都創業のイノダコーヒ(9店舗)、アマンド等の飲食ブランドを傘下に持つ。「コーヒー教室」は開講70周年を迎え、業務用顧客への技術指導・メニュー開発支援という差別化サービスの基盤となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高93,067百万円(前期比+19.6%)、営業利益1,077百万円(同+121.6%)と大幅改善を達成した。ただし営業利益率は1.2%にとどまり、5期平均でも0.6%程度と収益性の構造的課題は残存する。

外部要因としてコーヒー生豆相場の高騰が原料用市場の売上拡大に寄与した一方、業務用・家庭用の価格改定効果が利益改善を牽引したと見られる。

訂正後のセグメント情報では、飲食関連事業のセグメント資産が訂正前4,160百万円から8,166百万円へ、有形固定資産及び無形固定資産の増加額が115百万円から5,708百万円へ大幅に増加しており、イノダコーヒ取得に伴う資産計上の影響が顕在化している。飲食事業のセグメント利益は59百万円と小規模であり、取得資産に見合う収益貢献が今後の焦点となる。

売上高の約90%を占めるコーヒー関連事業は、原料用市場でのICO複合指標価格連動取引を含むため、生豆相場の反落や円高転換が売上・利益の双方に下押し圧力をかけるリスクがある。また特定販売先への依存度が高く、主要顧客の調達方針変更が業績に直接影響する点も引き続きリスク要因として認識が必要である。

成長戦略

「珈琲とKISSAのサステナブルカンパニー」を2030年ビジョンに掲げ3軸で成長追求

納入価格・メーカー出荷価格の順次改定により売上単価を引き上げ、原材料コスト上昇分の価格転嫁を進める。2026年3月期の営業利益大幅改善(前期比+591百万円)に価格改定効果が寄与したと見られる。

2025年7月に株式会社イノダコーヒを連結子会社化し、飲食関連事業の売上高が2025年3月期4,171百万円から2026年3月期5,594百万円へ拡大。喫茶文化の継承・ブランド価値向上とグループ総合力強化を図る。

家庭用市場向け「KEY DOORS+」の商品ラインアップ拡充・全国プロモーションと、業務用オンラインショップ「KEY'S TABLE」開設によるプロユース向け販売チャネルの拡大を推進する。

ICO複合指標価格連動取引により、コーヒー生豆相場高騰局面での売上拡大を実現。2026年3月期のコーヒー関連事業売上高83,602百万円の拡大に貢献しているが、相場反落時の下振れリスクも内包する。

最終更新: 2026年7月19日