事業内容
株式会社ティアは1997年創業、「哀悼と感動のセレモニー」を経営理念とする葬儀専業グループ。直営96店舗・フランチャイズ74店舗・M&A子会社(八光殿21店舗、東海典礼25店舗、ティア北海道3店舗)を合わせ2025年9月末時点で219店舗を展開する。
主力の葬祭事業に加え、異業種向けFC事業、葬儀後の遺族ニーズを取り込む不動産・リユース事業(トータル・ライフ・デザイン領域)を擁する。会員制度「ティアの会」の会員数は58万人超に達し、年間葬儀施行件数はグループ・FC合計で26,000件超。
東証スタンダード・名証プレミア上場。
ビジネスモデル
売上高の約92%を占める葬祭事業は、直営会館での葬儀施行(外注費・労務費・付帯品販売)が主収益源。FC事業はノウハウ提供・物品販売・ロイヤリティで安定収益を積み上げる。その他事業は葬儀後の遺族接点を活用した不動産売買・リユース品買取販売で構成され、顧客生涯価値の最大化を図る設計となっている。
企業の強み
2021期売上高12,203百万円から2025期21,563百万円へ4年間で76.7%増収。営業利益も887百万円から1,643百万円へ拡大し、売上高・営業利益・経常利益は5期連続増収増益を達成。M&Aによるグループ化と新規出店が成長を牽引している。
独自会員制度「ティアの会」の会員数は58万人超。直営・FC・M&A子会社を合わせた会館数は219店舗(2025年9月末)に達し、グループ・FC合計の年間葬儀施行件数は26,000件超。ドミナント出店戦略により名古屋市内だけで41店舗を展開し、地域密着の集客基盤を構築している。
2023年11月に八光殿・東海典礼、2025年7月にティア北海道をグループ化。2025年9月期は八光殿・東海典礼の通年寄与が葬祭事業売上高12.0%増(19,865百万円)に大きく貢献。葬儀件数は前期比8.0%増の19,773件、葬儀単価は前期比3.3%増を実現した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期12,203百万円から2025期21,563百万円まで5期連続増収を達成してきたが、2026年9月期中間期(上期)は11,422百万円(前年同期比1.4%減)と減収に転じた。利益面では営業利益1,004百万円(同35.9%減)、経常利益909百万円(同42.3%減)、親会社株主帰属中間純利益517百万円(同49.1%減)と大幅悪化。
外部要因として葬儀業界全体で前年同期比の葬儀件数・売上高が減少する環境下、広告宣伝費・人件費・ティア北海道通年寄与に伴う固定費増が利益を直撃した。通期業績予想(売上高23,700百万円、営業利益2,035百万円)は据え置かれているが、上期進捗率は営業利益で49.3%にとどまる。
成長戦略
直営・FC・M&Aの三軸出店とトータル・ライフ・デザイン領域の拡大
2026年9月期中間期に直営2店舗・東海典礼1店舗・FC1店舗を新規開設し、グループ会館数は222店舗に到達。一方でティア笠寺のリロケーション閉鎖も実施。新規会館の早期稼働による増収効果を見込む。
2025年7月に子会社化したメモリアジャパン(現ティア北海道)が2026年9月期より通年寄与。札幌市中心に3店舗を運営し、中間期に96件の葬儀件数を計上。北海道エリアでの認知度向上と会館稼働率改善が課題。
不動産事業は買取・販売件数増加と高単価物件取り扱いにより急拡大。リユース事業もリピーター向け営業促進で買取件数増加。100%子会社「株式会社ティアネクスト」設立により不動産・相続サポート事業を専門化・拡充。中間期その他事業売上高891百万円(前年同期比+56.6%)と順調に進捗。
「新生ティアグループ」スローガンのもと中期経営計画を策定し、4項目のテーマに基づく8つの戦略を推進中。SNSマーケティング構築、賃金制度改定による人材確保・定着、営業促進施策の実施等を展開。費用先行の局面にあり、下期以降の収益回収が焦点。
最終更新: 2026年7月17日

