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株式会社INGS

245A東証グロース小売業

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株式会社INGS245A

事業内容

株式会社INGSは、「らぁ麺 はやし田」を主力とする9ブランドのラーメン事業と、カジュアルイタリアンバル「CONA」・大衆酒場「焼売のジョー」を軸とするレストラン事業の2事業を展開する外食企業。2024年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。

直営店(ラーメン38店舗・レストラン36店舗)に加え、プロデュース店69店舗・ライセンス店31店舗を含む合計174店舗体制(2025年8月31日時点)を構築。一都三県を中心に都市型店舗を主軸としつつ、郊外・ロードサイド・商業施設内への多様な出店フォーマットを展開。

主要顧客層は20代〜50代の男女で、ラーメン・居酒屋・イタリアンバルという異なる業態を通じて幅広いシーンに対応する。

ビジネスモデル

収益の主軸は直営店の飲食売上(ラーメン事業3,448百万円・レストラン事業3,333百万円)。これに加え、プロデュース部門では月額5万円のフィーと自社PB食材販売(634百万円)、ライセンス部門ではCONA月額15万円・焼売のジョー売上4%のロイヤリティと食材提供(316百万円)が積み上がる。

加盟金・研修費ゼロの低参入障壁設計でパートナー店舗を拡大しつつ、直営店で培ったノウハウ・PB食材を横展開することで、出店コストを抑えながら収益基盤を広げる構造。

企業の強み

自社開発9ブランドを有するラーメン事業とレストラン事業の2事業を組み合わせることで、1地域に最大10店舗(新宿区実績)の出店が可能。単一事業では過大な物件面積でも2事業同時出店で対応でき、優良テナントの取りこぼしを最小化する独自の出店戦略を実現している。

ラーメン事業の既存店売上高は2025年8月期に前年同期比105.7%、2026年8月期中間期に102.1%を達成。レストラン事業も同105.4%・101.8%と両事業で継続的なプラス成長を維持。新規出店効果に依存せず、既存店ベースでも着実な成長を示している。

プロデュース部門は加盟金・研修費ゼロ・月額フィー5万円、ライセンス部門はCONA開業前支援料150万円・月額15万円という低参入障壁設計を採用。2025年8月期末時点でプロデュース店69店舗(一都三県外28店舗含む)・ライセンス店31店舗を全国展開し、PB食材販売・ロイヤリティ収入の安定的な積み上げを実現している。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高6,926百万円は通期予想9,590百万円の72.2%、営業利益480百万円は通期予想596百万円の80.6%に相当する。第4四半期(6〜8月)は夏季の外食需要が見込まれる時期であり、通期予想(売上高前期比+24.0%、営業利益+21.4%)の達成確度は高いと判断される。

なお、業績予想は2025年10月15日公表値から修正なし。

2026年8月期第3四半期累計において、売上高成長率+21.6%に対し、営業利益+27.9%、経常利益+36.4%、四半期純利益+37.5%と利益成長率が売上成長率を明確に上回った。前期(2025年8月期)は売上高+20.5%に対し営業利益+8.9%と利益成長が鈍化していたことと対比すると、レバレッジ効果の発現が確認される。

外部要因として、上場関連費用・株式交付費(前期計上)の剥落が経常利益改善に寄与している点は留意が必要。

2026年8月期第3四半期末の総資産は5,110百万円(前期末比+547百万円)、有利子負債(社債+長期借入金+1年内返済予定分)は1,603百万円程度と新規出店に伴い増加傾向にある。自己資本比率は44.4%(前期末43.0%)と小幅改善しているが、固定負債に新たに社債80百万円が計上されるなど資金調達は継続している。

出店ペースの加速と財務健全性のバランスが引き続き重要な観察点である。

成長戦略

直営200店舗+プロデュース・ライセンス300店舗の計500店舗体制を長期目標に多軸出店を推進

「らぁ麺 はやし田」を中心に直営店を積み上げ、2026年8月期第3四半期末時点で45店舗を達成。当期は仙台に2店舗を新規開店し東北地方へ初進出するなど地方都市への展開を加速している。

「焼売のジョー」横浜西口店を「CONA」へブランド転換するなど、収益性の高い業態への切り替えを実施。「CONA」直営23店舗・加盟27店舗体制を維持しながら既存店売上高前年同期比103.4%を達成している。

ラーメン事業プロデュース72店舗・レストラン事業ライセンス31店舗体制を維持。直営転換(当期1店舗)も柔軟に実施しながら、食材販売収益・ロイヤリティ収入の積み上げによる収益安定化を図る。

原材料価格高騰・人件費上昇に対応するため、メニュー変更・価格見直し・店舗オペレーション改善を継続実施。2026年8月期第3四半期累計において営業利益率6.9%(前年同期6.6%)と改善傾向が確認されている。

最終更新: 2026年7月17日