事業内容
株式会社INGSは、「らぁ麺 はやし田」を主力とする9ブランドのラーメン事業と、カジュアルイタリアンバル「CONA」・大衆酒場「焼売のジョー」を軸とするレストラン事業の2事業を展開する外食企業。2024年9月に東京証券取引所グロース市場に上場。
直営店(ラーメン38店舗・レストラン36店舗)に加え、プロデュース店69店舗・ライセンス店31店舗を含む合計174店舗体制(2025年8月31日時点)を構築。一都三県を中心に都市型店舗を主軸としつつ、郊外・ロードサイド・商業施設内への多様な出店フォーマットを展開。
主要顧客層は20代〜50代の男女で、ラーメン・居酒屋・イタリアンバルという異なる業態を通じて幅広いシーンに対応する。
ビジネスモデル
収益の主軸は直営店の飲食売上(ラーメン事業3,448百万円・レストラン事業3,333百万円)。これに加え、プロデュース部門では月額5万円のフィーと自社PB食材販売(634百万円)、ライセンス部門ではCONA月額15万円・焼売のジョー売上4%のロイヤリティと食材提供(316百万円)が積み上がる。
加盟金・研修費ゼロの低参入障壁設計でパートナー店舗を拡大しつつ、直営店で培ったノウハウ・PB食材を横展開することで、出店コストを抑えながら収益基盤を広げる構造。
企業の強み
自社開発9ブランドを有するラーメン事業とレストラン事業の2事業を組み合わせることで、1地域に最大10店舗(新宿区実績)の出店が可能。単一事業では過大な物件面積でも2事業同時出店で対応でき、優良テナントの取りこぼしを最小化する独自の出店戦略を実現している。
ラーメン事業の既存店売上高は2025年8月期に前年同期比105.7%、2026年8月期中間期に102.1%を達成。レストラン事業も同105.4%・101.8%と両事業で継続的なプラス成長を維持。新規出店効果に依存せず、既存店ベースでも着実な成長を示している。
プロデュース部門は加盟金・研修費ゼロ・月額フィー5万円、ライセンス部門はCONA開業前支援料150万円・月額15万円という低参入障壁設計を採用。2025年8月期末時点でプロデュース店69店舗(一都三県外28店舗含む)・ライセンス店31店舗を全国展開し、PB食材販売・ロイヤリティ収入の安定的な積み上げを実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(9ヶ月)の売上高は6,926百万円(前年同期比+21.6%)、営業利益480百万円(+27.9%)、経常利益463百万円(+36.4%)、四半期純利益307百万円(+37.5%)。過去実績との比較では、2024年8月期売上高6,419百万円・営業利益451百万円、2025年8月期売上高7,733百万円・営業利益491百万円と推移しており、売上高は3期連続で20%超の成長を維持。
利益面では前期(2025年8月期)に上場関連費用・株式交付費等の一時費用が発生し当期純利益が前期比減少したが、当期はこれらが剥落し利益成長率が大幅に改善している。外部要因として、インバウンド需要の継続的寄与と経済正常化に伴う人流回復が客数増加を下支えしている一方、原材料価格高騰・人件費上昇という逆風は継続しており、価格改定・オペレーション改善で対応している。
成長戦略
直営200店舗+プロデュース・ライセンス300店舗の計500店舗体制を長期目標に多軸出店を推進
「らぁ麺 はやし田」を中心に直営店を積み上げ、2026年8月期第3四半期末時点で45店舗を達成。当期は仙台に2店舗を新規開店し東北地方へ初進出するなど地方都市への展開を加速している。
「焼売のジョー」横浜西口店を「CONA」へブランド転換するなど、収益性の高い業態への切り替えを実施。「CONA」直営23店舗・加盟27店舗体制を維持しながら既存店売上高前年同期比103.4%を達成している。
ラーメン事業プロデュース72店舗・レストラン事業ライセンス31店舗体制を維持。直営転換(当期1店舗)も柔軟に実施しながら、食材販売収益・ロイヤリティ収入の積み上げによる収益安定化を図る。
原材料価格高騰・人件費上昇に対応するため、メニュー変更・価格見直し・店舗オペレーション改善を継続実施。2026年8月期第3四半期累計において営業利益率6.9%(前年同期6.6%)と改善傾向が確認されている。
最終更新: 2026年7月17日

