事業内容
株式会社クロスキャットは1973年創業の独立系情報サービス企業。連結子会社3社(クロスユーアイエス・クロスアクティブ・クロスリード)とともに、情報サービス事業の単一セグメントで事業を展開する。
主要事業はSI分野(システム設計・開発・運用保守・コンサルティング)とDX分野(BI導入・データ活用基盤構築・クラウド・生成AI活用支援・自社開発パッケージ)の2軸。主要顧客は金融・クレジット・公共・官公庁・製造・通信・流通など公益性の高い業種に広がり、富士通・NTTデータを主要取引先とする。
東京証券取引所プライム市場上場。2026年3月期売上高は17,314百万円。
ビジネスモデル
主収益源はSI分野(売上高14,852百万円)の受注型システム開発・保守サービスであり、金融・公共等の長期継続案件が安定収益を支える。DX分野(売上高2,461百万円)では勤怠管理クラウド「CC-BizMate」等の自社開発製品やBI・データ活用基盤構築サービスを提供し、アセットベースビジネスへの転換を図る。
独自フレームワーク「CC-Dash」を活用したワンストップ提案でクロスセル・アップセルを推進し、エンドユーザー直接取引比率の拡大を目指す。
企業の強み
2022期から2026期にかけて売上高・営業利益・当期純利益がいずれも5期連続で過去最高を更新。2026年3月期は売上高17,314百万円、営業利益2,014百万円、営業利益率11.6%を達成。
中期経営計画「Growing Value 2026」の収益性財務目標(売上高・営業利益・営業利益率・ROE)およびKPIを計画最終年度より1年前倒しで達成した。
銀行業務システム保守サービスが前期比24.6%増、公営競技・スポーツ振興くじ向けが前期比82.4%増と大幅拡大。2026年3月期の受注高は18,530百万円(前期比18.9%増)、受注残高は8,214百万円(前期比17.4%増)と高水準を維持。
金融・官公庁・公共分野での長年の実績と信頼関係が継続受注を支えている。
1999年のISO9001認証取得以来、長年にわたる品質マネジメントを実施。2017年にはCMMIレベル5を達成(公共ビジネス事業部)。
2004年取得のISMS(ISO27001)によるセキュリティ管理体制も整備。PMOによる不採算プロジェクト未然防止の監視体制と組み合わせ、高品質・高稼働率を維持し原価率を前年並みに抑制している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期12,119百万円から2026年3月期17,314百万円へ5期で43%増加。営業利益は同期間1,110百万円から2,014百万円へ81%増加し、営業利益率は9.2%から11.6%へ改善した。
2026年3月期は売上高前期比6.9%増・営業利益同9.7%増と増収増益を維持したが、売上高成長率は前期(8.5%)から鈍化。外部要因として市場環境ではDX・生成AI関連IT投資が堅調に推移し業績を下支えした。
投資有価証券売却益(81百万円)の計上もあり当期純利益は1,511百万円(前期比14.8%増)と大幅増益。2027年3月期は売上高17,900百万円(前期比3.4%増)・営業利益2,150百万円(同6.8%増)を予想。
成長戦略
中期計画「Growing Value 2026」5戦略を最終年度も推進し企業価値向上を目指す
クレジット・金融・官公庁・公共企業向けに高付加価値SIサービスを提供し、単価向上と顧客深耕を図る。2026年3月期はSI分野売上高14,852百万円(前期比6.2%増)・売上総利益3,535百万円(同6.7%増)と着実に進捗。
独自フレームワーク「CC-Dash」を軸に勤怠管理クラウドサービス等の自社開発システムとデータ活用基盤構築サービスを拡充。DX分野売上高は2026年3月期2,461百万円(前期比11.6%増)と拡大中だが、先行投資により売上総利益率は低下傾向にあり収益化が課題。
国内最大級VCファンドへ500百万円を出資し、AI・ビッグデータ・DXを強みとするスタートアップとの協業を推進。SBIインベストメントのネットワークを活用した新収益基盤の構築を目指す。
積極的な賃上げ・新卒中途採用強化・教育施策拡充に加え、本社オフィスの一部リニューアルを実施。人的資本への投資は前期比で増加しているが、増収による増益がこれを上回り営業利益は前期比9.7%増を達成。
各社の地域性を活かした組織再編や業務一体化を通じてグループシナジーの最大化を目指す。2027年3月期においても継続推進予定。中期経営計画の財務目標・KPIは1年前倒しで達成済み。
最終更新: 2026年7月19日

