株式会社博展 logo

株式会社博展

2173東証グロースサービス業

株式会社博展 logo
株式会社博展2173

事業内容

株式会社博展は1967年創業、1970年設立のエクスペリエンス・マーケティング専業企業。パーパス「人と社会のコミュニケーションにココロを通わせ、未来へつなげる原動力をつくる」のもと、企業・団体の広告・販促活動に伴う各種イベントおよびマーケティングツールの企画・制作・運営を一貫して担う。

連結子会社としてデジタルエクスペリエンス株式会社、株式会社ニチナン、株式会社ヒラミヤの3社を擁し、リアルイベント・デジタル・商環境の各分野にわたって顧客企業のコミュニケーション課題を解決する。主要顧客は国内大手企業を中心とした法人クライアントであり、展示会・カンファレンス・商業施設など多様な接点で体験価値を提供する。

ビジネスモデル

クライアント企業のマーケティング課題に対し、イベント・展示会・デジタルコンテンツ・商環境整備などの企画立案から制作・施工・当日運営まで一気通貫で受注するプロジェクト型ビジネスモデル。売上高の83%超をリアルイベント分野が占め、指名受注による高付加価値案件の獲得が収益性を支える。

2025期の売上高営業利益率は11.1%、売上総利益率は32.1%に達している。

企業の強み

イベント・展示会の企画・制作・施工・運営を社内で一貫して担う体制を構築。「体験価値」が評価された指名受注売上高が堅調に推移しており、競合との差別化要因となっている。2025期の売上高は23,336百万円、営業利益率11.1%を達成した。

2025期末の受注残高は7,682百万円(前期比+4.34%)。受注高も23,655百万円(前期比+16.07%)と拡大しており、次期への売上積み上げが一定程度確保されている。受注残高の積み上がりは業績の安定性を裏付ける指標となっている。

2025期の営業キャッシュ・フローは2,704百万円の獲得(前期比約2.5倍)。期末現金及び現金同等物は4,495百万円に達し、純資産は5,003百万円(前期比+1,642百万円)。設備投資は54百万円と軽量で、フリーキャッシュ・フローの大半が手元資金として蓄積されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高が前年同期比+13.5%増収の4,811百万円を達成した一方、営業利益は138百万円(前年同期比△53.2%)と大幅減益となった。売上総利益率は32.6%→28.7%へ低下し、販売費及び一般管理費も1,084百万円→1,245百万円へ増加している。

売上原価率の上昇が一時的な案件ミックスの変化によるものか、構造的なコスト上昇を反映しているかの見極めが今後の焦点となる。

2026年12月期通期業績予想は売上高23,750百万円・営業利益2,248百万円(前期比△13.3%)で変更なし。第1四半期の営業利益138百万円は通期予想の約6.1%にとどまり、残り3四半期での大幅な利益積み上げが必要となる。

会社側は「概ね計画通り」としているが、イベント業の季節性(下期偏重)を踏まえても、後半の受注消化・利益率回復の進捗を慎重に確認する必要がある。

2025期に営業利益2,593百万円のピークを記録した後、2026期通期予想は2,248百万円(△13.3%)と減益見通しとなっている。外部要因として、大型イベント需要の一巡や人件費・外注費の上昇圧力が収益を圧迫しているとみられる。

単一セグメント・リアルイベント依存の事業構造は、景気後退や感染症再拡大等の外部ショックに対する脆弱性を内包しており、デジタル領域への展開加速が中長期的な課題となる。

成長戦略

競争優位確立・組織人材強化・ガバナンス充実の三本柱で持続成長を目指す

期末受注残高を積み上げることで次期売上を先行確保する戦略。2026年12月期第1四半期末の受注残高は9,118百万円(前年同期末比+1.8%)と高水準を維持しており、通期売上予想23,750百万円の達成に向けた基盤となっている。

リアルイベント・デジタル融合型施策への旺盛な需要を背景に、受注高の継続的な拡大を図る。2026年12月期第1四半期の受注高は6,247百万円(前年同期比+7.1%)と増加基調を維持しており、案件獲得力の持続が確認されている。

売上原価率の上昇(2026年12月期第1四半期:71.3%)および販管費増加への対応として、外注費管理・人材効率化・案件ミックス改善による利益率回復が急務。通期営業利益予想2,248百万円の達成には残り3四半期での大幅な利益率改善が必要。

最終更新: 2026年7月17日