市場環境変動と景気影響
広告主は経済動向や自社業績に応じて広告費を増減する傾向があり、当社グループの業績は国内景気動向に大きく左右される。特に四国・中国・九州エリアを主要事業エリアとするため、地域経済の低迷や異常気象・大規模震災・感染症拡大による経済悪化が財政状態および経営成績に直接影響する。毎月の経営会議での受注予測確認や週次進捗管理により対応しているが、第3四半期以降の受注予測との乖離が生じた場合のリスクが残る。
経営成績の季節的変動
年末商戦(10〜12月)や年始広告需要、3月決算会社の年度末広告活動・官公庁受託案件の収益計上が集中するため、経営成績は年後半ウェイトが高い特徴がある。ソフト開発事業においても自治体向けシステムの納入・稼働が第4四半期(特に3月)に偏重する傾向があり、納品・検収遅延が生じた場合に業績への影響が大きい。売上平準化に向けクラウドシステム等のストック収益拡大に取り組んでいるが、構造的な季節変動リスクは継続している。
競合激化と広告市場変化
地元有力広告会社・大手広告会社地方拠点に加え、印刷会社・イベント会社・インターネット専業企業との競合が拡大しており、広告ビジネスへの参入障壁が低下している。インターネットを中心とする新メディアの発展により既存メディア広告需要が低下するリスクがあり、広告主の広告費投下に対する慎重姿勢や要望の多様化が進んでいる。次世代デジタル技術を活用したマーケティングデザイン企業への進化や西日本攻略に向けた体制構築で対応しているが、受注確保が困難な状況が続いた場合は財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。
取引先関係の変化リスク
マスコミ四媒体の広告売上高が約3割を占めており、仕入先である媒体社との取引関係に変化が生じた場合の影響が大きい。また、インターネット広告効果測定など高度な専門技術を要する業務の多くを外部協力会社に委託しており、協力会社との取引関係変化への対応が不十分な場合は業務遂行に支障をきたす可能性がある。良好な取引関係維持と優秀な協力会社の選定に努めているが、依存リスクは残存する。
リテール事業の競合リスク
通信販売事業・店舗販売事業(徳島・香川トモニ市場)において多数の競合事業者が存在し、特に東京エリアでは競合店舗が数多く存在する。既存事業者・新規参入事業者との競争激化や生活者の嗜好変化が生じた場合、財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特色ある産品のセレクトや販売手法の工夫による差別化を図っているが、新規事業領域であるため競争優位の確立には継続的な取り組みが必要である。
ソフト開発の技術革新リスク
ソフトウェア・ハードウェア開発およびクラウドシステム事業は情報通信技術と密接に関連しており、技術革新のスピードが非常に速い分野である。当社の予想を上回る速さで技術革新が進み対応が遅れた場合、製品・サービスの競争力低下を招き、経営成績および今後の事業展開に影響を及ぼす可能性がある。日々の開発活動を通じた新技術動向への対応を方針としているが、急速な技術変化への追随が課題となる。
システム不具合・障害リスク
自治体向け自動連絡システムや24時間稼働のクラウド予約システムは社会インフラとしての性格を有し、極めて高い信頼性が求められる。予期せぬ重大な不具合やシステム停止が発生した場合、修正・復旧費用の発生に加え、損害賠償負担や社会的信用の大幅な低下により財政状態および経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。納品・稼働前の社内品質確認を入念に実施しているが、24時間稼働システムの性質上、障害発生時のリスクは高い。
人材確保・育成リスク
コミュニケーションビジネスは付加価値の創造が中心であり、成長性・競争優位の持続的確保は優秀な人材の獲得に大きく依存している。インターネット・モバイル普及に伴い専門的知識を有する人材確保が急務となっており、優秀な人材が流出した場合は競争力低下につながる。定期採用・中途採用の推進や課題解決型営業力向上研修・若手スキルアップ研修等の人材育成施策を実施しているが、人材市場の競争激化により確保が困難になるリスクがある。
法的規制・コンプライアンスリスク
景品表示法・屋外広告物法・著作権法・個人情報保護法・特定商取引法・製造物責任法など多岐にわたる法的規制の適用を受けており、各種法令の強化や解釈変化への対応が不十分な場合は財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。特にインターネット広告分野ではプライバシー保護の観点から個人データ利用規制の強化が進んでおり、対応コストの増加や事業制約につながるリスクがある。プライバシーポリシーの整備や法改正への注意を払っているが、規制環境の変化への継続的な対応が必要である。
訴訟・事故発生リスク
屋外広告設置やイベント・式典の企画・運営・会場設営において不測の事故が発生した場合、財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性がある。また、広告業界の取引慣行として文書による契約がなじまない場合があり、広告主の倒産等による広告料金未回収時に媒体社・制作会社への支払債務を負担するリスクがある。現在は営業取引上の訴訟・紛争は生じていないが、取引慣行が認められず訴訟・紛争が発生した場合は広告主からの信頼低下や損害賠償請求につながる可能性がある。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

