IT業界の技術変化への対応
クラウド・AI・ローコード開発・セキュリティなど新技術が次々と生まれ、顧客ニーズや開発環境が日々変化している。技術者のスキルや提供サービスを継続的に進化させられなかった場合、競争力の低下や業績への悪影響が生じる可能性がある。当社グループはコンパクトな組織単位での運営により現場主導の迅速な意思決定体制を構築することで対応している。
SES業界の競合激化
SES業界には多数の事業者が存在し、顧客企業の獲得や案件受注をめぐる競争が激化している。業界大手や新規参入企業による価格競争の激化・営業網の拡充により、既存顧客との取引維持が困難になったり新規案件の受注機会が減少した場合、売上および利益に影響を及ぼす可能性がある。競争優位の維持には提案力・プロジェクト対応力に加え、優れた人材の確保・育成が不可欠とされている。
優秀な人材の確保・育成
SES事業は人的資本への依存度が高く、技術力・コミュニケーション力・課題解決力を兼ね備えたエンジニアの確保・育成が持続的成長の要となっている。人材市場の流動性が高まる中、他社との人材獲得競争が激化しており、必要な人員の確保や育成が進まない場合には稼働率の低下や品質確保の難化といった業績面への影響が懸念される。当社では年間数百人規模の正社員エンジニア採用と継続的なスキルアップ・キャリア支援制度の整備により定着率向上を図っている。
稼働率・契約単価の変動
SES事業はエンジニアの稼働状況に基づき対価を受け取る契約が主流であり、稼働率が事業収益性に強く影響する。プロジェクト終了後の待機期間やスキルミスマッチによるアサイン困難が発生した場合、稼働率の低下により利益率が減少する可能性がある。また、業界全体の競争激化や価格下落等により契約単価が下落した場合にも業績に悪影響を及ぼすおそれがある。
景気・顧客IT投資動向の影響
提供するシステムエンジニアリングサービスは顧客企業のIT投資に依存する側面が強く、景気後退局面では新規案件の抑制や契約規模の縮小が発生する傾向がある。特に大口顧客からの受注が減少した場合には業績に大きな影響を与える可能性がある。顧客の投資動向を注視しながら事業運営を行う方針としているが、外部環境の変化を完全にコントロールすることは困難である。
情報セキュリティ・情報漏洩リスク
SES事業において顧客先の情報システムへの関与や機密情報・個人情報の取り扱いが発生するほか、社内業務においても各種情報を情報システム上で管理している。外部からの不正アクセスや内部者による情報漏洩が発生した場合、顧客との信頼関係の毀損、損害賠償責任の発生、社会的信用・ブランドイメージの低下といった重大な影響が生じる可能性がある。定期的なセキュリティ診断の実施や不正アクセス防止策を講じているが、サイバー攻撃手法の高度化により対策を上回る新たな脅威が発生する可能性は否定できない。
知的財産権侵害リスク
当社グループは第三者の知的財産権を利用する場合に使用許諾を取得し、侵害防止のための監視・管理を行っている。しかし、当社グループの認識外で第三者の知的財産を侵害している場合には、損害賠償請求や使用差止請求を受け業績に影響を与える可能性がある。サービスの多様化に伴い、知的財産管理の重要性は引き続き高い水準にある。
個人情報漏洩リスク
事業運営において住所・氏名・メールアドレス等のユーザー個人情報を取得する場合があり、高度なセキュリティ体制のもとで管理している。外部からの不正侵入や故意・過失による個人情報漏洩が発生した場合、ユーザーからの損害賠償請求等により業績に影響を与える可能性がある。個人情報保護規程の整備・定期的な管理状況確認・従業員への周知徹底により意識レベルの維持・向上に努めている。
労働者派遣法等の法令遵守リスク
SES事業は準委任契約を基本としているが、顧客先での就業実態によっては労働者派遣と判断される場合があり、労働者派遣法をはじめとした労働関係法令との適合性が問われるケースがある。法令違反と認定された場合には行政指導や業務停止命令を受ける可能性があり、当社グループの信用や業績に悪影響を及ぼすおそれがある。また、SES契約における役務内容や責任範囲の曖昧さに起因した顧客とのトラブルや損害賠償請求等の契約リスクも存在する。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

