事業内容
暁飯島工業株式会社は1947年創業、茨城県水戸市に本社を置く建築設備工事会社である。空気調和・給排水衛生等設備工事の設計・施工・保守管理を主力とする設備事業を中核に、自社保有設備による太陽光発電・売電事業、不動産売買・賃貸等のその他事業を展開する。
主要顧客は医療・教育・物流・官公庁等の施設オーナーや大手ゼネコンであり、茨城県を中心に東京都内にも東京支店を構える。2022年に東京証券取引所スタンダード市場へ移行し、現在も同市場に上場している。
ビジネスモデル
売上高の約97.9%を占める設備事業では、建築設備工事・リニューアル工事・ビルケア工事の受注から施工・完成引渡しまでを一貫して担う。受注時採算性の強化・原価管理・施工管理の徹底により工事利益率を向上させる収益構造を持つ。
これに加え、FIT制度に基づく太陽光発電売電収入(売上高190百万円、営業利益率約40.1%)が安定的な固定収益として機能する。
企業の強み
2026年8月期を最終年度とする第Ⅱ期中期経営計画において、2025年8月期時点で受注工事高10,204百万円(目標8,800百万円)、売上高営業利益率12.3%(目標10.0%)、ROE11.1%(目標8.0%)と主要KPIが目標を上回る実績を示している。
2025年8月期末の手持工事高(繰越工事高)は8,789百万円に達し、当期完成工事高8,945百万円に匹敵する規模の受注残を確保している。2026年8月期中間期においても受注高が前年同期比40.6%増と急拡大しており、次期以降の売上基盤が強固に積み上がっている。
2025年8月期のリニューアル工事における特命受注比率は68.4%(前事業年度36.5%)に達し、既存顧客との強固な関係性を示している。リニューアル工事の完成工事高は4,679百万円と前事業年度3,391百万円から38.0%増加しており、既存顧客基盤からの安定的な受注獲得が収益拡大に貢献している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年8月期6,637百万円を底に回復し、2025年8月期9,136百万円、2026年8月期通期予想9,500百万円(前期比4.0%増)と安定成長軌道にある。利益面では工事利益率の向上が顕著で、営業利益は2023年8月期442百万円から2025年8月期1,127百万円、2026年8月期通期予想1,350百万円(前期比19.8%増)へと急拡大。
2026年8月期第3四半期累計では売上高7,070百万円(前年同期比3.6%増)に対し、営業利益1,079百万円(同13.7%増)・経常利益1,125百万円(同15.7%増)・四半期純利益780百万円(同17.7%増)と利益成長が売上成長を大幅に上回る。外部要因として建設資材価格の高騰・技術労働者不足による受注競争激化という逆風がある一方、政府・民間建設投資の一定水準維持がプラスに作用している。
1株当たり四半期純利益は385.97円(前年同期327.76円)と着実に増加。
成長戦略
VISION2030第Ⅱ期:高収益体質確立と省エネ・リニューアル提案による次の成長基盤構築
受注時の採算性審査強化・原価管理・施工管理の徹底により、売上成長を上回る利益成長を実現する。2026年8月期第3四半期累計の設備事業セグメント営業利益率19.5%(前年同期17.6%)への改善が施策の有効性を示す。通期営業利益率予想14.2%は2025年8月期12.3%から大幅改善の見込み。
建築設備工事・リニューアル工事の受注拡大により繰越工事高を積み上げ、将来の売上基盤を強化する。2026年8月期第3四半期累計の受注高9,688百万円(前年同期比19.2%増)、繰越工事高11,532百万円(同28.6%増)と施策は順調に進捗。
建築設備工事の完成工事高が前年同期比45.0%増と急拡大し、売上構成比が38.9%から54.4%へシフトしている。
業績向上を株主還元に反映させ、企業価値向上を図る。2026年8月期の年間配当予想は135円(前期110円から25円増配)と大幅増配を実施。2026年6月29日に配当予想の修正(増配)を公表済み。従業員給料及び手当の増加(前年同期比16.2%増)により人材確保・処遇改善にも取り組んでいる。
最終更新: 2026年7月17日

