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高橋カーテンウォール工業株式会社

1994東証スタンダード建設業

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高橋カーテンウォール工業株式会社1994

事業内容

高橋カーテンウォール工業は、プレキャストコンクリートカーテンウォール(PCCW)の設計・製造・施工を主軸とするビル外壁材専業企業。1960年代に参入後、業界シェアトップを確立し、茨城県つくば・下館工場、滋賀工場を擁する生産体制を構築。

主要顧客は鹿島建設、大成建設、竹中工務店等の大手ゼネコン。第二の柱としてホテル・学校・スポーツ施設向けプール・温浴施設の企画・設計・施工を手掛けるアクア事業を展開。

東京証券取引所スタンダード市場上場。連結子会社1社・非連結子会社2社を含むグループ構成。

ビジネスモデル

受注から完成工事高計上まで一定期間を要する工事進行基準を採用。PCカーテンウォール事業では設計事務所・ゼネコンへの提案営業で受注を獲得し、自社工場で製造後に施工まで完結。

アクア事業はプール新設・リニューアル・メンテナンスの複合需要を取り込む。受注残高が次期売上の先行指標となる構造で、2025年末繰越工事高は8,887百万円(前期比26.2%増)と次期業績の可視性が高い。

企業の強み

1960年代後発参入ながら営業努力・生産設備増強・関西進出を重ね業界シェアトップを確立。2025年度の受注高は8,159百万円(前期比21.8%増)と大手ゼネコン複数社から継続的に大型案件を受注。竹中工務店1社だけで完成工事高の22.6%を占める強固な顧客基盤を持つ。

2025年末の純資産合計は10,796百万円、負債合計は1,831百万円と自己資本比率は極めて高水準。当期は短期借入金555百万円・長期借入金248百万円を返済し有利子負債を大幅削減。現金及び現金同等物の期末残高は2,150百万円(前期比109.0%増)と手元流動性も充実。

ホタテ貝殻砂を活用したPCカーテンウォール部材の特許を2024年10月に取得。NEDOのCUCO事業に参画しカーボンネガティブコンクリートの製品化を2030年目標に推進。2025年度の研究開発費は39,757千円を全額PCカーテンウォール事業に投下し、環境性能向上を継続的に追求。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高2,026百万円(前年同四半期比10.2%増)、営業利益340百万円(前年同四半期は57百万円の損失)と劇的な改善を達成。工場稼働率の回復が粗利率を大幅に押し上げ、完成工事総利益率は前年同四半期の9.8%から29.4%へと急改善した。

通期業績予想(売上高8,250百万円、営業利益450百万円)に対し、第1四半期時点で営業利益は既に75.7%を達成しており、上期偏重の可能性も含め進捗は良好と判断される。

2026年12月期第1四半期の受注高は1,595百万円(前年同四半期比19.5%減)、受注残高は8,457百万円(前連結会計年度比4.9%減)と、既存残高の消化が進む一方で新規受注の積み上がりが鈍化している。資材高騰・労務費上昇・人手不足が続く建設業界において、外部環境としてゼネコンの発注抑制や工期調整が影響している可能性がある。

受注残高の推移は2026年後半以降の業績を占う上で引き続き注視が必要。

2026年12月期第1四半期のアクア事業は売上高222百万円(前年同四半期比25.2%減)、セグメント利益15百万円(前年同四半期比55.7%減)と大幅に落ち込んだ。ホテルプール増加傾向やリニューアル需要拡大という成長ドライバーは引き続き存在するものの、第1四半期単体では収益多様化への貢献が限定的。

季節性の影響も考慮する必要があるが、体制強化の効果が売上に反映されるまでの時間軸を見極める必要がある。

成長戦略

PCカーテンウォール事業の稼働率回復とアクア事業拡充による二軸成長

2025年の最悪期を脱し、2026年第1四半期に工場稼働率が向上。完成工事原価の削減と粗利率の大幅改善(前年同四半期9.8%→29.4%)が実現。受注残高8,457百万円を背景に通期売上高の積み上げを図る。

学校・スポーツクラブに加え、老朽化プール施設のリニューアル工事拡大とホテルプール増加傾向を取り込む戦略。人員増加による受注・施工キャパシティ拡充を進めているが、2026年第1四半期は売上高222百万円・利益15百万円と前年比大幅減で進捗は遅れ気味。

アーキテクチュラルコンクリートや庇形状PC版など付加価値製品の設計事務所への積極提案、CO2削減技術・SDGs対応製品の開発により、価格競争からの脱却と採用面積拡大を図る。資材高騰環境下でのコスト転嫁余地の確保にも寄与。

最終更新: 2026年7月17日