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シンクレイヤ株式会社

1724東証スタンダード建設業

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シンクレイヤ株式会社1724

事業内容

シンクレイヤ株式会社は1962年創業(旧・愛知電子株式会社)、2002年に現商号へ変更。ケーブルテレビ事業者・通信キャリア・ISPを主要顧客とし、光ファイバーネットワーク構築から放送設備、センター設備、光通信端末まで一貫して手掛けるシステムインテグレーターである。

事業はトータル・インテグレーション部門(設計・施工・保守)と機器インテグレーション部門(機器選定・販売)の2部門で構成。連結子会社3社を含むグループで、東京証券取引所スタンダード市場に上場。

2025年12月期の売上高は10,488百万円。

ビジネスモデル

放送通信事業者の設備投資需要を取り込み、システム設計から機器選定・調達・施工・運用保守まで一貫して請け負うことで収益を得る。自社開発製品(光通信端末・統合管理システム等)と海外調達機器を組み合わせ、顧客ニーズに応じたカスタマイズを提供。

受注型ビジネスであり、受注残高(2025年12月期末3,930百万円)が翌期売上の先行指標となる構造を持つ。

企業の強み

1962年創業以来、国内初の商用CATVインターネットサービス対応(1996年)、国内初ケーブルVoIPシステム納入(2001年)など業界の技術転換点で先行実績を積み重ねてきた。2025年12月期においても国内初の50G-PONフィールド実証を実施し、次世代通信インフラへの対応力を示している。

事業計画・システム分析、ネットワーク設計、ネットワーク構築、システム運用・保守の全工程を自社グループで完結できる体制を持つ。自社パッケージソフトウェア「統合管理システム」を活用した監視・サポートも提供しており、顧客の設備ライフサイクル全体に関与できる点が差別化要因となっている。

2025年12月期末の自己資本比率は63.2%(前期54.1%から9.1ポイント改善)。短期借入金を1,250百万円返済し実質的な有利子負債を大幅圧縮。純資産6,208百万円に対し総資産9,820百万円と財務基盤は堅固であり、次の投資局面に向けた財務余力を確保している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高2,298百万円(前年同四半期比12.2%減)、営業利益147百万円(同29.3%減)と大幅な減収減益。主因は機器インテグレーション部門における旧機種販売終了と後継機種出荷立ち上がりの過渡期による一時的な売上減(889百万円、同36.9%減)。

一方、同部門の受注残高は1,954百万円(同46.0%増)と大幅積み上がりており、後継機種の本格出荷開始後の売上回復が期待される構造にある。

2026年12月期通期予想は売上高11,100百万円(前期比5.8%増)、営業利益500百万円(同42.2%増)と大幅増益を見込むが、第1四半期累計の進捗率は売上高20.7%、営業利益29.4%にとどまる。業績予想の修正はなく、後半への偏重を前提とした計画構造と見られるが、機器部門の回復タイミングと大型案件の受注動向が通期達成の鍵を握る。

第1四半期の売上総利益率は25.7%(前年同四半期比1.9pt改善)と収益性は向上しているが、販売費及び一般管理費が443百万円(前年同四半期415百万円から6.7%増)と増加しており、営業利益率は6.4%(前年同四半期7.9%)に低下。外部要因として地政学リスクに伴うサプライチェーン強靱化コストや新規事業(「でんぱでみてるくん」)への先行投資が費用増の背景にあると考えられる。

成長戦略

既存顧客深耕・次世代通信対応・新規事業育成の3本柱で2026年通期回復を目指す

旧機種販売終了に伴う一時的な売上減少からの脱却を図る。受注残高は1,954百万円(前年同四半期比46.0%増)と大幅積み上がりており、後継機種の本格出荷開始が売上回復の主要トリガーとなる。

2026年3月にCCJグループ向けで国内初の50G-PON商用サービスを稼働させた。50Gbps超高速光インターネット基盤の構築・提供を拡大し、次世代通信インフラ更新需要を先行的に取り込む戦略。

電柱上設置の小型放送通信設備(柱上型ミニサブセンター)の受注が地方都市を中心に好調。機器インテグレーション部門の受注高1,132百万円(前年同四半期比28.1%増)を牽引する主要製品として積極的な受注活動を継続する。

Wi-Fi電波を活用した安否確認支援サービスを不動産管理会社・地方自治体等の新規顧客層に展開。既存の放送通信事業者依存からの事業領域拡大を目指す萌芽段階の取り組み。

最終更新: 2026年7月17日