事業内容
マテリアルグループ株式会社は、PR発想/ストーリーテリングをコアとして顧客のブランド成長を支援するマーケティングコミュニケーション専門の持株会社(連結子会社9社)。PRコンサルティング事業(売上高構成比84.6%)を中核に、デジタルマーケティング事業(同11.1%)、PRプラットフォーム事業(同4.3%)の3セグメントを展開。
主要顧客は国内大手・中堅企業で、博報堂DYグループが最大顧客(売上高比14.5%)。2005年設立のPR専業会社を起源とし、2024年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場。
M&Aを成長戦略の柱に据え、連続的な事業領域拡大を推進している。
ビジネスモデル
PRコンサルティング事業はプロジェクト型スポット契約とリテナー型継続契約を組み合わせ、PRプロデューサーを中心とした専門チームが戦略設計から実行まで一貫支援する。デジタルマーケティング事業は広告運用支援(月次従量課金)とWeb接客ツール「Flipdesk」のサブスクリプション収益を組み合わせる。
PRプラットフォーム事業はTikTok活用サービスや「CLOUD PRESS ROOM」のサブスクリプション等、プラットフォーム型収益を育成中。粗利(売上高から外注費を控除)を重要KPIとし、2025年8月期粗利は4,384百万円(粗利率69.7%)を達成。
企業の強み
専門部署によるPR発想/ストーリーテリングに基づくプランニング力がグローバル水準で評価され、採用市場での認知度向上につながっている。PRパーソン数は2024年8月期152人から2025年8月期184人へ拡大し、供給体制を継続強化している。
M&A専門チームがソーシングからPMIまでを一気通貫で担い、ミドル・バックオフィス機能を持株会社に集約することでコストシナジーを創出。2021年以降、マテリアルデジタル・ルームズ・PRAS・キャンドルウィック・Bridge・トレプロ等を順次子会社化し、グループを拡大してきた実績を持つ。
2025年8月期の売上総利益率は61.2%(前期比0.7ポイント改善)、粗利(外注費控除後)は4,384百万円(前期比18.7%増)。EBITDAは986百万円(前期比8.8%増)と着実に拡大。コミットメントライン1,115百万円(未実行残高1,000百万円)を確保し、財務流動性も維持している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024期5,282百万円→2025期6,288百万円→2026期3Q累計6,663百万円(前年同期比41.5%増)と成長が加速している。営業利益も2024期811百万円→2025期833百万円(微増)から、2026期3Q累計1,031百万円(前年同期比55.9%増)へと利益成長が本格化した。
デジタルマーケティング事業(Bridge連携深化)とPRプラットフォーム事業(トレプロ・マテリアルリンクス連結化)のM&A効果が主要ドライバー。外部要因として、日本の広告・マーケティング市場の堅調な拡大が追い風となっている。
一方、M&Aに伴う支払利息(前年同期1百万円→当期17百万円)や子会社株式取得関連費用の増加により、経常利益の営業利益比率は低下している。
成長戦略
採用加速・AI活用・TikTok事業拡大・M&A継続の4軸で中期成長を推進
PRパーソンの継続採用により供給体制を強化し、代理店・直販両チャネルでの多業種新規顧客獲得を推進。2026年8月期第3四半期累計でセグメント売上高4,744百万円(前年同期比17.8%増)、セグメント利益1,096百万円(同21.3%増)と安定成長を継続中。
株式会社BridgeとのM&A後のPMIを推進し、PR発想を活かしたデジタル広告運用支援・クリエイティブ制作のクロスセルを強化。2026年8月期第3四半期累計でセグメント売上高1,117百万円(前年同期比115.8%増)と急拡大しており、グループ内連携効果が顕在化している。
株式会社トレプロ(TikTok採用支援、2025年9月30日付100%子会社化)および株式会社マテリアルリンクス(ソーシャルコマース支援、当期連結子会社化)を中心に顧客獲得を積極推進。2026年8月期第3四半期累計でセグメント売上高908百万円(前年同期比320.0%増)と急拡大中。
のれん増加額は1,063百万円。
中期経営計画においてAI活用による生産性向上を施策として掲げており、デジタルマーケター・PRパーソンの業務効率化を推進。具体的な数値開示は限定的だが、販管費の売上高比率は前年同期47.2%から当期43.8%へ改善しており、スケールメリットの発現が確認される。
最終更新: 2026年7月17日

