事業内容
株式会社情報戦略テクノロジーは、「すべてを、なくしていく。」を企業理念に掲げ、日本のIT業界に蔓延する多重下請け構造の解体を目指す2009年設立のITサービス企業。年商1,000億円以上の大手企業・リーディングカンパニーを主要顧客とし、顧客エンジニアと協働するアジャイル型「0次システム開発」を核に、ソリューション型「0次ラボ」「0次コンサル」、およびシステム開発企業向けオープンプラットフォーム「WhiteBox」(会員3,188社・エンジニア3万人超)を展開するDX関連事業の単一セグメント企業。
2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場。
ビジネスモデル
顧客(エンドユーザー)と準委任契約による直取引を基本とし、多重下請けを排除することで競争力ある価格を実現。社員エンジニア(339名、平均月単価120万円)を主軸に、外注パートナーを組み合わせてプロジェクトを遂行。
スイッチングコストの高さから継続率約95%を維持し、既存顧客深耕と新規開拓の積み重ねで売上が累積拡大する構造。「WhiteBox」はSaaS型月額課金で補完的収益を形成。
企業の強み
年商1,000億円以上の大手企業・リーディングカンパニーへのプッシュ型直接営業により強固な顧客基盤を構築。スイッチングコストの高さから継続率約95%を実現しており、売上がミルフィーユ状に積み重なる安定成長モデルを形成している。単一顧客への売上依存度は10%未満と分散も確認されている。
社員エンジニア数は前期末253名から当期末339名へ約34%増加(新卒採用・中途採用・エー・ケー・プラスのM&A効果を含む)。新卒除く平均月単価は120万円を維持しており、エンジニア1人当たり売上高は月額1,200千円。
業界平均(同規模ソフトウェア業の平均年収5,489千円)を大幅に上回る平均年収667万円でエンジニア定着を図っている。
2021年1月正式開始のシステム開発企業向けオープンプラットフォーム「WhiteBox」は、当期末時点で3,188社(前期末2,753社)・エンジニア3万人超のスキルシートを登録。有償化推進中であり、「WhiteBox PayAssist」「TalentSync」βリリースなど機能拡充を継続。
パートナー企業開拓とSaaS型収益の両面で機能している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高の推移は2023期5,298百万円→2024期5,848百万円→2025期8,020百万円と加速しており、2026年1Q単独で2,348百万円(前年同期比44.2%増)を計上。エー・ケー・プラスのM&A効果と既存顧客深耕・新規開拓の両輪が寄与。
営業利益は前年同期48百万円から222百万円へ359.6%増と急拡大し、営業利益率は3.0%→9.5%へ改善。販管費が前年同期比ほぼ横ばいに抑制される中、売上規模拡大による固定費レバレッジが効いた形。
通期予想(売上高10,702百万円・営業利益757百万円)は据え置き。外部環境として国内DX・IT投資需要は依然旺盛であり、市場環境として追い風が継続している。
成長戦略
エンジニア増員・ソリューション高付加価値化・M&Aの三軸で「DXの総合商社」へ拡大
社員エンジニア数を2026年1Q末339名まで拡大(前期末比増加)。平均月単価128万円を維持しながら頭数を増やすことで売上キャパシティを直接拡大する。新卒採用・中途採用の両面で人材獲得競争が激化する中、育成プログラムの充実が差別化要因となる。
エー・ケー・プラスのPMIが順調に進捗し、2026年4月にピープルドット(取得原価720百万円、議決権80%)を子会社化。データ・AI人材育成・活用支援領域を取り込み「0次DX」の提供価値を拡充。さらなる新規M&A案件の検討も継続中であり、グループ収益基盤の強化とコスト構造最適化を推進する。
WhiteBoxの総会員数は前期末3,188社から2026年1Q末3,294社へ増加。業務自動化「OmniSquare」β版リリース、支払いプラットフォーム「WhiteBox PayAssist」クローズドβ版の利用残高が急速伸長。
AIを開発プロセスに導入し迅速なサービスリリース・機能改善を実現しており、有償化による収益貢献拡大を目指す。
0次ラボ・0次コンサル等のソリューション型サービスを拡充し、単純SESからの脱却と付加価値向上を図る。ピープルドットのFDDS(Forward Deployed Data Science)等のデータ・AI活用支援を組み合わせることで、顧客への提案力を強化し単価上昇を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

