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技研ホールディングス株式会社

1443東証スタンダード建設業

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技研ホールディングス株式会社1443

事業内容

技研ホールディングスは、完全子会社の技研興業株式会社を中心に、土木・建築・型枠貸与の3事業を展開する建設特化型持株会社である。土木関連事業では法面保護・急傾斜対策工事を、建築関連事業では医療施設向け放射線防護・電磁波シールド工事を主軸とし、型枠貸与関連事業では消波根固ブロック製造用鋼製型枠の賃貸とコンクリート二次製品販売を行う。

主要顧客は公共機関・医療施設等であり、社会インフラ整備・防災・医療環境整備という公共性の高い領域に特化している。1958年創業の技研興業を母体とし、2018年に持株会社体制へ移行。

東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

売上の過半を占める建築関連事業(2026年3月期売上高2,420百万円、営業利益率17.7%)と型枠貸与関連事業(同1,346百万円、営業利益率27.9%)が高収益の柱を形成する。型枠貸与は設備投資済みの鋼製型枠を繰り返し賃貸するストック型収益であり、減価償却費の逓減とともに利益率改善余地を持つ。

土木・建築工事は採算性重視の受注選別戦略を徹底し、不採算工事を排除することで利益率を高めている。

企業の強み

2026年3月期の売上高営業利益率は15.0%(前期比2.3ポイント増)、売上高総利益率は27.7%(同1.3ポイント増)を達成。売上高が前期比4.7%減少する中でも営業利益は12.5%増の701百万円を確保しており、不採算工事排除・固定費削減を徹底した「量から質」への転換が実績として機能している。

建築関連事業は1962年から放射線防護等特殊建築工事を手掛け、60年超の施工実績を蓄積。医療施設向け放射線防護・電磁波シールド工事は高度な技術要件と実績が求められる領域であり、過去施工物件の設備更新需要も取り込める継続的な顧客関係を構築している。

2026年3月期の繰越受注高は1,892百万円と次期売上の下支えとなっている。

型枠貸与関連事業は2026年3月期に営業利益率27.9%を達成し、グループ最高水準の収益性を誇る。鋼製型枠は製作後に繰り返し賃貸するストック型ビジネスであり、減価償却費が当期49百万円と前期比大幅減少するなど、利益率改善余地が残存している。

公共工事向けの安定需要を背景に、受注高は前期比0.3%増と横ばいを維持している。

エンヴァリスの着眼点

売上高は2022年3月期8,180百万円から2026年3月期4,675百万円へ5期連続で減少しているが、営業利益は2024年3月期以降3期連続増益(529→624→702百万円)、営業利益率は15.0%まで上昇。建築関連事業の採算改善(利益率13.8%→17.7%)と販管費削減(674百万円→594百万円)が主因。

売上規模の縮小が続く中でも利益の絶対額が拡大しており、収益構造の質的転換が定着しつつある。

2026年3月期末の次期繰越受注高は2,996百万円と前期末比611百万円増加し、過去最高水準に近い。特に土木関連事業の繰越受注高が434百万円から1,056百万円へ急増しており、翌期の売上計上余力が大幅に拡大している。

2027年3月期の会社予想売上高4,900百万円(前期比4.8%増)は、この繰越残高の積み上がりを反映したものと解釈できる。受注高の先行指標としての繰越残高の動向が業績予測の鍵を握る。

2026年3月期のROEは5.1%(前期4.5%)と改善したが、自己資本12,922百万円に対して当期純利益613百万円にとどまる。投資有価証券(8,473百万円)が総資産の46%を占める資産構成は、事業収益力の観点から資本効率の重しとなっている。

一方、配当性向2.9%・年間配当1.10円は極めて低水準であり、株主還元の拡充余地は大きい。外部要因として株式市場の変動が投資有価証券評価額を通じて純資産・自己資本比率に直接影響する点にも留意が必要。

成長戦略

採算性重視の受注選別・コスト管理徹底と高付加価値製品開発による収益基盤強化

売上高が減少する局面でも利益率を向上させる戦略を継続。建築関連事業の営業利益率が13.8%から17.7%へ改善し、全社営業利益率も12.7%から15.0%へ上昇。販管費削減(674→594百万円)も奏功しており、2027年3月期も営業利益750百万円(利益率15.3%)を目標とする。

法面保護工事を主体とする土木関連事業の受注高が前期比60.3%増の1,455百万円に急拡大し、次期繰越受注高は1,056百万円(前期末比621百万円増)に達した。国土強靭化関連の公共予算執行を追い風に、翌期の売上計上余力が大幅に拡大している。

市場における優位性を高めるべく、各事業の専門技術を活用した高付加価値製品の開発を推進。グループ企業との連携による一気通貫体制で価格競争力を高め、安定した収益確保と強固な経営基盤の構築を目指す。建築関連事業では医療分野以外への受注比率拡大も進める。

長期借入金の返済を継続(財務CF支出465百万円)しつつ、自己資本比率を67.5%から70.7%へ改善。投資有価証券残高8,473百万円を含む強固な財務基盤を維持しながら、債務償還年数を9.2年から3.1年へ大幅短縮。財務健全性の向上が信用力と受注競争力を支える。

最終更新: 2026年7月19日