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株式会社VRAIN Solution

135A東証グロース情報通信業

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株式会社VRAIN Solution135A

事業内容

株式会社VRAIN Solutionは、「モノづくりのあり方を変え、世界を変えていく」をミッションに掲げ、2020年3月に設立された製造業特化型のAI・DXソリューション企業。自社開発のAI外観検査システム「Phoenix Vision/Eye」の販売と、製造工程の自動化・効率化を支援するDXコンサルティングの2サービスを「製造業DX事業」として一体運営する。

主要顧客は自動車・食品業界を中心とした国内製造業で、累計取引社数は2026年2月期末時点で337社に達している。少子高齢化に伴う人手不足と国際競争激化という製造業の構造的課題を背景に、AIによる検査工程の省力化・自動化需要を取り込んでいる。

ビジネスモデル

AIシステムは1製造ラインへの導入を起点に、同一工場内の複数ライン・別工場への横展開でリピート収益を積み上げる。DXコンサルティングはAIシステム導入顧客への追加提案を通じ取引を重層化する。

2026年2月期の平均販売単価はAIシステム約21,797千円、DXコンサルティング約2,051千円(2025年2月期実績)。継続顧客売上高は852百万円(2025年2月期)まで拡大しており、新規獲得コストを抑えながら既存顧客深耕で収益基盤を強化する構造となっている。

企業の強み

ソフトウェア(AIシステム)とカメラ・センサー等の撮像機器・検査装置をワンストップで企画・提案・販売する体制を持つ。撮像環境の最適化まで一括対応することで、本番環境下でも高い検査精度を実現し、他社AIベンダーとの差別化要因となっている。

自社開発の汎用AIシステムは顧客ごとの大幅な仕様変更が不要で、受注から約1週間での導入が可能。同一工場の複数ライン・複数工場への展開が容易なため、大手製造業への全ライン導入機会を持ち、リピート案件の獲得コスト低減に寄与している。

2026年2月期の売上高3,278百万円に対し営業利益914百万円、営業利益率27.9%を達成。売上総利益率も78%台を維持しており、製造業特化の専門性と汎用プロダクトによるスケーラブルな収益構造が高い利益率を支えている。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の売上高は648百万円(前年同期比231.5%増)と大幅増収を達成したが、販売費及び一般管理費527百万円が売上総利益496百万円を上回り、営業損失31百万円を計上した。前年同期の営業損失228百万円から大幅に改善しているものの、通期営業利益予想1,449百万円の達成には第2四半期以降の急速な収益化が必要であり、進捗率(第1四半期累計)は赤字のため形式上算出不能。

受注残高1,386百万円の消化状況が鍵となる。

通期売上高予想4,823百万円(前期比47.1%増)、営業利益1,449百万円(同58.5%増)は変更なし。第2四半期累計の売上高予想1,800百万円に対し第1四半期実績は648百万円であり、第2四半期単体で1,152百万円の売上計上が必要。

外部要因として製造業の設備投資意欲は底堅いとされるが、原材料価格・人件費高騰による顧客の収益環境悪化が投資判断の遅延リスクとなりうる点は引き続き注視が必要。

2027年2月期第1四半期末の自己資本比率は82.5%と高水準を維持。前事業年度末に400百万円あった短期借入金を全額返済し、無借金経営に移行した点は財務健全性の観点でポジティブ。

一方、現金及び預金は427百万円から308百万円へ減少しており、金沢営業所・名古屋工場の開設準備や積極的な採用活動に伴う費用増加局面において、キャッシュ水準の推移を継続的にモニタリングする必要がある。

成長戦略

既存顧客横展開・新拠点開設・新ソリューション開発で製造業DX支援企業としての地位を確立

2027年2月期第1四半期末の受注残高1,386百万円を順次納品することで、第2四半期以降の売上高を積み上げる。通期売上高予想4,823百万円の達成に向けた最重要施策であり、受注残の消化進捗が業績の先行指標となる。

地方製造業への営業リーチ強化と生産能力拡充を目的に、金沢営業所および名古屋工場の開設準備を進めている。新拠点の稼働により受注獲得エリアの拡大と納期対応力の向上が期待される。

展示会への積極的な出展を通じて新規顧客候補のリードを獲得し、累計取引社数358社からのさらなる拡大を図る。新規顧客の獲得が中長期的な横展開案件の母数を増やす基盤となる。

大手半導体セラミックスメーカーの国内拠点における製造プロセスのデジタル化・製品検査高精度化プロジェクトにAI外観・3D形状測定検査システムが採用された。同一顧客の複数拠点・複数ラインへの横展開が次の収益機会となる。

成長戦略の実行基盤として積極的な採用活動を継続し、社内基盤の拡充と営業体制の強化を図っている。販売費及び一般管理費の増加要因となっているが、将来の受注・納品能力の向上に向けた先行投資と位置づけられる。

最終更新: 2026年7月17日