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株式会社AViC

9554東証グロースサービス業

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株式会社AViC9554

事業内容

株式会社AViCは、インターネット広告(運用型広告)とSEOコンサルティングを中核とするデジタルマーケティング事業を展開する単一セグメント企業。2018年に現代表取締役社長・市原創吾氏のもとで事業を本格化し、2022年に東京証券取引所グロース市場へ上場。

クライアントへの直接取引に加え、大手総合広告代理店経由での間接取引も行い、エンタープライズ企業から中堅企業まで幅広い顧客層を対象とする。2025年9月期の売上高は2,681百万円、営業利益は725百万円。

子会社化・合弁設立を通じてクリエイター・エコノミー領域や中国市場への展開も進めている。

ビジネスモデル

メディア運営会社から広告枠を仕入れ、クライアントへのコンサルティングを付加した上で販売し、媒体費とコンサルティング手数料を収受する。SEOコンサルティングでは主にコンサルティング手数料と記事コンテンツ制作料を収受。

自社開発ツールとイネーブルメント・プロジェクトによる人材育成で生産性を高め、2025年9月期の社員1人当たり生産性は29,460千円を達成している。

企業の強み

2025年9月期の売上高は2,681百万円(前期比38.6%増)、営業利益は725百万円(同62.3%増)、営業利益率は約27%。売上高成長率を上回る利益成長を実現しており、スケールメリットと生産性向上が利益率改善に寄与している。

広告効果シミュレーション・モニタリングツールやSEOキーワード分析ツールを自社開発し、データ収集・分析・施策立案を高効率化。2025年9月期の設備投資28,865千円のうち自社開発ツール関連に9,044千円を投じ、継続的な機能強化を実施している。

2024年5月に株式会社ADKマーケティング・ソリューションズとの合弁会社「株式会社ADK AViCパフォーマンスデザイン」を設立。ADKデジタル・コミュニケーションズへの販売実績は前期108,045千円から当期290,054千円(売上比10.8%)へ拡大し、大手代理店経由のエンタープライズ顧客獲得が加速している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の売上高は前年同期比68.8%増と急拡大したが、Spica社の連結寄与(2026年2月〜3月の2ヶ月分)が主因。一方、のれん1,183百万円(11年均等償却)の計上により、のれん償却額は前年同期9百万円から44百万円へ急増。

営業利益の伸び率(39.4%増)が売上高の伸び率を大幅に下回っており、M&A後の利益成長ペースの鈍化は今後も継続する可能性がある。

Spica社取得資金として1,500百万円を長期借入(みずほ銀行)した結果、自己資本比率は前期末58.5%から中間期末45.6%へ低下し、有利子負債残高は大幅に増加した。みずほ銀行との金銭消費貸借契約には純資産維持(直前期末比75%以上)および営業利益2期連続赤字回避の財務制限条項が付されており、業績悪化局面での財務的柔軟性が制約される点は留意が必要。

2026年9月期通期予想は売上高4,008百万円(前期比49.5%増)、営業利益1,127百万円(同55.6%増)へ上方修正。中間期進捗率は売上高46.3%、営業利益42.1%と概ね順調。

ただし、Spica社の条件付取得対価(売上高2,000百万円達成時に最大300百万円の追加支払い)の成否、および取得原価の配分(PPA)が未完了である点が、今後ののれん金額・償却額に影響する可能性があり、引き続き注視が必要。

成長戦略

エンタープライズ開拓・人材育成・インオーガニック成長の三位一体戦略にライバー事業を追加。

ADKマーケティング・ソリューションズとの合弁会社を通じ、大手企業向けデジタルマーケティング需要を取り込む。エンタープライズ案件は単価・継続性が高く、収益安定化に寄与する。

販売費及び一般管理費が前年同期比90.2%増(349百万円→664百万円)と急増しており、人材採用・育成への積極投資が継続中。供給体制の強化が売上高成長の持続に不可欠。

2026年1月にTikTok LIVE優良エージェンシー認定のSpica社を1,500百万円で完全子会社化。2026年2月より連結計上開始。既存動画マーケティング事業との連携・ライブコマース展開を目指す。のれん1,183百万円を11年均等償却。取得原価配分(PPA)は未完了。

データ分析力とKPI管理ノウハウを自社ツールに実装し、広告運用品質を高める。Spica社のライバー発掘・プロデュースプロセスへのデータドリブン手法導入も推進中。

最終更新: 2026年7月17日