事業内容
トレイダーズホールディングスは1999年創業の純粋持株会社で、連結子会社5社を通じて事業を展開する。中核子会社トレイダーズ証券は『みんなのFX』『LIGHT FX』『みんなのシストレ』『みんなのオプション』『みんなのコイン』を提供し、個人投資家向けFX証拠金取引・FXオプション取引・暗号資産証拠金取引を主力とする。
システム開発子会社FleGrowthは国内外190名体制でグループ内FXシステムの開発・保守・運用を担い、中国(大連)・ベトナム(ハノイ)の海外拠点も有する。東京証券取引所スタンダード市場上場(証券コード:8704)。
ビジネスモデル
金融商品取引事業では顧客との相対FX取引で生じるトレーディング損益が主収益源であり、顧客預り資産の拡大が収益基盤の拡大に直結する。システム開発事業はトレイダーズ証券のトレーディング損益に連動したレベニューシェア型の内部売上(2026年3月期3,063百万円)が収益の大半を占め、グループ内垂直統合により外部ベンダーへのシステム利用料を削減しつつ安定収益を確保する構造となっている。
企業の強み
2015年12月にFleGrowthを完全子会社化し、FX取引システムの開発・保守・運用をグループ内で完結させる体制を構築。外部ベンダーへの多額のシステム利用料を削減し収支構造を改革した。国内外190名のエンジニア体制により、商品開発スピードと機能改善の迅速性で競合他社との差別化を実現している。
顧客預り資産は2026年3月期末133,295百万円と前期末比21,024百万円増加し、中期経営計画の目標を150,000百万円へ上方修正(従来145,000百万円)。トレイダーズ証券の自己資本規制比率は662.8%と法定水準を大幅に上回り、財務健全性を維持している。
顧客口座数も662,459口座(前期末比56,430口座増)と拡大基調にある。
『LIGHT FX』で業界最高水準のスプレッド・スワップを提供する「LIGHTペア」を『みんなのFX』にも導入(2025年4月)し、さらにスイスフランキャリー取引を新規導入(2025年9月)。競合が限定的なスイスフランクロス通貨ペアに注力することで、中長期取引志向の顧客層を取り込み、預り資産の純増を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
営業収益は2022年3月期7,082百万円から2025年3月期13,429百万円まで4期連続増収を達成したが、2026年3月期は13,218百万円と前期比1.6%減に転じた。営業利益も6,161百万円(前期比7.1%減)と2期ぶりの減益。
主因はトレーディング損益の減少(13,210百万円→12,975百万円)に加え、販売費及び一般管理費が6,979百万円(前期比4.7%増)に増加したこと。外部要因として市場ボラティリティの変動が収益に影響した。
一方、顧客預り資産は133,295百万円と前期末比21,024百万円増加しており、収益基盤の拡大トレンドは継続。2027年3月期は営業収益15,700百万円、営業利益7,000百万円と増益回帰を会社は予想している。
成長戦略
預り資産150,000百万円達成を軸に、FX商品多様化とシステム刷新で持続成長を追求
LIGHTペアの『みんなのFX』導入・スイスフランキャリー取引の新規導入により中長期取引志向顧客を獲得。中期経営計画の預り資産目標を150,000百万円へ上方修正(従来145,000百万円)し、スイスフランクロス通貨ペアの拡充を継続する。
MT4からMT5へのシステム移行対応を完了し、UI/UX改善も実施済み。来期からリピート系注文およびフォロートレードのEA搭載を強化し、システムトレード系サービスをFX領域の柱の一つに育成する。
プライシング改善により当期に市場シェアが徐々に回復。来期完了予定のシステム全面リニューアル・クラウド化により競争力の高いバイナリーオプションを投入し、市場シェアのさらなる拡大を図る。
申し込み・口座管理・入出金等を担う中核システムAMSのリニューアルおよびクラウド基盤への移行を計画。可用性・拡張性の向上と保守性の改善により、安定的なサービス提供と開発効率の向上を目指す。
独自性の高いサービスによる付加価値を特許権化し、競合による模倣を防止することで高収益体質を持続的に維持する。AI技術の活用を通じた業務効率化およびサービス高度化にも継続的に取り組む。
最終更新: 2026年7月19日

