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株式会社遠藤製作所

7841東証スタンダードその他製品

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事業内容

株式会社遠藤製作所は1950年創立の新潟県燕市に本拠を置く金属製品加工メーカー。鍛造技術と塑性加工技術をコアに、ゴルフクラブヘッド・人工関節等医療機器・航空機部品を手掛けるファインプロセス事業(売上高8,552百万円)と、メタルスリーブ・自動車等鍛造部品・精密型打鍛造全般を手掛けるメタル事業(売上高9,685百万円)の2セグメントで構成される。

製品のほとんどはOEM生産であり、住友ゴム工業・IHIなど国内大手企業が主要顧客。タイに複数の製造子会社を持ち、2025年2月には日亜鍛工株式会社を子会社化し建設機械・発電用タービンブレード分野へ事業領域を拡大した。

ビジネスモデル

当社グループは、顧客ブランドによるOEM生産を基本とし、鍛造・機械加工・研磨等の高度な金属加工技術を提供することで収益を得る。国内(燕市本社・日亜鍛工)で企画・開発・生産技術開発を担い、タイ3拠点(ENDO THAI、ENDO FORGING、ENDO METAL SLEEVE)でコスト競争力のある製造を行うグローバル分業体制を採用。

研究開発費304百万円を投じ、提案型開発による製品差別化と新規受注獲得を推進している。

企業の強み

1968年のゴルフクラブヘッド製造開始以来、鍛造・機械加工・研磨技術を蓄積。同技術をゴルフから医療機器(人工関節)・航空機部品へ横展開し、ファインプロセス事業の営業利益率11.1%を実現。技術の多用途展開が収益基盤の多様化に寄与している。

ENDO THAI、ENDO FORGING、ENDO METAL SLEEVEの3社をタイに擁し、コスト競争力のある製造体制を構築。2025期のメタル事業売上高9,685百万円のうち鍛造・メタルスリーブの大部分をタイ拠点が担い、国内開発・海外製造の分業モデルを確立している。

2025年2月に日亜鍛工株式会社を子会社化し、建設機械・発電用タービンブレード等の大型鍛造品分野へ参入。純資産合計23,297百万円に対し負債合計4,678百万円と財務健全性が高く、成長投資余力を保持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高が8.7%増収と堅調な一方、経常利益は18.1%減の246百万円、親会社株主帰属四半期純利益は19.2%減の109百万円にとどまった。前年同期に計上された補助金等の営業外収益(前年同期その他107,690千円→当期13,644千円)が剥落したことが主因であり、営業利益ベースでは4.4%増益を確保している。

一時的要因による減益であることを踏まえると、通期業績予想(営業利益1,150百万円、前期比12.0%増)の達成可能性は現時点で維持されている。

メタル事業では米国の関税政策および主要取引先の製造拠点整理の影響により、メタルスリーブ分野・国内鍛造の受注が減少し、売上高2,527百万円(前年同期比4.7%減)、営業利益229百万円(同25.1%減)と大幅に悪化した。外部要因として米国関税政策の不透明感は継続しており、下期にかけての受注回復が通期予想(売上高21,000百万円、前期比15.1%増)達成の鍵を握る。

ファインプロセス事業の好調がメタル事業の不振を補う構図が続いている。

2026年12月期第1四半期の四半期包括利益は△79百万円(前年同期△405百万円から改善)。為替換算調整勘定が△249百万円と引き続き純資産を圧迫しており、純資産合計は前期末比436百万円減の22,860百万円となった。

円安基調の継続が仕入価格・輸送費の高騰を通じてファインプロセス事業の利益率(7.8%)を圧迫する一方、海外資産の円換算評価損として純資産にも影響している。為替リスクが損益・財政状態の双方に作用する構造的課題として残存している。

成長戦略

事業ポートフォリオ再構築・経営基盤強化・資本効率向上の3テーマでROE5%以上を目指す

ゴルフ・医療機器・航空機分野での出荷拡大を推進。2026年12月期第1四半期にゴルフ・医療・航空機分野が堅調に推移し、ファインプロセス事業売上高が27.1%増収を達成。新規受注獲得に向けた設備投資(建設仮勘定1,257百万円)も継続実施中。

メタルスリーブ分野での米国関税・取引先再編の影響を受け、農耕機・二輪車等の新分野受注獲得と日亜鍛工を活用した大型鍛造品分野への展開を推進。2026年12月期第1四半期は受注減少の影響が顕在化しており、下期の回復が課題。

生産能力強化と生産効率化による原価低減を継続実施。2026年12月期第1四半期の販管費は506百万円と前年同期541百万円から削減を実現。為替・原油高等のコスト上昇圧力に対し、内部効率化で対応する方針を継続。

ROE目標5%以上の達成に向け、利益成長と資本政策の両面から取り組む。2025期ROEは2.6%と目標を大幅に下回る状況が継続。2026年12月期通期純利益予想1,000百万円(前期比66.4%増)が実現すれば改善方向に向かうが、目標達成には更なる利益拡大が必要。

最終更新: 2026年7月17日