事業内容
株式会社レオクランは2001年設立の医療専門商社グループ。主力のメディカルトータルソリューション事業では、医療機関・福祉施設の新築・移転・再編統合プロジェクトに対し、企画段階から開院まで医療機器・医療設備・医療情報システム(電子カルテ等)をワンストップで提供する。
これに加え、連結子会社・京都プロメド㈱による遠隔画像診断サービス事業(放射線診断専門医による読影)、㈱ゲイトによる介護・福祉施設向けクックチル方式給食事業を展開。2025年10月にはファスキアホールディングス㈱を子会社化し、グループ規模をさらに拡大した。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
「狩猟型」商社として全国の病院新築・移転情報ネットワークを活用し、設計段階から顧客にアプローチするコンサルティング営業を展開。医療機器・設備・情報システムの一括販売(トータルパックシステム)で大型案件を獲得し、売上高の大部分を稼ぐ。
案件完了後も保守・メンテナンスや医療材料・消耗品供給で継続収益を確保。遠隔画像診断事業は読影件数に連動したストック型収益、給食事業は施設受託による安定収益を補完的に担う。
企業の強み
2025年9月期の医療機器一括販売は計12件・売上高8,120百万円(前期比50.6%増)。20億円以上案件1件(3,768百万円)、10億円以上20億円未満案件1件(1,302百万円)を含む大型案件を全国で獲得。
全国の病院新築・移転情報ネットワークと経営陣の人脈を活かした早期アプローチが競争優位の源泉。
連結子会社・京都プロメド㈱は設立以来、京都大学医学部との連携により放射線診断専門医を安定確保。常時5〜6人の専門医が常駐する読影センターを有し、緊急対応も可能な体制を維持。2025年9月期の遠隔画像診断事業売上高は822百万円(前期比5.7%増)と読影診断数の増加により堅調に推移。
2025年9月期末の現金及び預金残高は4,776百万円。総資産10,869百万円に対し純資産5,819百万円(自己資本比率約53.5%)と財務基盤は堅固。加えて金融機関とのコミットメントライン契約(未実行残高1,500百万円)を締結し、急な資金需要にも対応できる流動性を確保している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)の連結売上高は24,280百万円(前年同期比87.6%増)と急拡大したが、これはファスキアHD連結化(低侵襲医療機器販売事業10,189百万円・レンタル事業317百万円の新規寄与)によるものが大半を占める。営業利益は526百万円(同6.0%増)と小幅増益にとどまり、経常利益は507百万円(同1.1%減)、親会社帰属中間純利益は235百万円(同31.5%減)と減益となった。
主力のメディカルトータルソリューション事業では好採算の大型案件減少により営業利益が304百万円(同32.7%減)と大幅に落ち込んだ。過去5期の推移(2021期576百万円→2024期178百万円→2025期288百万円)と比較すると、営業利益の絶対水準は回復途上にあるが、M&Aコスト・支払利息・のれん償却が利益を下押しする構造が定着しつつある。
成長戦略
大型案件継続獲得・M&Aシナジー創出・グループ多角化の三本柱
2025年10月に子会社化したファスキアHD(取得原価6,898百万円)との協業により、東海地方を中心とした医療機器販売網の相互活用、グループ間クロスセルによる収益拡大を目指す。のれん1,372百万円を10年均等償却する中、超過収益力の早期実現が求められる。
好採算の医療機関新築・移転・再編統合に伴う一括販売案件の受注回復が最優先課題。2026年9月期中間期は同事業の営業利益が前年同期比32.7%減と大幅に落ち込んでおり、下期の案件積み上げが通期予想達成の鍵を握る。
新規報告セグメントとして追加した低侵襲医療機器販売事業(中間期売上高10,189百万円・営業利益183百万円)とレンタル事業(317百万円・37百万円)について、専門性を活かした提案営業・新規開拓・既存取引先拡大により収益基盤を拡充する。
最終更新: 2026年7月17日

