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新コスモス電機株式会社

6824東証スタンダード電気機器

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新コスモス電機株式会社6824

事業内容

新コスモス電機は1960年創業、ガスセンサの研究開発・製造から警報器・検知器の商品開発・販売・メンテナンスまでを一貫して手掛ける。事業はガス警報器事業の単一セグメントで構成され、家庭用ガス警報器関連(売上高構成比59.0%)、工業用定置式ガス検知警報器関連(同23.3%)、業務用携帯型ガス検知器関連(同14.3%)の3カテゴリーを展開する。

国内では都市ガス・LPガス事業者や電力・化学・半導体業界向けに製品を供給し、海外では北米・欧州・アジアに子会社・販売拠点を持つグローバル展開を推進。2026年3月期の海外売上高比率は51.8%に達し、国内外双方で事業基盤を持つ。

ビジネスモデル

コア技術であるMEMSガスセンサを自社(フィガロ技研含む)で研究開発・製造し、製品への内製搭載により競合との差別化を図る。製造はイスズ電機(国内)や中国・欧州の子会社が担い、販売は国内営業網と海外現地法人・代理店網を通じて行う。

製品販売に加え、新コスモス電機サービスや海外子会社によるメンテナンスサービスが継続的な収益源となっている。

企業の強み

フィガロ技研を含むグループ内でMEMSガスセンサの研究開発・製造を完結させており、2026年3月期の研究開発費は3,034百万円(売上高比6.1%)。半導体工場向け硫化カルボニル用センサや水素センサなど独自ラインナップを継続的に拡充しており、センサ技術が製品差別化の根幹を成す。

北米(New Cosmos USA)、欧州(New Cosmos-BIE B.V.)、中国・韓国・台湾・タイに子会社・事務所を展開。2026年3月期の北米売上高は前期比77.8%増の15,944百万円、海外売上高比率は51.8%(前期比5.6ポイント増)に達しており、長年の投資が収益化段階に入っている。

2026年3月期末の自己資本比率は72.7%(前期末比1.9ポイント増)、純資産57,443百万円。借入金残高4,020百万円に対し現金及び現金同等物は20,245百万円を保有しており、実質的な手元流動性は十分。財務基盤の安定が積極的な研究開発・設備投資を支えている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高50,091百万円(前期比18.8%増)、営業利益7,351百万円(同42.6%増)、親会社株主帰属当期純利益5,208百万円(同54.2%増)と全指標で過去最高を更新。北米向け家庭用ガス警報器関連が前期比36.2%増の29,605百万円と全社を牽引し、営業利益率も14.7%へ改善。

2024年3月期に見られた利益率低下局面からの完全回復を確認した。

2027年3月期会社予想は売上高51,000百万円(前期比1.8%増)に対し、営業利益6,000百万円(同18.4%減)、経常利益6,320百万円(同20.2%減)、当期純利益3,985百万円(同23.5%減)と大幅な減益を見込む。中期経営計画「拡張」フェーズにおける研究開発費・先行投資の増加が主因とみられる。

北米規制需要の持続性と欧州カーボンニュートラル市場の立ち上がり時期が、予想の上振れ・下振れを左右する主要変数となる。

事業はガス警報器事業の単一セグメントであり、北米家庭用への収益依存度が高まっている。2026年3月期の工業用定置式ガス検知警報器関連は半導体業界向け低調により前期比2.8%減の11,661百万円、アジア売上高も前期比6.2%減の9,331百万円と軟調。

北米規制需要が一巡した場合や為替変動が逆風に転じた場合の業績下振れリスクは引き続き留意が必要。配当性向22.4%(1株当たり95円)は維持されているが、2027年3月期予想配当性向は29.0%へ上昇する見込み。

成長戦略

北米規制需要の収益化と欧州水素・カーボンニュートラル市場の基盤構築を並行推進

ニューヨーク市条例等の規制を背景に北米向け電池式メタン警報器・ガスセンサの販売を継続拡大。2026年3月期北米売上高は15,944百万円(前期比77.8%増)と急拡大し、中期経営計画「展開」フェーズの主軸施策として成果を上げている。

家庭用電池式水素警報器を開発しイギリス・SGN社のグリーン水素プロジェクトに採用。欧州を中心としたカーボンニュートラル市場への製品展開を進め、将来の収益源として市場基盤を構築中。

電池式LPガス警報器の開発を推進し、国内外の新規市場開拓を図る。既存の都市ガス・メタン向け製品群に加え、LPガス市場への製品ラインアップ拡充により収益基盤の多様化を目指す。

北米向けにLoRaWANネットワーク搭載の家庭用電池式ガス警報器を開発完了。IoT・ネットワーク機能を搭載した高付加価値製品の拡充により、単価向上と競合差別化を図る。

ARレーザーガス可視化装置「Laser Gas Visualizer」をENEOSグローブ・東京ガスエンジニアリングソリューションズ・NeoRealXと共同開発。防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」や検査装置「Xai STATION Ⅱ」のリニューアルも実施し、業務用携帯型ガス検知器関連の売上高は7,145百万円(前期比11.6%増)と拡大。

最終更新: 2026年7月19日