需要動向の変動リスク
当社グループの主力製品である大型フォトマスクの需要は、顧客であるパネルメーカーの設備投資・生産・開発動向に強く依存している。国内外の経済情勢の悪化や市況の下降局面、顧客の経営方針・経営環境の変化により需要が大きく変動した場合、業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。当社グループは需要予測に基づく設備投資計画を策定しているが、予測精度の限界が課題となる。
海外事業展開リスク
当連結会計年度における海外売上高は26,164百万円(間接輸出含む)で、連結売上高総額の89.6%を占める。中国・韓国・台湾等の主要市場において政治的・経済的リスクが存在し、関係が急速に悪化する可能性がある。また、移転価格税制等の国際税務に関する見解変更リスクも内在しており、現地の社会的・経済的環境の変化が業績に影響を及ぼす可能性がある。
競争環境の激化リスク
大型フォトマスク市場では、パネルメーカー間の技術競争やコストダウン圧力を背景に、競合他社との間で日常的に厳しい競争環境が生じている。当社グループは生産性向上・納期短縮・部材調達コスト低減・固定費削減等の経営努力を推進しているが、想定以上に競争環境が厳しくなった場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。
少数取引先への依存リスク
大型フォトマスク事業において、販売上位数社への依存度が高く、また主要仕入先も高品質な主材料を生産するメーカーおよび生産設備メーカーに限定されている。主要顧客からの受注が想定以上に減少した場合、または主要仕入先からの購入が困難になった場合、業績に重大な影響を及ぼす可能性がある。現状は良好な取引関係を維持しているが、その継続性は保証されない。
設備投資の回収リスク
大型フォトマスク事業の成長には継続的な設備投資が不可欠であり、将来の需要予測に基づき生産能力増強のための投資を実施している。しかし、予測した需要増加が得られない場合、投資額の回収が困難となり業績に影響を及ぼす可能性がある。また、収益性の低下により固定資産の減損損失を認識するに至った場合にも、業績への影響が生じる。
生産・開発拠点の災害リスク
当社グループの生産・開発拠点は国内(京都府・滋賀県)および台湾(台南)に集約されており、いずれも地震等の災害発生リスクが高い地域に位置する。主要生産設備への免震装置設置や定期的なメンテナンス・老朽化対策を講じているが、想定を超えた大規模地震等の災害や予期せぬ重大な装置トラブル・労働災害が発生した場合、生産・開発体制に支障が生じ業績に影響を及ぼす可能性がある。
原材料調達リスク
大型フォトマスクの主要素材は合成石英を原材料としたマスクブランクスであり、複数のサプライヤーと契約を締結し安定調達に努めている。しかし、急激な市場変動や取引量・調達価格の変動により、材料調達の遅延・数量不足・調達コスト増加が生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性がある。サプライヤーが限定的であることから、代替調達の難易度が高い点がリスクを高めている。
新規事業の進展リスク
当社グループはフォトマスク事業に続く新規事業(ヘルスケア分野等)の立ち上げによる収益基盤拡大に取り組んでいる。新規事業が安定収益を生み出すまでには一定の期間と投資が必要であり、事業環境の急激な変化により計画通りに進展しない場合、投資が回収できず業績に影響を及ぼす可能性がある。ヘルスケア分野では管理医療機器を販売しており、製品問題発生時の自主回収コストも追加リスクとなる。
情報セキュリティリスク
当社グループは情報セキュリティポリシーに基づく社内規程整備・教育研修・内部監査等により強固な情報セキュリティ管理体制を構築している。しかし、コンピューターウィルス感染や不正アクセス等の不測の事態により顧客情報・技術情報等が流出した場合、社会的信用の低下や多額の賠償費用等の負担が生じ、業績に影響を及ぼす可能性がある。技術競争力の源泉となる情報資産の保護は事業継続上の重要課題である。
人材確保・育成リスク
当社グループの持続的成長には優秀な人材の確保が不可欠であり、継続的な教育・研修を通じた次世代中核人材の育成を強化している。有能な人材の確保・育成が想定通りに進捗しない場合、または人材が社外に流出した場合、技術力・競争力の低下を通じて業績に影響を及ぼす可能性がある。高度な技術・ノウハウを要する大型フォトマスク事業において、人材の質と量の維持は競争優位の根幹をなす。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月28日

