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日本ギア工業株式会社

6356東証スタンダード機械

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日本ギア工業株式会社6356

事業内容

日本ギア工業は1938年創業の歯車装置専業メーカーで、バルブ・アクチュエータ、ジャッキ、増減速機、各種歯車の製造・販売を主力とする歯車及び歯車装置事業と、これら製品のメンテナンス・工事を担う工事事業の2セグメントで構成される。主要顧客は火力・原子力発電所、石油・ガス、鉄道・船舶、自動車・建設機械など幅広い産業インフラ分野に及ぶ。

米国フローサーブUS・インクとの技術提携(2028年6月まで)を背景にバルブ・アクチュエータ分野での競争力を維持しており、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ビジネスモデル

売上高9,884百万円のうち歯車及び歯車装置事業が7,513百万円、工事事業が2,370百万円を占める。工事事業は営業利益率32.5%と高収益であり、既設製品の稼働継続に伴うアフターサービス需要が安定的な収益基盤を形成する。

製品販売で顧客基盤を構築し、長期にわたるメンテナンス需要を取り込む循環型モデルが収益の安定性を支えている。

企業の強み

バルブ・アクチュエータは火力・原子力発電所向けで長年の納入実績を持ち、2026年3月期においても火力・原子力発電所向け売上が前期比11.3%増加した。電動アクチュエータの生産累計台数は2010年時点で30万台を達成しており、発電所向けの深い顧客関係が継続受注の基盤となっている。

工事事業は2026年3月期売上高2,370百万円に対しセグメント利益771百万円、営業利益率32.5%を実現している。既存製品の稼働継続に伴うメンテナンス需要は景気変動の影響を受けにくく、受注高2,688百万円(前期比11.7%増)と先行指標も改善しており、安定的な高収益源として機能している。

米国フローサーブUS・インクとのバルブ・アクチュエータ製造販売・技術資料供与契約(2028年6月まで)を締結しており、国際水準の技術を製品に反映している。また次世代電子式アクチュエータの研究開発(IoT・無線通信・国際防爆規格取得対応)を進めており、技術的差別化の継続的な取り組みが確認できる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高9,884百万円(前期比3.4%増)、営業利益2,457百万円(同16.7%増)、当期純利益1,751百万円(同13.0%増)と増収・大幅増益を達成。売上原価が前期比4.0%減少する一方、販売費及び一般管理費は前払年金費用に係る数理計算上の差異の一括計上(不利差異43百万円)等により8.7%増加したが、売上総利益の拡大がこれを吸収した。

外部要因として火力・原子力発電所向け需要の回復が業績を後押しした。

2027年3月期の会社予想は売上高10,000百万円(前期比1.2%増)、営業利益2,500百万円(同1.7%増)、当期純利益1,760百万円(同0.5%増)と増収ながら利益成長は鈍化する見通し。藤沢工場の大規模耐震工事・熱処理建屋建設・設備機械更新に伴う減価償却費増加が利益を圧迫する要因として明示されており、投資フェーズへの移行が短期的な利益成長の制約となる点に留意が必要。

2026年3月期の受注高10,984百万円は売上高を約1,100百万円上回り、受注残の積み上がりが次期以降の売上を下支えする構図は良好。一方、当期の主要顧客情報では㈱成和向け売上高が歯車及び歯車装置事業732百万円・工事事業497百万円と合計1,229百万円超に達しており、特定取引先への依存度が高い点はリスク要因として継続的にモニタリングが必要。

成長戦略

新製品開発・設備刷新・海外顧客開拓の三本柱で持続的成長を追求

電子式アクチュエータの新製品開発に注力しつつ、海外顧客の開拓を継続推進。2026年3月期は火力発電所・石油ガス向けバルブアクチュエータ受注が前期比14.5%増加し、製品競争力の向上が受注拡大に寄与している。

老朽化した藤沢工場の大規模耐震工事および熱処理建屋の建設を2026年度も継続実施。設備・機械の更新も並行して進め、生産能力と品質の向上を図る。これに伴い減価償却費が増加し、2027期の利益成長を一時的に抑制する見込み。

火力・原子力発電所向けメンテナンス工事の元請受注拡大を中期戦略として推進。2026年3月期の工事事業受注高は2,688百万円(前期比11.7%増)と拡大しており、航空・宇宙向け新規需要の取り込みも進展している。

最終更新: 2026年7月19日