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JMACS株式会社

5817東証スタンダード非鉄金属

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JMACS株式会社5817

事業内容

JMACS株式会社は1965年創業の電線・ケーブル専業メーカーで、防災用電線、通信用ケーブル、計装・制御用ケーブル、その他弱電用電線の製造・販売を行う。生産拠点は兵庫県加東市の兵庫工場に集約されており、2023年11月に新工場・本社棟を竣工。

主要販売先は泉州電業株式会社(売上高の39.1%)で、産業用・情報通信・環境エネルギーの3分野を対象に、カスタマイズ製品の開発・短納期対応を強みとして国内市場に展開している。東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

銅・石油製品等の原材料を調達し、兵庫工場で防災・通信・計装用電線を製造・販売する垂直統合型モデル。売上高の大部分は電線事業の単一セグメントで構成される。

「スピードと技術」を掲げた短納期対応と付加価値製品の開発により価格競争を回避し、適正販売価格の維持による収益確保を志向している。当事業年度の売上高は5,200,678百万円、営業利益率は約1.3%にとどまる。

企業の強み

「スピードと技術」を経営方針に掲げ、短納期対応を競争優位の核心に据える。価格競争が激化する国内電線市場において、納期対応力を差別化軸とすることで収益性の維持を図っており、有報においても繰り返し明示されている戦略的強みである。

1965年創業以来、防災用耐熱・耐火電線から計装ケーブル、高強度光ファイバーケーブルまで製品群を拡充。ISO9001認証(1999年取得)を保有し、JIS表示許可資格(1984年取得)も有する。長年の製造・加工技術を基盤に産業用・情報通信・環境エネルギーの3分野でカスタマイズ製品を提供している。

2023年11月に兵庫県加東市の兵庫工場に新工場・本社棟を竣工し、生産能力の向上と効率化を実現。当事業年度の生産実績は前年同期比102.0%と増加しており、設備更新を中心に77,183千円の設備投資を実施した。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期の売上高1,647百万円・営業利益227百万円は、通期予想(売上高6,300百万円・営業利益329百万円)に対してそれぞれ26.1%・69.0%の進捗率を達成。特に営業利益は通期予想を1四半期で大幅に上回るペースであり、通期予想(前期比34.4%減)は著しく保守的に映る。

会社側は業績予想を修正していないが、半導体・設備投資需要が継続する場合、通期予想の上振れ可能性が高い。

会社は決算短信においてホルムズ海峡の封鎖に伴う原油由来製品の価格高騰や材料入荷面での懸念を明示している。銅・石油製品等の主要原材料は市況に連動するため、外部要因として原価率の悪化リスクが残存する。

1Q時点では売上原価率69.3%と改善しているが、地政学リスクの顕在化により下期以降の収益性が圧迫される可能性には留意が必要。

自己資本比率56.7%(前期末55.0%)と財務健全性は高い。一方、長短借入金合計は2,696百万円(短期600百万円・長期2,096百万円)と相応の水準にあり、現金及び預金は前期末2,218百万円から1,845百万円へ372百万円減少した。

四半期純利益161百万円を計上しながら現金が減少している点は、運転資本(原材料在庫増加175百万円等)の積み上がりによるものと推察され、受注拡大に伴う資金需要の動向を注視する必要がある。

成長戦略

短納期・高付加価値製品の拡販と半導体・設備投資需要の積極的取り込みによる収益拡大

半導体業界の大幅な需要拡大と国内工場の設備投資需要を「スピードと技術」の短納期対応力で積極的に取り込む戦略。2027年2月期第1四半期において売上高+26.5%増と顕著な成果が出ており、プラント案件・FA・計装ケーブルの受注も堅調に推移している。

製造現場での原価低減活動、多能工化推進、生産性向上に継続的に取り組み、売上拡大を利益に直結させる体制を構築。2027年2月期第1四半期の売上総利益率30.7%(前年同期25.6%)は、この取り組みの成果が数値に表れている。

「100年企業」を経営目標として掲げ、製品開発と販売強化を継続。2023年竣工の新工場を活用した生産能力の維持・拡充と、顧客ニーズに合った製品開発を通じて長期的な競争力を維持する方針。年間配当15円(2027年2月期予想)を維持し株主還元も継続。

最終更新: 2026年7月17日