事業内容
JMACS株式会社は1965年創業の電線・ケーブル専業メーカーで、防災用電線、通信用ケーブル、計装・制御用ケーブル、その他弱電用電線の製造・販売を行う。生産拠点は兵庫県加東市の兵庫工場に集約されており、2023年11月に新工場・本社棟を竣工。
主要販売先は泉州電業株式会社(売上高の39.1%)で、産業用・情報通信・環境エネルギーの3分野を対象に、カスタマイズ製品の開発・短納期対応を強みとして国内市場に展開している。東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
銅・石油製品等の原材料を調達し、兵庫工場で防災・通信・計装用電線を製造・販売する垂直統合型モデル。売上高の大部分は電線事業の単一セグメントで構成される。
「スピードと技術」を掲げた短納期対応と付加価値製品の開発により価格競争を回避し、適正販売価格の維持による収益確保を志向している。当事業年度の売上高は5,200,678百万円、営業利益率は約1.3%にとどまる。
企業の強み
「スピードと技術」を経営方針に掲げ、短納期対応を競争優位の核心に据える。価格競争が激化する国内電線市場において、納期対応力を差別化軸とすることで収益性の維持を図っており、有報においても繰り返し明示されている戦略的強みである。
1965年創業以来、防災用耐熱・耐火電線から計装ケーブル、高強度光ファイバーケーブルまで製品群を拡充。ISO9001認証(1999年取得)を保有し、JIS表示許可資格(1984年取得)も有する。長年の製造・加工技術を基盤に産業用・情報通信・環境エネルギーの3分野でカスタマイズ製品を提供している。
2023年11月に兵庫県加東市の兵庫工場に新工場・本社棟を竣工し、生産能力の向上と効率化を実現。当事業年度の生産実績は前年同期比102.0%と増加しており、設備更新を中心に77,183千円の設備投資を実施した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は4,784百万円(2022期)→5,061百万円→5,343百万円→5,201百万円→6,028百万円(2026期)と推移し、2026期に前期比+15.9%の大幅増収を達成。営業利益は2024期・2025期に80百万円・68百万円と低迷したが、2026期に502百万円へ急回復した。
2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上高1,647百万円(前年同期比+26.5%)、営業利益227百万円(同+238.8%)、四半期純利益161百万円(同+209.4%)と加速が継続。外部要因として、半導体業界の大幅な需要拡大と国内製造業の設備投資意欲の高まりが追い風となっている。
売上総利益率は前年同期25.6%から30.7%へ改善し、収益構造の質的向上が確認できる。
成長戦略
短納期・高付加価値製品の拡販と半導体・設備投資需要の積極的取り込みによる収益拡大
半導体業界の大幅な需要拡大と国内工場の設備投資需要を「スピードと技術」の短納期対応力で積極的に取り込む戦略。2027年2月期第1四半期において売上高+26.5%増と顕著な成果が出ており、プラント案件・FA・計装ケーブルの受注も堅調に推移している。
製造現場での原価低減活動、多能工化推進、生産性向上に継続的に取り組み、売上拡大を利益に直結させる体制を構築。2027年2月期第1四半期の売上総利益率30.7%(前年同期25.6%)は、この取り組みの成果が数値に表れている。
「100年企業」を経営目標として掲げ、製品開発と販売強化を継続。2023年竣工の新工場を活用した生産能力の維持・拡充と、顧客ニーズに合った製品開発を通じて長期的な競争力を維持する方針。年間配当15円(2027年2月期予想)を維持し株主還元も継続。
最終更新: 2026年7月17日

