株式会社ヨータイ logo

株式会社ヨータイ

5357東証プライムガラス・土石製品

株式会社ヨータイ logo
株式会社ヨータイ5357

事業内容

株式会社ヨータイは1936年創業の耐火物専門メーカーで、鉄鋼・非鉄金属・セメント・ガラス・環境装置向けを中心に塩基性れんが、高アルミナ質れんが、不定形耐火物等を製造販売する「耐火物等」セグメントと、工業用窯炉・環境設備の設計・施工・メンテナンスを担う「エンジニアリング」セグメントの2事業を展開する。連結子会社として中国・遼寧省に営口窯耐進出口有限公司を有し、国内外の高熱工業顧客に製品・技術サービスを提供している。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

耐火物等セグメント(売上高24,177百万円、セグメント利益率19.5%)が収益の中核を担い、エンジニアリングセグメント(売上高5,407百万円、セグメント利益率13.9%)が顧客の窯炉設計・施工・メンテナンスを受託することで製品販売との相乗効果を生む。運転資金は内部資金で賄う方針を堅持し、設備投資も自己資金で充当している。

企業の強み

1936年創業以来、鉄鋼・非鉄金属・セメント・ガラス・環境装置向けまで幅広い耐火物を製造する技術基盤を保有。技術研究所・新材料研究所を中心に各工場・エンジニアリング事業部が一体で研究開発を行い、当期研究開発費は322百万円。電子部品焼成用・環境配慮型耐火物など新領域への製品開発も継続している。

2026年3月期末の自己資本比率は81.5%、純資産合計は34,425百万円(うち利益剰余金29,367百万円)。有利子負債に依存せず内部資金で設備投資・配当を賄う財務方針を堅持しており、当期設備投資1,486百万円・配当金支払1,654百万円をいずれも自己資金で対応した。

耐火物の製造販売とエンジニアリング(築炉・メンテナンス工事)を一体で提供することで、顧客の設備ライフサイクル全体に関与する体制を構築。東京製鐵向け販売高4,273百万円(売上比14.45%)に代表される主要顧客との継続的取引関係を維持しつつ、ガラス・セメント・非鉄金属向けへの受注多様化も進んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期売上高は29,585百万円と過去最高水準を維持したが、営業利益は3,596百万円にとどまり、2022年3月期ピーク(4,090百万円)を依然として下回る。当期純利益も2,470百万円と前期(2,623百万円)比で減少しており、売上成長が利益に結びつきにくい構造が続いている。

外部要因として原材料コストの高止まりや人件費上昇が利益率を圧迫しているとみられる。

主要顧客である東京製鐵向けの売上依存度は約15%と高く、同社の生産動向や設備投資計画がヨータイの業績に直接影響する構造は変わっていない。鉄鋼業界の市況悪化や設備投資抑制が生じた場合、耐火物等セグメントの売上・利益に下押し圧力が生じるリスクは継続して注視が必要である。

2026年6月23日付で2026年3月期決算短信のキャッシュ・フロー計算書に数値集計誤りが判明し訂正が行われた。訂正内容は退職給付に係る負債の増減額(99,256千円→50,601千円)、その他(53,860千円→109,290千円)、法人税等の支払額(931,743千円→938,518千円)等であり、営業活動によるキャッシュ・フロー合計(2,500,168千円)に変更はない。

財務数値への影響は軽微だが、開示後に集計誤りが判明した点は内部管理体制の観点から引き続き注視が必要である。

成長戦略

製品・サービスの質向上・低コスト体制・新収益源育成・ESG推進の4軸で企業価値向上

窯業・セメント・ガラス・環境装置・非鉄金属向けの受注増加を推進し、鉄鋼業界への依存度低減と安定収益基盤の拡充を図る。エンジニアリングセグメントでも環境装置・非鉄金属向け受注が増加傾向にある。

原材料価格上昇を製品価格に転嫁する価格改定を継続実施し、利益率の防衛を図る。2026年3月期の営業利益は前期比小幅回復しており、価格改定効果が一定程度発現しているとみられる。

設備投資(2025年3月期2,293百万円、2026年3月期1,421百万円)を継続し、製造コスト削減と安定供給体制の強化を推進する。投資額は前期比で縮小しており、合理化フェーズへの移行が示唆される。

受注残高の回復(2025年3月期末687百万円、前期比184.7%)を背景に、翌期以降の売上基盤を拡充する。技術サービス員の増員・営業拠点拡充による積極的な営業展開を継続している。

最終更新: 2026年7月19日