事業内容
BBDイニシアティブ株式会社は、2023年4月にナレッジスイート株式会社の単独株式移転により設立された東京証券取引所グロース市場上場の持株会社。DX事業では統合型SFA/CRM「Knowledge Suite」を核とした中堅・中小企業向け営業・マーケティング支援SaaSを展開し、BPO事業ではIT人材リソース(SES)提供を中心としたシステムエンジニアリングサービスを提供する。
2025年8月にはAIソリューション企業の株式会社ヘッドウォータースと資本業務提携を締結し、SaaSベンダーからAIベンダーへの事業モデル転換を宣言。2025年9月期の連結売上収益は4,399百万円(前期比6.6%増)で、DX事業とBPO事業がほぼ同規模の二本柱構造を形成している。
ビジネスモデル
DX事業はサブスクリプション型月額課金モデルを採用し、ARR 1,662百万円・ARPA 509,166円の安定的なストック収益を積み上げる。カスタマーサクセスによる導入支援(フロー収益)がSaaSの長期継続利用を促進するシナジー構造を持つ。
BPO事業はIT人材を顧客企業に提供するSESモデルで、2025年9月期のセグメント利益率は約16.5%と高収益を実現。BPO事業の安定キャッシュがDX事業の開発投資を支える構造となっている。
企業の強み
2025年9月期末のグループサブスクARRは1,662百万円、ARPAは509,166円(前期471,350円から8.0%向上)。SaaS売上収益は前年同期比103.2%増を達成しており、サブスクリプション型ストックモデルによる安定的な収益積み上げ基盤が確立されている。
BPO事業の2025年9月期売上収益は2,250百万円(前期比12.7%増)、セグメント利益は372百万円(前期比49.2%増)。SES売上収益は前期比15.5%増と旺盛なIT人材需要を取り込み、セグメント利益率は約16.5%に達している。
前身のナレッジスイート株式会社は2010年にKnowledge Suiteを提供開始し、KDDIなど大手通信キャリアへのOEM供給実績を持つ。ISO/IEC 27001認証・プライバシーマーク取得済みで、15年超の中堅・中小企業向けSaaS運用ノウハウを蓄積している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2023期3,571百万円→2024期4,128百万円→2025期4,399百万円と増収基調を維持してきたが、2025期は事業変革コストや減損損失により営業利益△352百万円・当期利益△377百万円と赤字転落。2026年9月期第1四半期(2025年10月〜12月)は売上収益1,034百万円(前年同期比5.7%減)、営業利益32百万円(同58.9%減)、親会社帰属四半期損失0百万円と回復の兆しが見られない。
外部要因として、中小企業のDX需要は堅調であるものの、不採算事業からの撤退による売上剥落と、合併関連コストの発生が業績を下押ししている。営業CFも△68百万円と悪化しており、キャッシュ創出力の低下が懸念される。
成長戦略
ヘッドウォータースとの経営統合でAX支援企業へ進化し、SaaS×AI融合の次世代モデルを構築
生成AIネイティブアプリとして進化した次世代型SFA/CRM「Knowledge Suite+」を2026年9月期第1四半期より順次リリース・提供開始。既存顧客へのクロスセルおよびターゲティング精度向上による新規顧客獲得を推進し、ARR拡大を目指す。
ヘッドウォータースを存続会社、当社を消滅会社とする吸収合併を実施。合併比率は当社株式1株に対しヘッドウォータース株式0.50株。技術・プロダクト融合、人材リソース統合、財務基盤強化の3軸で統合効果を実現し、AI×SaaSの次世代型サービス開発体制を構築する。
成長性または収益性の低い不採算事業・サービスからの撤退を継続推進し、中堅・中小企業のDX/AX支援領域に経営資源を集中。BPO事業においてはIT人材の採用・育成強化により高単価・高採算プロジェクト案件の獲得を進め、収益性改善を図る。
最終更新: 2026年7月17日

