ANYCOLOR株式会社5032
ANYCOLOR株式会社(動画コンテンツ関連事業・単一セグメント)
VTuberグループ「にじさんじ」運営を軸とした動画コンテンツ関連事業の単一セグメント
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 55,681百万円 | 42,876百万円 | ↑ |
| 営業利益 | 20,172百万円 | 16,279百万円 | ↑ |
| 営業利益率 | 36.2% | 38.0% | ↓ |
| 経常利益 | 20,197百万円 | 16,214百万円 | ↑ |
| 当期純利益 | 14,091百万円 | 11,510百万円 | ↑ |
| VTuber数(日本・英語圏) | 179名 | 170名 | ↑ |
| ANYCOLOR ID数 | 2,033千ID | 1,685千ID(前期末推計) | ↑ |
| 1株当たり当期純利益 | 231.61円 | 188.57円 | ↑ |
| 自己資本当期純利益率(ROE) | 57.6% | 55.2% | ↑ |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 15,678百万円 | 11,184百万円 | ↑ |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 22,050百万円 | 15,818百万円 | ↑ |
事業詳細
「魔法のような、新体験を。」をミッションに掲げ、VTuberグループ「にじさんじ」および「NIJISANJI EN」(計179名)を運営。ライブストリーミング、コマース(グッズ・デジタル商品)、イベント(音楽ライブ等)、プロモーション(タイアップ広告・IPライセンス・メディア出演)の4領域で収益を構成。会社がIPを保有し、ライバーとは業務委託契約を締結する事業モデル。
直近の概況
2026年4月期は売上高・利益ともに2期連続の高成長を達成、一方で翌期は利益減少を予想
2026年4月期は売上高55,681百万円(前期比29.9%増)、営業利益20,172百万円(同23.9%増)と高成長を継続。ANYCOLOR IDは2,033千ID(同20.6%増)に拡大。ただし営業利益率は36.2%(前期38.0%)と1.8ポイント低下。自己株式取得4,999百万円・配当4,123百万円の株主還元を実施。2027年4月期は人件費増加等を理由に営業利益18,000百万円~20,000百万円(前期比最大10.8%減)と減益予想を開示。
主要プロダクト
成長ドライバー
- ANYCOLOR ID数の継続的増加:2026年4月期末2,033千ID(前期比20.6%増)と顧客基盤が拡大し、コマース・イベント等の収益基盤を支える
- VTuber数の拡大:2026年4月期末179名(前期比9名増)と所属タレント数が増加し、コンテンツ供給量・多様性が向上
- コマース領域の継続拡大:ユニット周年施策・季節性施策・ライブ関連グッズ等の大型施策による商品販売の拡大(商品在庫は前期3,608百万円→当期4,225百万円に増加)
- プロモーション領域の拡大:幅広い業種の顧客企業からの企業案件増加によるIPライセンス・タイアップ広告収益の成長
- ユニットプロデュース戦略:複数VTuberによるユニット組成を通じた音楽・グッズ・ライブイベント等の多面的収益機会の創出
- バーチャル・タレント・アカデミーによる人材発掘:長期的視点からのオーディション開催・多様な候補生選出によるタレントパイプラインの強化
- キャッシュ創出力の高さ:営業CFは15,678百万円(前期比40.2%増)と利益成長を上回るペースで拡大、期末現金22,050百万円の厚い手元流動性
リスク
- 特定VTuberへの依存リスク:上位VTuberへの収益集中が存在し、VTuber卒業・活動休止時の収益影響が懸念される
- コンプライアンス・炎上リスク:SNS上での誹謗中傷や炎上事案がVTuberブランド価値・収益に影響する可能性。定期的なコンプライアンス研修・コンテンツパトロールで対応
- 主要顧客集中リスク:特定顧客(ソニー・ミュージックソリューションズ等)への売上依存度が高く、取引条件変更・契約終了時の影響が大きい
- 営業利益率の低下傾向:2026年4月期営業利益率36.2%(前期38.0%)と低下しており、2027年4月期は人件費増加等により更なる利益率低下が予想される
- 海外事業の不確実性:英語圏(NIJISANJI EN)を中心に展開するも、各地域でのVTuber普及は発展途上であり収益貢献の不確実性が残る
- 新技術・競合参入リスク:VR・AR等の新技術対応の遅れや、他社・既存キャラクターのVTuber参入による競争激化の可能性
- 自己株式取得による財務影響:2026年4月期に4,999百万円の自己株式取得を実施し、自己資本比率が75.4%→73.9%に低下
最終更新: 2025年7月30日

