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アトミクス株式会社

4625東証スタンダード化学

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アトミクス株式会社4625

事業内容

アトミクス株式会社は1937年創業の塗料専門メーカーで、道路用塗料(路面標示・視覚障がい者対応製品等)、建築用塗料(床・屋根・防水材)、家庭用塗料(DIY向け)およびコンクリート構造物の保護・補修材を製造・販売する塗料販売事業と、自社製品を活用した施工工事を請け負う施工事業の2セグメントで構成される。国内子会社4社(アトムサポート、アトムテクノス、アブス、アトム機械サービス)とともにグループを形成し、主要顧客は公共工事発注機関・建設業者・ホームセンター等の幅広い層に及ぶ。

東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

塗料販売事業では自社工場で製品を製造し、直販および子会社経由で国内得意先に販売することで収益を得る。施工事業では自社製品を使用した工事を請け負い、現場フィードバックを製品開発に還元する垂直統合型の仕組みを持つ。タイ・ウズベキスタンへの技術供与契約により、製造技術のライセンス収入も得ている。

企業の強み

1964年に粉体溶融型道路用塗料の製造を開始し、1971年には世界初の溶着吹付式区画線塗装機「ヒートラインマーカー」を開発した実績を持つ。路面標示塗料・視覚障がい者関連製品・遮熱製品など機能性製品群を揃え、タイ・ウズベキスタンへの技術供与契約を締結するなど技術の対外的評価も確立している。

2026年3月期末時点で自己資本比率68.6%、流動比率227.7%と財務健全性が高く、有利子負債比率も低水準を維持している。現金及び現金同等物の期末残高は3,336百万円に達し、資金繰り・資金調達に問題がないと経営者が判断する財務基盤を有する。

塗料製造(当社)、家庭用塗料販売(アトムサポート)、物流(アブス)、施工機製造(アトム機械サービス)、施工工事(アトムテクノス)の各機能を子会社で補完し、製品開発から施工・物流まで一貫したバリューチェーンを構築している。さらに交通安全・インフラ管理に係るソフトウェア開発・販売も手掛け、事業領域を拡張している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の当期利益は945百万円と前期229百万円から大幅増加。ただし連結キャッシュ・フロー計算書上、固定資産売却損益(益)が728百万円計上されており、税金等調整前当期純利益1,348百万円の相当部分は一過性の資産売却益によるものと見られる。

営業利益ベースでも569百万円と前期351百万円から+62%増加しており、本業の収益改善も確認できるが、当期利益の急拡大を額面通りに評価することには注意が必要。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは訂正後650百万円(前期1,020百万円)と減少。投資活動では有形固定資産売却収入1,666百万円を計上した一方、定期預金預入900百万円・有形固定資産取得626百万円等の支出があり、投資CFは△110百万円。

現金及び現金同等物期末残高は3,336百万円と前期2,831百万円から増加。資産売却による資金創出が財務体質を一時的に押し上げた構図であり、来期以降の定期預金満期・再投資動向が注目点。

売上高は2022期11,062百万円から2026期12,763百万円へ5期連続増収。2026期の増収率+3.4%は直近5期で最高水準。

営業利益率は2023期1.4%を底に2026期4.5%まで回復しており、価格改定効果と営業変革の成果が数値に表れている。一方、施工事業の受注動向や原材料価格の高止まり、公共工事発注の平準化リスクなど外部要因が本業利益率の持続性に影響する。

第14次3ヶ年計画最終年度の達成状況と次期計画の内容が今後の評価軸となる。

成長戦略

第14次3ヶ年計画最終年度に「変革」を掲げ、営業改革と価格改定で利益確保を推進

原材料価格上昇分を製品価格に転嫁する価格改定を継続実施。2026年3月期の営業利益率4.5%(前期2.8%)への改善に寄与しており、コスト構造の適正化が進んでいる。

営業変革推進室を設立し、業務プロセスの効率化と営業生産性向上を推進。2026年3月期の利益率改善に貢献しており、組織的な営業改革が軌道に乗りつつある。

警察庁採用を起点として都道府県警察への地図管理システム展開を推進。塗料販売事業の新たな収益源として育成中であり、公共機関向け実績の積み上げが競争優位を強化する。

水性系塗料・高耐久製品・遮熱関連製品を中心に環境配慮型・機能性製品の販売拡大を推進。熱中症対策需要や環境規制強化という外部環境変化を取り込み、製品ミックス改善による利益率向上を図る。

最終更新: 2026年7月19日