株式会社スペースマーケット logo

株式会社スペースマーケット

4487東証グロース情報通信業

株式会社スペースマーケット logo
株式会社スペースマーケット4487

事業内容

株式会社スペースマーケットは2014年創業、東京証券取引所グロース市場上場のスペースシェアリングプラットフォーム企業。全国47都道府県の会議室・スポーツ施設・映画館・廃校・お寺など多種多様なスペースを時間単位で貸し借りできるマーケットプレイス「SPACEMARKET」を核に、公共施設予約管理システム「Spacepad」の自治体向け提供、不動産オーナー向けレンタルスペーストータルプロデュースサービスを展開。

2025年12月期の全社総取扱高は7,396百万円、利用スペース数は131.3千スペースに達し、「スペースシェアをあたりまえに」をミッションに遊休不動産の価値創造と多様な体験消費の実現を目指す。

ビジネスモデル

マーケットプレイスサービスでは、ゲストがスペース料金に5%のゲスト手数料を加算して支払い、当社はホストへの支払い時に基本手数料30%を差し引く。ホスト・ゲスト双方から合計約35%相当の手数料を売上計上する構造。

加えて、スペース企画開発・運営代行を担うレンタルスペーストータルプロデュースサービス(2025年12月期販売高678百万円、前期比100.2%増)、自治体向けSaaS「Spacepad」が収益多様化を担う。

企業の強み

2025年12月期の利用スペース数は131.3千スペース(前期比+17.1千スペース)に達し、4期連続で拡大。スペース数増加→ゲスト増加→新規ホスト参入という正のフィードバックループが機能しており、GMVは2021年12月期3,237百万円から2025年12月期6,408百万円へと約2倍に拡大している。

スペース企画開発・運営代行を担うレンタルスペーストータルプロデュースサービスの2025年12月期販売高は678百万円(前期比100.2%増)。2025年4月にクルトン・エミーナ・システリア3社を子会社化し、用途開発力と運営機能をグループ内に内製化。

オーガニック成長に加えM&Aによる非連続な成長を取り込んでいる。

2014年のサービス開始以来、業界団体「一般社団法人シェアリングエコノミー協会」の共同設立に参画し、2017年に第1号シェアリングエコノミー認証を取得。ISMS認証(2019年取得)も保有し、安全・安心なプラットフォームとしての信頼性を制度的に担保。

スペースシェア領域における先行者としてのブランド・ノウハウ蓄積が競合参入障壁を形成している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期第1四半期は売上高718百万円(前年同期比34.4%増)と高成長を維持した一方、売上原価が前年同期比63%増(112百万円→183百万円)、販売費及び一般管理費が同38%増(341百万円→472百万円)と費用が売上を上回るペースで拡大し、営業利益は62百万円(同22.4%減)に留まった。トータルプロデュースへの設備投資拡大やのれん償却額の倍増(5百万円→11百万円)が利益を圧迫しており、投資フェーズの深化を示している。

通期予想(売上高2,221百万円、営業利益134百万円)に対するQ1進捗率は売上高32%、営業利益46%。売上は季節性を考慮すると概ね想定内だが、営業利益の進捗率が高い点は注目に値する。

ただし、前年同期比では利益が大幅減少しており、下半期に向けた費用コントロールと投資回収の進捗が通期達成の鍵となる。業績予想の修正はなく、経営陣は計画通りと判断している。

貸借対照表上、信託型ストックオプション関連損失引当金275百万円が流動負債に計上されたままであり、自己資本比率は27.5%と低水準。純資産1,070百万円に対し同引当金の規模は大きく、将来的な損失確定時の財務影響を引き続き注視する必要がある。

一方、現金及び預金は1,330百万円と前期末比173百万円増加しており、短期的な流動性リスクは限定的。

成長戦略

全社総取扱高最大化を軸に、マーケットプレイス拡大・運営代行内製化・公共施設DXの三位一体で成長

会議・撮影・レッスン・宿泊等の多用途化を推進し、利用スペース数の継続拡大によるネットワーク外部性を強化。2026年1月のブランド刷新(「新しい定番体験を、ぞくぞくと。」)により認知・利用拡大を図る。

設備投資を伴う運営代行サービスを拡大し、有形固定資産が前期末比37百万円増加(113百万円→150百万円)。運営DX・無人運営モデルの普及を背景に、利用者体験向上と運営品質高度化を差別化要素として強化。

自治体・公共施設向けのSpacepad導入を推進し、民間マーケットプレイスとは異なる安定的なSaaS収益源を構築。公共施設の予約管理DX需要を取り込むことで収益の多様化と安定化を図る。

宿泊運営支援「SpemaSTAY」およびレンタルスペースの譲渡・承継を支援する「スペースM&A仲介」を展開し、グループ各社の運営ノウハウと用途開発力を融合したグループシナジーを強化。

2026年4月3日付で1,300個(対象株式130,000株、行使価格1株297円)の新株予約権を発行。取締役・従業員・子会社役職員を対象に、2028年〜2036年の行使期間で中長期的な人材定着とインセンティブ付与を図る。

最終更新: 2026年7月17日