事業内容
株式会社ソフト99コーポレーションは1952年創業の大阪発の化学品メーカーで、「ソフト99」ブランドの自動車用ケミカル品(カーワックス・ガラスコーティング等)を主力とするファインケミカル事業を中核に、PVA・ウレタン多孔質体を製造するポーラスマテリアル事業(子会社アイオン㈱・アズテック㈱)、自動車整備・鈑金・教習・生活用品のサービス事業、自社保有不動産の賃貸・SI・介護予防支援の不動産関連事業という4セグメントを展開する。一般消費者・自動車コーティング施工業者・半導体メーカー・医療施設など幅広い顧客層を持ち、国内外に連結子会社9社を擁する。
東京証券取引所スタンダード市場上場。
ビジネスモデル
ファインケミカルは自社製造・ブランド販売で一般消費者向けと業務用施工業者向けの二軸収益を確保。ポーラスマテリアルは半導体・医療向け高付加価値製品で高い利益率(営業利益率約19.8%)を実現。
サービスは整備・教習の役務収益、不動産関連は賃貸・SI・介護予防の安定フロー収益が下支えする。運転資金は自己資金で賄い、有利子負債は営業預り保証金176百万円のみという強固な財務基盤が特徴。
企業の強み
2026年3月期末の現金及び現金同等物残高は23,755百万円、有利子負債は営業預り保証金176百万円のみ。金融機関借入ゼロの無借金経営を維持しており、純資産58,845百万円・総資産67,008百万円に対し自己資本比率は約87.8%に達する。
大規模設備投資も自己資金で対応できる財務的余力を有する。
業務用コーティング「G'zox」は新車・中古車ディーラー向けに加え施工業者向けにも展開し、2026年3月期の業務用製品販売は新車・中古車向けともに前期超え。欧州・南米・東アジアへの海外販売も展開し、SNSプロモーションや現地代理店協業による多層的な販路を構築している。
アイオン㈱を中核とするポーラスマテリアル事業は2026年3月期売上高10,124百万円(前期比11.3%増)、営業利益2,001百万円(同19.3%増)、営業利益率約19.8%を達成。半導体向け洗浄ブラシ・フィルター等の利益率の高い製品群が好調で、米国・台湾・韓国など海外半導体需要も継続的に取り込んでいる。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期28,436百万円→2023期30,170百万円と拡大後、2024・2025期は29,875・29,743百万円と横ばいで推移したが、2026期は31,232百万円と再び拡大。営業利益は2023期3,256百万円を底に回復し、2026期4,240百万円と5期間で最高水準を達成した。
ポーラスマテリアルの半導体向け好調と生成AI・IoT進展という外部環境の追い風、ファインケミカルの価格改定効果が利益改善を牽引。一方、原材料価格上昇・物価高騰・米国関税政策など外部不確実性は継続している。
成長戦略
第8次中計で人材・デジタル・設備投資を加速し将来ROE8%を目指す
業務用コーティングG'zoxを施工業者・エンドユーザー双方から選ばれるブランドに育成するため、施工店のG'zoxショップ化支援、オンライン予約システム構築、海外G'zoxショップへの講習支援を推進。北米など新市場への代理店協業による販路確立も進める。
アイオン㈱とアズテック㈱のシナジーを活かし、半導体向け販売シェア拡大と医療分野での販売拡大を同時推進。半導体向け洗浄ブラシのBreak-in時間短縮・洗浄性能向上の研究開発も継続中。
物流業界の人手不足やインバウンド需要に対応し、職業車向け教習ビジネスを強化するとともに、教習業務のDX化による業務効率化を推進。第8次中期経営計画の重点施策として位置付けられている。
兵庫県尼崎市の温浴施設「極楽湯」尼崎店を飲食施設「アマテラス」としてリニューアルオープン(2026年1月)。保有不動産にデジタル活用等の新要素を掛け合わせた複合型収益モデルの深化を図る。
第8次中期経営計画(2026年4月〜2029年3月)において大規模設備投資を実施し、事業投下資本を33,436百万円から39,162百万円へ拡大する計画。投資期間中はROICが7.5〜8.0%に低下する想定だが、将来的にROE8%達成を目標とする。
最終更新: 2026年7月19日

