事業内容
リケンテクノス株式会社は1951年創業の合成樹脂加工専業メーカーで、当社および連結子会社16社で構成される。トランスポーテーション(自動車・鉄道・船舶)、デイリーライフ&ヘルスケア(医療・生活資材・食品包材)、エレクトロニクス(エネルギー・情報通信・IT機器)、ビルディング&コンストラクション(住宅・建築・土木)の4市場セグメントに対し、塩ビコンパウンド・エラストマーコンパウンド・機能性フィルム・食品包材を製造・販売する。
国内製造拠点(埼玉・三重・群馬等)に加え、タイ・インドネシア・ベトナム・米国・中国・韓国・インドに海外拠点を展開し、グローバルに事業を展開している。
ビジネスモデル
自社および海外子会社で塩ビコンパウンド・エラストマーコンパウンド・機能性フィルム・食品包材を製造し、4市場セグメントの顧客に直接販売する製造販売型ビジネスモデル。原材料コストの販売価格への転嫁(価格適正化)を継続的に推進することで利益率を維持・改善しつつ、ASEANを中心とした海外拠点での現地製造・販売により地産地消型のコスト競争力を確保している。
研究開発費は連結で1,977百万円(2026年3月期)を投じ、高付加価値製品の開発で差別化を図る。
企業の強み
タイ・インドネシア・ベトナム・米国・中国・韓国・インドに連結子会社を展開し、現地製造・販売体制を構築。2026年3月期においてASEANでのコンパウンド拡販がTR・DH・ELセグメントの増収に貢献し、グローバル受注高は前年同期比104.5%増の134,734,843千円に達した。
自動車・医療・電線・建材と異なる景気サイクルを持つ4市場セグメントに製品を供給することで、特定市場への依存リスクを分散。2026年3月期はTR・EL・BCが増収となる一方DHが微減収となったが、連結売上高は131,377百万円と安定成長を維持した。
原材料高騰局面においてELセグメントでセグメント利益が前年同期比87.7%増、DHセグメントで11.9%増と、販売価格への転嫁(価格適正化)を複数セグメントで実現。連結営業利益は2022年3月期6,292百万円から2026年3月期11,408百万円へ4年間で約1.8倍に拡大した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年3月期は売上高131,377百万円(前期比2.5%増)、営業利益11,408百万円(同8.8%増)、経常利益11,786百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,569百万円(同2.7%増)と全利益項目で増益を達成。売上高営業利益率は8.7%(前期8.2%)に改善。
外部要因として米国通商政策の影響や中国不動産市場停滞による需要減速が一部セグメントに影響したが、ASEANでの医療・コンパウンド拡販と国内外での価格適正化が業績を下支えした。2027年3月期は売上高142,000百万円・営業利益12,000百万円を予想するが、純利益は6,800百万円(△10.2%)と減益見込み。
成長戦略
「One Vision, New Stage 2027」のもとGlobal One Company・新製品開発・サステナビリティを3本柱に成長を追求
国内外の市場別ビジネスユニットが連携し、ASEANを中心に非日系自動車・医療・電線メーカーへの塩ビコンパウンド・エラストマーコンパウンドの拡販を推進。2026年3月期はASEANでのTR・DH各セグメントの増収に貢献し、タイ向け売上高は16,970百万円に拡大。
高騰した原材料価格の販売価格への転嫁を継続的に実施。2026年3月期はEL・BCセグメントで価格適正化が顕在化し、ELセグメント利益は前期比87.7%増の1,835百万円に急回復。売上高営業利益率は8.7%と前期比0.5ポイント改善した。
中期経営計画の第3の戦略として、光学分野でのオンリーワン機能性フィルムや医療市場向け高付加価値塩ビコンパウンドの開発・拡販を推進。DHセグメントではASEAN医療市場向け拡販が増益に貢献し、セグメント利益は前期比11.9%増の3,941百万円を達成。
脱炭素をはじめとする環境関連対応とガバナンス・リスクマネジメントの高度化に取り組む。2026年3月期は事業再編損失引当金450百万円を計上し、事業ポートフォリオの最適化に着手。中期経営計画2年目も「サステナビリティ」を「稼ぐ力」と並ぶ経営の柱として位置づける。
最終更新: 2026年7月19日

