信越化学工業株式会社4063
生活環境基盤材料事業
塩化ビニル・か性ソーダを軸に環境負荷を抑えてインフラと生活を支える事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(外部顧客) | 981,370百万円 | 1,041,571百万円 | ↓ |
| 営業利益 | 164,890百万円 | 291,466百万円 | ↓ |
| 営業利益率 | 16.8% | 27.9% | ↓ |
| 減価償却費 | 86,101百万円 | 81,878百万円 | ↑ |
| 有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 67,856百万円 | 114,006百万円 | ↓ |
| 設備投資額 | 67,800百万円 | 114,000百万円 | ↓ |
事業詳細
塩化ビニル樹脂、か性ソーダ、メタノール、クロロメタン、ポバールの製造・販売を主体とする。国内では当社・鹿島電解・鹿島塩ビモノマー等、海外ではシンテックINC.(米国)・シンエツPVC B.V.(欧州)・CIRES,Lda.等が事業を担う。北米・アジア・欧州に張り巡らされた販売網を活用し、規模の経済と多層的な事業展開を追求。環境負荷を抑えつつ社会インフラを支えるエッセンシャルサプライヤーとしての役割を果たす。
直近の概況
塩化ビニル市況軟化と原料高が直撃し、営業利益は前期比43%減と大幅悪化
2026年3月期の売上高は981,370百万円(前期比6%減)、営業利益は164,890百万円(前期比43%減)と大幅に落ち込んだ。北米では昨年半ばまで塩化ビニル需要は堅調だったが、その後弱含みとなり市況が軟化。アジアほかの海外市場では中国からの過剰輸出による価格低迷が継続した。加えてイラン・中東での戦争勃発に起因する原料・エネルギー価格上昇が収益を圧迫。全製品の値上げに着手するとともに、米国拠点の供給力フル活用と販売方式の改善を推進した。第4四半期(2026年1-3月)の営業利益は185億円と通期で最低水準となり、下期にかけて収益が急速に悪化した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 米国拠点(シンテック社)で築き上げた供給力のフル活用による北米市場でのシェア維持・拡大
- 安定供給に根差した値上げ推進と供給方式の改善による収益性回復
- シンテック社による塩化ビニル樹脂の原料製造工場への新規投資(34億ドル、2030年末までに完工予定)による競争力強化
- か性ソーダの価格・数量の安定的確保
- 北米・アジア・欧州にわたる多層的な販売網の活用による最善販売の遂行
- 規模の経済を追求した生産効率の向上
リスク
- 中国からの塩化ビニル過剰輸出による海外市場での価格低迷の長期化
- 北米市場における塩化ビニル需要の弱含みと市況軟化の継続
- イラン・中東情勢に起因するエネルギー・原材料コストの上昇による製造コスト増加
- 米国の関税政策等による個人消費・企業投資の下振れリスク
- 為替レートの変動(円高進行による海外子会社の円換算額減少)
- 塩化ビニル市況の回復遅延による収益低迷の長期化リスク
最終更新: 2026年6月19日

