事業内容
株式会社ホットリンクは2000年設立、東京証券取引所グロース市場上場のデジタルマーケティング企業。主力のソーシャルメディアマーケティング支援事業では、SNS広告・運用コンサルティング(国内向け)と米国子会社Effyis, Inc.によるSNSデータアクセス権販売(DaaS)の2軸を展開。
創業来蓄積したソーシャル・ビッグデータの収集・分析基盤を強みに、運用代行・広告配信・インフルエンサーマーケティング・分析ツールをワンストップで提供する。加えて、合同会社Nonagon Capitalを通じたWeb3関連投資・事業開発を戦略的セグメントとして育成中。
主要顧客は国内外の企業マーケティング部門および研究・AI開発用途のデータ需要者。
ビジネスモデル
収益の大半はSNSマーケティング支援事業(2025年12月期売上高3,641百万円)が占め、SNS広告・運用コンサルティング(2,325百万円)とDaaS(1,315百万円)の2本柱で構成される。SNS広告・運用コンサルティングは人的サービス型の受託収益、DaaSは米国子会社Effyis, Inc.がSNSデータアクセス権をドル建てで販売するサブスクリプション型収益。
Web3関連事業(売上高9百万円)はバリデーター運用支援・Nonagon Connect等の新興サービス収益が加わる段階。
企業の強み
2008年に電通バズリサーチ事業を譲受して以来、テキスト・画像・動画・位置情報等のソーシャルデータをリアルタイムで収集・統合する独自基盤を構築。2012年には2ちゃんねるの独占商用利用許諾を取得するなど、長年にわたりデータ資産を蓄積してきた実績を持つ。
SNS広告・運用コンサルティング、インフルエンサーマーケティング、分析ツール(hashpick等)、メディアをワンストップで提供。2025年12月期のSNSマーケティング支援事業売上高は2,325百万円と前年度比0.5%増と堅調を維持し、顧客基盤の拡大が続いている。
米国子会社Effyis, Inc.は世界中のソーシャル・ビッグデータ保有メディアと良好な関係を維持し、安定したデータアクセス権を確保。2025年5月にはSnowflake Inc.と戦略的パートナーシップを締結し、新たなデータ流通チャネルの開拓を進めている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期7,907百万円をピークに4期連続で減少し、2025期は3,651百万円まで縮小。営業損失も2025期に1,833百万円まで拡大した。
しかし2026年12月期第1四半期は売上高996百万円(前年同期比8.1%増)・営業利益45百万円と黒字転換を達成。SNSマーケティング支援事業が前年同期比13.1%増と牽引し、売上総利益率も改善。
外部要因として生成AI進展によるSNSマーケティング需要の拡大が追い風となっている一方、北米マクロ環境の変動によるDaaS事業の低成長と高水準の金融費用が引き続き最終損益を圧迫している。通期予想は変更なく、黒字定着が焦点。
成長戦略
SNS支援深化・DaaS再成長・Web3収益化の三位一体で黒字定着を目指す
AI活用によるデータ解析高度化と新ツール導入で生産性を向上させつつ、サービスラインアップ拡充と顧客課題に即した戦略的SNS活用提案を強化。積極的な人材採用・育成も並行して推進し、市場成長を取り込む。2026年1Q売上高644百万円・前年同期比13.1%増と成果が出始めている。
新規データ商品の整備・構造化済みデータの提供体制強化・新たなデータ流通チャネルの開拓を推進。生成AI・デジタルセキュリティ等の新市場向けサービス提供にも注力し、過年度の契約終了影響からの回復を図る。2026年1Qは前年同期比0.3%増と低成長が継続しており、本格回復は道半ば。
Nonagon Capitalを通じたWeb3スタートアップ投資に加え、バリデーター運用支援サービスおよびDeFi運用を組み合わせることで安定的な収益基盤の構築を目指す。2026年1Qの売上高は128千円(前年同期比88.6%減)と極めて軽微であり、収益貢献は限定的な段階にある。
ソーシャルメディアマーケティング支援事業で培ったノウハウとWeb3市場での経験を組み合わせ、Web2とWeb3の融合を目指した新たな取り組みを展開。グローバルネットワークの構築を通じて自社事業間のシナジー創出を進める。現時点では構想・初期展開段階。
最終更新: 2026年7月17日

